糖尿病の倫理47 糖尿病の目標体重

糖尿病では、目標体重を設定して、これを守ることが重要となります。

厚生労働省の「日本人の食事摂取基準(2025年版)」では、糖尿病と特に関連の深いエネルギー摂取に関連させて、「目標体重の設定」を示しています。

2型糖尿病においては、内臓脂肪型肥満に伴って生じるインスリン抵抗性の予防と改善を目的に、総エネルギー摂取量の適正化を中止とする生活習慣への介入が重要とされています。

総エネルギー摂取量は、目標体重に基づいて計算されます。

これまでは健診で異常所見の合計が最も少なくなるBMIが22kg/㎡であるとした研究に基づいて、BMI22kg/㎡に身体活動量をかけて総エネルギー摂取量を求める計算式が糖尿病診療においても用いられてきました。

しかし、BMIと死亡率との関係を検討した研究では、最も死亡率の低いBMIは、アジア人では20〜25kg/㎡であることから、日本人の食事摂取基準でも目標とするBMIを20〜24.9kg/㎡としています。

2型糖尿病でも、日本人は総死亡率が最も低いBMIは20〜25kg/㎡であったとされ、75歳以上の高齢者ではBMI25kg/㎡以上でも、死亡率の増加は認められていません。

このように、総死亡率との関係で目標とすべきBMIを考えた場合、20〜25kg/㎡と幅があり、特に高齢者では、その関係が異なることは国外の研究でも確認されています。

さらに、体格と総死亡率との関係はBMIでは正しく評価できないことも指摘されています。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕