発達障害がある子どもの支援を考えるときに、その家族への支援も同時に考えるべきだと提案しているのは、発達障害の発現に遺伝が関わっていることがあるからです。
発達障害に限らず、精神的な特性や生活習慣病なども同じことが言えるのですが、遺伝特性があって、そこに他の要因が重なると発現しやすくなります。
遺伝の要素があっても、他の要因を抑えること、その要因の改善に取り組むことで発現しないようにすること、もしも発現したとしても影響が極力抑えられるようにすることを伝えるようにしています。
発達障害の遺伝特性を考えに入れると、子どもに発達障害が現れて、改善が必要という状態では、保護者も発達障害の遺伝特性がある可能性があり、きょうだい(兄弟姉妹)も発達障害である可能性があります。
このことを知って、保護者との付き合い方も注意しなければならない、という発言をする人もいるのですが、私たちが“注意しなければならない”と考えているのは、遺伝要素がある人が発現しやすくなる他の要因を抑制することです。
そのための栄養や運動、保健などの知識と実践は、長い目でみると将来にわたっての健康づくり、家族の健康の維持・増進につながることです。
それだけに、遺伝特性とともに、どのような健康に関わる要因があるのかを知って、先回しして対策をしておくことも、発達の伴歩の役割だと認識しています。
〔発達の伴歩:小林正人〕






