日々邁進35 丁の字からの発想

T字路は正式名称ではなくて、「丁字路」が正しいという話から始まって、どちらを使うかは人任せということを前回(日々邁進34)書きました。

この丁(てい)という文字について、中国に取材に行ったときに話をした丁(てい)さんから、日本のイメージとは違うということを聞きました。

サイコロでは丁(ちょう)といえば偶数のことですが、丁半博打をイメージさせます。

豆腐を数える単位は丁(ちょう)で、これについては東京オリンピック(2020)の予算が膨れ上がっていたときに、都知事が「1兆、2兆って、豆腐じゃあるまいし」と発言したことを思い出しました。

丁は、まっすぐに整ったものを表す漢字であり、まっすぐに整えて切っていく包丁の数え方は「一丁、二丁」です。

「真っ直ぐに整ったというのが丁の意味」と話すのは、丁さんが日本に伝えた(持ち込んだ)キノコが、そのイメージと重なったからです。

そのキノコは槐耳(かいじ)といって、槐(えんじゅ)の木に寄生する硬質のキノコで、半円形で形が耳に似ていることから槐耳と名づけられています。

似たようなものとしてサルノコシカケがあげられることがありますが、これは一弁です。槐耳は3つが重なった三弁で構成されているのが特徴的です。

漢方素材としての歴史は長くて、1500年以上前の唐時代の医学書『新修本草』には「槐耳には治風、破血、主治五痔、心痛に効果がある」と記載されるほか、多くの文献に効果が記されています。

現代医学による研究は1979年から始まり、中国の8つの医療機関から100人近い研究者が集められ、国家プロジェクトによって薬理作用、臨床試験などが20年に渡って続けられました。

その研究は、今も続けられています、

手術、抗がん剤、放射線による西洋医学の抗がん治療とともに使うことを目的として、菌糸体の培養が行われ、カイジ菌糸体エキスを用いた免疫研究、毒性試験、臨床試験によって国家Ⅰ類漢方新薬として認められました。

その結果と、私の関わりについては次回(日々邁進36)に続きます。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕