食事摂取基準394 クロム3

「日本人の食事摂取基準(2025年版)」では、各論のエネルギー・栄養素について説明しています。その中から微量ミネラルのクロムの欠乏回避の「目安量の策定方法」の続きを紹介します。

〔目安量の策定方法〕
*乳児(目安量)
日本人の母乳中クロム濃度に関して、対象者79人中、1μg/L未満が48%、1〜2μg/Lが25%、5μg/Lを超えるのは8%にすぎず、中央値は1.00μg/Lであったとする報告があります。

この研究の測定結果は、WHOと国際原子力機関(IAEA)が実施した世界各国の母乳中クロム濃度の測定結果の範囲内であり、信頼性は高いと判断できます。

1.00μg/Lを日本人の母乳中クロム濃度の代表値として、基準哺乳量(0.78L/日)を乗じると0.78μg/日となります。

この値を丸めた0.8μg/日を0〜5か月児の目安量としました。

6〜11か月児に関しては、0〜5か月児の目安量を体重比の0.75乗を用いて外挿して、男女の値を平均して得られる1.0μg/日を目安量としました。

*妊婦・授乳婦(目安量)
十分な報告がないため、非妊娠・非授乳中女性の目安量を適用することとしました。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕