抗酸化コラム9 抗酸化ビタミンの組み合わせ

活性酸素は細胞を破壊するものという認識があり、活性酸素を消去する作用がある抗酸化成分を多く摂れば活性酸素に負けない身体とすることができる、と考えがちですが、そう簡単にはいかないのが活性酸素の困ったところです。

抗酸化作用があるビタミンであるビタミンA、ビタミンC、ビタミンEのうち、どれが最も抗酸化作用が強いかと聞かれることがあります。

抗酸化作用(抗酸化力)でいえば、最も強いのはビタミンEです。だったら、ビタミンEだけを多く摂ればよいのではないかと考えがちですが、そう簡単にいかないのが活性酸素の困ったところです。

ビタミンAもビタミンCもビタミンEも、活性酸素に欠けているマイナス電子を与えて、活性酸素を通常の酸素(電子のバランスが取れた酸素)に戻してくれる作用があります。

ビタミンAもビタミンCもマイナス電子を与えることで壊れてしまうのですが、ビタミンEは丈夫で、マイナス電子を与えてバランスが崩れると、そのままの形がキープされます。この状態は活性型ビタミンEと呼ばれています。

この活性型ビタミンEは、活性酸素よりも細胞からマイナス電子を奪いやすいために、活性酸素よりも細胞を破壊しやすくなっています。酸化した状態のビタミンEは活性酸素よりも厄介な存在なのです。

これではビタミンEが豊富に含まれる食品を多く摂ることはマイナスにも作用しかねません。このマイナス面をサポートするのがビタミンCの働きとなっています。

ビタミンCには、単独でもマイナス電子を与えて活性酸素を消し去る働きがありますが、ビタミンCがあると活性型ビタミンEは欠けたマイナス電子をビタミンCから与えられて正常なビタミンEに戻ることができます。

このことによって害がなくなるだけでなくて、ビタミンCによって正常な状態になったビタミンEは再び活性酸素を消し去ることができるようになっていくのです。

こういった働きがあるので、活性酸素対策のサプリメントや美容成分はビタミンEとビタミンCを組み合わせたものが多いのです。
〔小林正人〕