発達の伴歩21 支援する人を支援する

発達障害児の支援のメインは、児童発達支援事業所や放課後等デイサービスなどの支援施設だと一般には認識されています。また。支援施設で支援をする人というと、保育士、児童指導員、機能訓練専門職員(理学療法士、作業療法士、言語聴覚士など)が思い浮かべられます。

支援施設で働く専門家は、その専門知識の更新に加えて、子どもたちが抱える困難さを理解するための学びの機会も必要と考えられますが、それを個々で学ぶことは難しいところがあります。

そのために各事業所で実施される研修や講習は“支援する人を支援する”ことに該当しますが、これは事業所や経営者、事業責任者の考え方によって異なることから、どうしても差が生じてしまいます。

そこで重要になるのが、理解のための講習テキストやコンサルタントの存在です。どのようなテキストや資料が基礎的に必要なのか、それぞれの事情に合わせたオプションのテキスト・資料を判断して提供するのもコンサルタントの役割です。

発達障害児の支援は直接的には子ども本人に対して、“支援する人”が行うことですが、この支援する人は“支援する人を支援する”立場にもなります。それは保護者に対する支援です。

支援施設で過ごす時間に比べたら、圧倒的に長いのは家庭で過ごす時間です。そのために家庭で過ごす時間での対応が重要であり、子どもと最も長く触れ合う保護者の対応が子どもの状態の改善や能力の発揮に大きな影響を与えています。

保護者が対応するための知識や情報の提供、保護者への支援が子どもの支援の重要な要素であるにも関わらず、これまで充分なサポートがされてきたとは言いにくい実情があります。

その意識を持って臨むことは、発達の伴歩には重要なポイントとなります。
〔発達の伴歩:小林正人〕