日々邁進40 中国で知った病院の仕組み

中国で複数の抗がん治療を行う大病院を取材したときに、初めに驚かされたのは自動車で上海の軍関連の病院に向かっているはずなのに病院らしい建物が見えなくて、だんだんと近づいてくるのは高層ビルだったことです。

そして、到着したのは40階以上の超高層ビルの裏側の大駐車場で、職員や関係者専用の駐車場だと説明されました。表側の駐車場は患者向けで、相当に広いのに開院前なのに満車状態でした。

中国の都市部では、患者が押しかけてきて、ラッシュ状態だということは聞いてはいたものの、限られた人のための病院で、ここまで多くの人が集まってくるとは想像もしていなかったことです。

超高層ビルの大病院といっても、日本の感覚からすると外来は下の階で、上の階は入院病棟というイメージですが、驚かされたのは一つの診療科の外来と入院病棟が連続した複数の階にまとまっていたことです。

そして、それぞれの専門医が診療科の階に、ほとんどいるということにも驚かされました。日本の病院は医師が一定の場所に控えていて、そこから外来の診察や治療に出向き、入院患者のところにも向かうという形です。これは医療機関の大小に関わらず当たり前のことと考えられています。

ところが、中国の大病院では同じ診療科の医師が高層ビルの中で、階段で上下の階に移動するだけで外来も入院も両方の患者を担当することができるので、非常に効率がよいのだとの説明を受けました。

このような形になったのは、超高層ビルのためにエレベータが、なかなか来ないので、医師の移動に時間がかからないようにするためとのことも聞きました。そのために、なかなか来ないエレベータを患者は利用して移動しなければならないのですが、このあたりがサービスと時間の感覚が違う国ならではと感じました。

日本で導入することは難しいことでしょうが、医療の改善のためには見習うべきところもあるということを伝えたくて、医療関係者に話をするときの話題の一部として使っているネタの一つです。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕