メディカルダイエット4 「体脂肪を減らす=健康」のイメージ

食べることは生き抜くために必要なことであり、健康の維持・増進に欠かせない条件であるのに、健康になることを目指して食事を抜く人が少なからず存在しています。“少なからず”という表現の範囲では済まず、体脂肪が減るほど健康になると考えて、それを周囲(家族や知人など)に押し付けるという例も珍しくはありません。

体脂肪が多くなるということは、血液中の余分な脂肪(中性脂肪)が脂肪細胞の中に蓄積されて、動脈硬化の要因とされる血中脂質が減った(少なくとも増えていない)ということではありません。

体脂肪は固定されたものではなくて、脂肪細胞の中に入る量が増えるということは、脂肪細胞から血液中に流れ出る脂肪も多くなるので、「太っている=不健康」という印象は、そう間違っているとは言えなくなります。

では、「やせている=健康」となるのかというと、それは正解とは言えません。

健康を維持するための体脂肪率の目安は、男性は10〜19%。女性は20〜29%とされています。これを超えると要注意で、男性では25%以上、女性では35%以上は肥満となります。

肥満は単に太っているというだけでなく、生活習慣病のリスクが高くなるので、体組成計を使って、自らの体脂肪率を把握するのは大切だという主張は理解できます。

では、目安の体脂肪を下回るようなことになったら、どうなるのかということは、上回った場合のリスクに比べると、あまり意識されていないのが現状です。しかし、低体脂肪(男性は10%未満、女性は20%未満)は、機能低下や免疫低下などの生命の危機にもつながるリスクがあるのです。

そのことが意識される機会として、新たなシンドローム(症候群)が、日本肥満学会から発表されています。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕