公益法人学27 継続によるNPO法人の役割は?

NPO法人は制度が始まった1998年から現在(2026年6月末)までの約30年の間に、認証後に継続して活動しているのは累計で約5万法人ですが、過去に約2万9000法人が解散もしくは認証取り消しとなっていることを前回書きました。

現在も継続しているNPO法人と解散などをしたNPO法人を合わせると7万9000法人となるわけです。

NPO法人の総数は、2013年以降は5万法人前後で推移しています。単純計算をすると年間に1000法人ほどが解散か認証取り消しになっていることになります。

活動が継続できない理由として、公益活動を実施するための設立目的と法人の形態が合致していなかったことが影響しているということも前回書きました。

政令指定都市がある地方を一例とすると、県の認証と指定市の認証を合わせると現在は740法人となっていますが、過去に解散か認証取り消しとなったのは408法人です。

もしも解散か取り消しがなければ、1100法人以上が地域で貢献活動に取り組めていたかもしれません。県民の人口の約180万人(全国人口の約1.5%)から計算すると県民1600人に1法人となり、より貢献活動が進んでいたことが想像されるだけに「もったいない」感覚が強くあります。

NPO法人は市民活動に法人格を与えて、社会貢献活動に取り組むことが期待されて成立した制度で、公益活動の実践という設立目的に大きな違いはないはずです。それだけに同じ地域に基盤を置いているNPO法人が連携しての協働活動も期待されます。

連携によって活動を盛んにすること、もしも連携に不足しているところがあるなら、新たなNPO法人の設立を応援して、つないでいくことができれば、より大きな活動にしていくことができると認識しています。
〔小林正人〕