「日本人の食事摂取基準(2025年版)」では、生活習慣病とエネルギー・栄養素との関連について説明しています。その中の骨粗鬆症と食事の関連の「概念と定義」を紹介します。
〔概念と定義〕
骨粗鬆症は、「骨量の低下と骨質の劣化によって骨強度が低下して、骨折のリスクが増大する骨格疾患」と定義されています。
骨強度の70%は骨量、30%は骨質によって規定されると考えられています。
骨量は骨密度で評価され、骨密度は二重エネルギーX線吸収法で測定される骨塩量を骨の投影面積で除したもので、骨粗鬆症の診断には大腿骨近位部と腰椎を用いるのが基本です。
また、骨質には骨の材質特性、微細構造、骨代謝回転、微小骨折、骨組織の石灰化度など多くの要素が含まれ、材質特性は尿中血中老化架橋物質等、微細構造は高解像度定量的CTスキャン等、骨代謝回転は骨代謝マーカー、微小骨折と骨組織の石灰化度は骨生検等で評価されます。
骨粗鬆症は原発性骨粗鬆症と続発性骨粗鬆症に分類されます。
後者には副甲状腺機能亢進症等の内分泌疾患、胃切除や吸収不良症候群による栄養障害、糖質コルチコイド剤等による薬剤性、糖尿病、関節リウマチ、慢性腎臓病、慢性閉塞性肺疾患などによるものがあります。
続発性骨粗鬆症の管理は原疾患の管理が基本で、原疾患によって最適な食事摂取は異なるので、ここでは原発性骨粗鬆症を扱います。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕






