糖尿病の倫理53 たんぱく質の摂取1

厚生労働省の「日本人の食事摂取基準(2025年版)」では、糖尿病と特に関連の深い栄養素の「たんぱく質」を取り上げています。

たんぱく質、特に動物性たんぱく質の摂取量の増加が糖尿病の発症リスクになるとする研究結果が報告されています。

スウェーデンで行われた前向きコホート研究では、たんぱく質エネルギー比率が20%エネルギーと12%エネルギーの者で糖尿病発症リスクを比較すると、高たんぱく質群(20%エネルギー)ではハザード比が1.27であったと報告しています。

また、2型糖尿病患者を対象とした検討では、たんぱく質摂取量と血糖コントロール不良の関連が報告されています。

国外での報告は、動物性たんぱく質の摂取量が多いことが糖尿病発症リスクとなりますが、この関係は植物性たんぱく質では認められないこと、さらに食事から摂取するたんぱく質を動物性から植物性に置き換えることで、2型糖尿病の発症リスクが軽減される可能性も報告されています。

また、中国で行われた追跡研究は、動物性たんぱく質摂取と糖尿病の関連には、インスリン抵抗性の増大が関与することを示唆しています。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕