発達の伴歩31 家族への支援の考え方

発達障害の子どもを支援する施設(児童発達支援事業所、放課後等デイサービス)は、その家族(保護者や兄弟姉妹など)を支援することを期待されても、充分に応じることができないという現実があります。

たまたま放課後等デイサービスを訪問する機会があって、スタッフと保護者の対話を聞くともなく聞いてしまったのですが、「私たちの本来の仕事ではありません」という言葉にはショックを受けました。

それが事実であろうと、そうではなかろうと、言ってはいけないことはあります。言ってはいけないと断じないにしても、それ相当の言い方があります。保護者の期待(要求)が受け入れ難いということがあるのも承知しています。

発達障害がある子どもに、スタッフが寄り添うことができる時間は限られていて、一対一の対応ができる施設でなければ期待に応じることができないことも理解しています。限られた時間の中で、力を尽くしていると言いたい気持ちもわかります。

しかし、施設の中で短時間かつ短期間のうちに発達障害の改善を達成するのは難しいことで、改善のための支援方法を実際に繰り返し行っていく場は家庭です。日常生活の中での困難さは、日常生活の中で実施してこそ改善の成果が得られるとの考え方があります。

その考えを持って“伴歩”することによって、発達という結果につなげていくのがプロである支援者の務めだと伝えています。
〔発達の伴歩:小林正人〕