食事摂取基準409 高血圧1

「日本人の食事摂取基準(2025年版)」では、生活習慣病とエネルギー・栄養素との関連について説明しています。その中の高血圧と食事の関連の「概念と定義」と「発症予防と重症化予防の基本的考え方と食事の関連」を紹介します。

〔概念と定義〕
高血圧は、収縮期血圧または拡張期血圧のいずれから基準値を超えて上昇した状態であり、診断室血圧では140/90mmHg以上と定義されています。

最近では、日常生活を行っている際の血圧値(家庭血圧)がより重要で、診察室血圧と家庭血圧に乖離がある場合には、家庭血圧を重視すべきであると考えられています。

通常、家庭血圧は診察室血圧より低く、135/85mmHg以上が高血圧と定義されています。

高血圧患者は循環器疾患や腎疾患の発症・進展を来しやすいことから、血圧値を基準範囲にコントロールする必要があります。

〔発症予防と重症化予防の基本的考え方と食事の関連〕
高血圧の発症・増悪は、環境要因(生活習慣)と遺伝要因の相互作用から成り立っており、食事を含めた生活習慣の修正は高血圧の改善・重症化予防のみでなく、発症予防においても重要です。

高血圧者では、その他の循環器疾患危険因子の存在や臓器障害・循環器疾患の存在を消化した上で、リスクの層別化を行う必要があります。

リスクの高さに応じて、高血圧管理計画が決定されます。

高値血圧以上の低リスク群・中等リスク群、高値血圧の高リスク群では、1〜3か月間は食事を含めた生活習慣の修正を指導して、血圧の正常化を認めれば経過観察が可能です。

高値血圧の高リスク群および高血圧の者では、血圧が正常化しなければ薬物療法を開始します。正常血圧を保つために、食事の実践が推奨されます。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕