発達公益支援2 高齢者の活躍する機会の拡大

少子・超高齢社会は、もはや止めることができないことで、生産年齢人口(15〜64歳)は、とうとう60%を下回りました(2022年統計では59.4%)。

今後も生産年齢人口は減り続ける一方で(2050年には2022年時点よりも30%減少の予測)、今以上の人手不足となることは火を見るより明らかなことです。

現役世代(20〜64歳)が高齢者を支える構造は、1960年代はお神輿型(高齢者1人を9人で支える)であった状態から、2012年には騎馬戦型(3人で支える)に減り、2050年には肩車型(1.3人で支える)にもなると予測されています。

高齢化率は、2025年は29.4%となっていて、これが2050年には37.1%にもなると厚生労働省は発表しています。しかも、前期高齢者(65〜74歳)の数が後期高齢者(75歳以上)の数を超えた2018年からは、後期高齢者が急速に増え続けています。

「今の時代は高齢者であっても働く時代」と言われていますが、すでに介護施設などでは元気な高齢者が多くの高齢者を支える側になって働いている現実があります。

前期高齢者は以前(20年ほど前)に比べると若くて元気だとは言われるものの、現役として従来と同じように働き続けることを期待するのは酷というものです。

では、現役世代に、もっと働いてほしいと願うのかというと、それも無理な話です。無理をして働く必要はないとしても、無駄のない効率的な方法で取り組むことができるように、その仕組みを作り上げることが重要と認識しています。

それも新たに制度を構築するのではなく、今ある制度と仕組みを活かして、希望に沿ったように最大限に発揮できる工夫とシステムづくりが求められています。

その考え方と、無理なく無駄なく始められる方法について、伝えていくことを目指して、この連載コラムも「無理なく無駄なく」をモットーに書いていきます。
〔小林正人〕