国民の健康づくりの施策は日本人の健康増進の支えとして厚生省によって主導されてきました。
2000年には、第3次国民健康づくり対策の元年にあたって、21世紀における国民健康づくり運動を掲げました。
これは「健康日本21」と名づけられて、健康寿命の延伸と生活の質の向上が生涯を通じた健康づくりの推進としてスタートしました。
この国民運動では、予防対策としてメタボリックシンドローム(内臓脂肪症候群)が注目されて、内臓脂肪の減少が大きな目的として掲げられました。
「健康日本21」の最大の目的は健康寿命を延ばすことです。当時の日本人は平均寿命は世界一になったものの、健康的に自立して日常生活が過ごせる期間である健康寿命は、平均寿命に比べて6年ほども短くなっていました。
人生の最後の期間を寝たきりや家の中でしか過ごせない人が多いことから、健康寿命を延ばし、医療費がかかる不健康な期間を少しでも短くすることが大きな目標となりました。
また、2000年には「第6次改定日本人の栄養所要量」が実施され、許容上限摂取量が設けられました。
「第6次改定日本人の栄養所要量」は、2000年4月から2005年3月までが使用期間で、従来は栄養欠乏症の予防を主眼にしてきましたが、過剰摂取による健康障害を防ぐための上限が設定されました。
栄養所要量と許容上限摂取量を合わせて、食事摂取基準と呼ばれています。
上限値が設定されたのはビタミンではビタミンA、ビタミンD、ビタミンE、ビタミンK、ナイアシン、ビタミンB₆、葉酸、ミネラルではカルシウム、鉄、リン、マグネシウム、銅、ヨウ素、マンガン、セレン、亜鉛、クロム、モリブデンです。
〔小林正人〕






