健活keyword4 代替医療

代替医療というと、これまで西洋医学に頼りっぱなしだった方が、思ったような効果が得られなかったからといって、西洋医学ではない他の方法を探すことを指していた時代がありました。

今も、あまり変わっていない人もいますが、代替医療という用語については、代替医療を始めた医師や薬剤師などから見直す動きがありました。

医師も薬剤師も西洋医学を学び、それを基本としてきたので、代替医療と言い切るのは自らが行ってきたことを否定することにもなりかねないという感覚があってのことです。

日本代替医療学会の設立は1997年で、2000年に日本補完代替医療学会に名称を変更しています。日本代替医療学会の初代の会長から、「補完代替医療が正しい」ということを1998年には聞いています。

2000年は日本統合医療学会が設立された年でもあります。

厚生労働省は2012年から2013年に、西洋医学をベースに代替療法や伝統医学などを組み合わせてQOL(生活の質)の向上を目指す統合医療のあり方に関する検討会を5回開催しました。

2014年からは国民に統合医療の情報を発信するデータベース(統合医療情報発信サイト)の事業が始まっています。

統合医療が広く知られるようになった今も、代替医療は健康づくりのキーワードとして広く使われています。それだけ西洋医学への不信感を抱く人が多いということを表しているようです。

統合医療の最大のターゲットといえば、がん対策であることは広く認識されています。

西洋医学をベースとするなら、統合医療で使われる代替医療も西洋医学と同じエビデンス(科学的根拠)があって然るべきで、西洋医学による療法との組み合わせで評価されるべきですが、いまだに単発の例の積み上げから変わっていないと感じています。

そう考えるのは、がん患者を対象にして統合医療として取り組んできた中国のキノコ製剤を日本人で初めて中国を訪れて取材をして、国内に報告したのが私だったという背景があります。
〔小林正人〕