岡山市の表町商店街を散策リサーチしていると、「OMOTECHO」のロゴが目に飛び込んできます。これは「表町」(おもてちょう)を英文字表現したもので、アーケード街のあちらこちらに大小の表示があって、唯一無二の存在の主張が感じられます。
「表町」の読み方については「おもてまち」のほうが全国的には多くて、国内の15都市で使われています。このことは連載コラム(表町学)の初回で触れたことですが、「都市の主要な通りに面している人通りが多い賑やかな町」というのが一般的な解釈なので、頑張って検索すれば、もっと見つかるかもしれません。
「おもてちょう」と読むのは少数派で、新潟県新潟市中央区の昔ながらの繁華街の古町(ふるまち)の一角は表町と呼ばれています。
また、新潟県の第二の都市の長岡市には表町という住居表示はありますが、こちらは「おもてまち」と読みます。商店街としては大手通商店街の一部で、表町と部分的に重なっています。
表町商店街をネット検索すると出てくるのは岡山市表町商店街だけで(今のところ)、商店街と住居表示が一致しているのは、この地だけです。
表町商店街は8つの商店街(上之町商店街、中之町商店街、下之町商店街、栄町商店街、紙屋町商店街、千日前商店街、西大寺町商店街、新西大寺町商店街)の連合体で、以前は上之町、中之町、下之町が住居表示でした。それが表町に住居表示が変更されたのは昭和45年(1970年)のことでした。
それから55年間、表町としての歴史を刻んできたわけですが、表八カ町全体のアーケードが完成したのは昭和32年(1957年)であったので、「表町=アーケード街」という当たり前の印象は、表町の名称(住居表示)とともに歩んできたのです。
だから、表町のアーケード街に「OMOTECHO」と表示されているのも当たり前という感覚です。
〔セカンドステージ連盟 小林正人〕






