公益法人学5 NPO法人の役割はボランティア?

NPO法人が株式会社などの会社組織の代わりに使われることが、NPO法人制度が始まった1998年から新会社法が施行される2006年までは多くあったということを前回書きました。

NPO法人は収益活動を行っても、その収益を公益活動に使うのであれば、株式会社のような収益事業とはならず、また株式会社のような高額な法人税も発生しないのが大原則となっています。

これが大きなメリットのように認識されて、本来のNPO法人の役割とは異なる活動が行われていたこともありました。というのは、1998年から2008年までは、他に代わりとなる法人が制度として存在していなかったからです。

2008年以降は一般社団法人の制度が成立して、株式会社のような規制を受けずに、公益活動でも収益活動でもできるようになりました。それからは資本金も出資金も必要なく、NPO法人のように所轄のお役所の認証を受けることなく、届け出だけで設立できる一般社団法人を選択する人が増えました。

NPO法人の正式名称は特定非営利活動法人です。

NPOは「Non Profit Organization」の頭文字を並べたもので、営利(私的な利益)を意味するProfitを否定するNonがつくことで非営利という意味となります。Organizationは組織、団体などを表しています。

NPOは法人格がある組織だけでなく、法人格がない組織にも使われていますが、この非営利の活動をする法人がNPO法人ということです。

一般社団法人の活動の違いについては、次回に続きます。
〔小林正人〕