「ボロは着てても心の錦」の歌い出しで有名な「いっぽんどっこの唄」の「いっぽんどっこ」とは? という感じで、クイズ番組のネタにもなっています。
漢字では「一本独鈷」と書きます。
独鈷は、密教で用いる法具の一種で、鉄製か銅製の両端が尖った短い棒状のものです。
その独鈷を模した一本の連続模様が一本独鈷で、博多織の縞模様として多く使われています。一本独鈷のほかに、二本の連続模様の二本独鈷、三本の連続模様の三本独鈷などがあります。
織物の呼び名だとしたら、「ボロは着てても」とは合致していない漢字で、一本、二本、三本と種類があるものの一つだとしたら、歌のタイトルとしては似つかわしいものではありません。
「一本独鈷」には独立した組織を指す言葉であって、たった一人で困難に立ち向かう男の気概や独立独歩の精神を意味していて、また極道の世界で使われることがあります。
漢字にすると特殊な世界を指しているとみられることにもなるので、あえて「いっぽんどっこ」としたと伝えられています。
今や、一本独鈷の元の意味を知らなくても、何を言わんとしているかわかってくるほど、大ヒットして、心に刻まれる金言の一つになっています。
しかし、元の意味も踏まえて、「いっぽんどっこの唄」の歌詞を見てみると、歌詞のポイントである「どんな花より きれいだぜ」の意味合いが浮かんできます。
〔セカンドステージ連盟 小林正人〕






