代表理事と聞いたら、法人を代表する理事であり、法人によっては理事長と呼んでいるところもあります。
理事長が何人もいる法人というのは、あまり聞いたことがない(ほぼ存在しない)ことですが、代表理事という名称となると法人の中に複数が存在することは可能です。
そのことは、法律(公益社団法人及び公益財団法人の認定等に関する法律、一般社団法人及び一般財団法人に関する法律)に書かれています。
しかし、代表理事を複数にしようと考えていない人にとっては、読み飛ばしても問題がない無関係な項目にしか見えないようです。
私が関わった複数の代表理事を置く一般財団法人は、制服組の公務員の福利厚生を行う一般社団法人の上に位置するシンクタンクとして設置されました。
シンクタンクということで、それぞれの制服組(警察、消防、自衛隊)のトップを務めた方の協力が得られることとなりました。
警察の階級で最も上とされるのは警視総監で、シンクタンクへの参加を依頼したときは、公益財団法人日本盲導犬協会の理事長でした。
消防は国の組織的なトップは消防庁長官となりますが、実践部隊としては都道府県単位での活動であるため、東京消防庁の消防総監がトップで、道府県の消防トップの取りまとめ役です。シンクタンクへの参加を依頼したときには公益財団法人市民防災研究所の理事長でした。
自衛隊は防衛省の制服組で、そのトップは統合幕僚長ですが、組織改変前は統合幕僚会議議長でした。その時代から現在まで陸上自衛隊、海上自衛隊、航空自衛隊の各幕僚長の経験者が順番に就任しています。
公益財団法人水交会(海上自衛隊OB会)の理事長、会長を経て顧問になったタイミングでのシンクタンクへの参加依頼でした。
それぞれが公益財団法人の理事長を経験していて、現職にも影響力がある方々であったのですが、どなたが一般財団法人の理事長になるかは、それぞれの出身母体の大きな関心事でした。
その背景と、実際にどのようにしたのかについては、次回に続きます。
〔小林正人〕






