SML 11 記念日の活用

〔2026/3/30〕
記念日は、今でこそ365日(閏年では366日)すべてにあって、それも複数の記念日がある状態が当たり前の感覚となっています。
記念日が一般に意識されるようになったきっかけは、俵万智さんの歌集『サラダ記念日』の中で短歌「『この味がいいね』と君が言ったから七月六日はサラダ記念日」とされています。七夕の前日の特別ではない日が選ばれた、ということです。

その当時は1年のうち記念日がまったくない日が50日ほどありました。これが今のように“記念日事典”が作れるようになり、記念日に認定する団体が複数ある時代になっています。
記念日というと語呂合わせが多いのですが、業界の歴史、年中行事にひっかけたものまで、多くの切り口で記念日が作り出されることになり、それを活用したマーケティングが大手の広告代理店やPR代理店だけでなく、地方の代理店や出版社、販売店などまで広がっていきました。

健康関連の情報を記念日を使ってメディア発信していましたが、初めて私の企画が全国キー局の番組で採用されたのは、1987年から始まった日本テレビ系の昼の帯番組の「午後は◯◯おもいッきりテレビ」でした。
その一つのコーナーの“今日は何の日”に健康と食品に関わる記念日と説明原稿の提供、取材先などを紹介していました。

農林水産省と全国農業協同組合中央会による食品キャンペーンとして食品に関わる記念日が徐々に知られることになっていたタイミングで、両方のネタ元につながりがあったことから、お鉢が回ってきました。
既存の記念日を紹介するだけでなく、食品業界の意向を受けて、新たな記念日を作ることも、語呂合わせの記念日だけでしかなかったことをイベントにして、その広報としてテレビ番組を活用するようになりました。

中には、特別に記念すべき日でもないのに、他に有力な記念日がないことから、「きょうかは何の日」と揶揄されるような時期もあったものの、今では記念日に合わせたイベントが広報の一環として有効に活用されるようになっています。
〔小林正人〕