講習は受講者が学びたいと思える内容と名称が大事で、その内容と名称こそがモチベーションを高めるものとなります。
今は資格認定流行りの時代だけあって、こんな内容でよいのかと思えるものがあります。内容的には優れていても資格名に疑問があるというものもあり、さらに教えっぱなしで資格を与えてよいのかと思えるようなものを目にすることがあります。
そんな疑問を感じたときに頭に浮かぶのが、「絵に描いたモチベーション」という言葉です。
誰もが気づくように「絵に描いた餅」という諺(ことわざ)をもじったもので、モチベーションを高めてくれるような講習内容であったのに時代の変化についていけないものであったり、せっかく素晴らしい資格認定の名称なのに名前負けしていたりということへの警鐘の意味で使っています。
そのようなことにならないように、講習のときに自分への戒めの言葉として「絵に描いたモチベーション」を使うことがあります。講習の緊張を解いたり、場を和ませるためだけに口にしているわけではないのです。
ただ単に学んで、試験に合格するだけなら、わからないことが一部あっても問題はなくて、理解できないことがあっても問題にはならないかもしれません。
ところが、知ったことを教える立場になるとしたら、わからないことを、そのまま放置しているわけにはいかなくなります。
資格認定講習は開催するのは簡単でも、継続するのは難しいとされます。
いかに継続のためのモチベーションを高めることが重要かということで、認定者への発信情報に力を注いでいる団体もあり、その情報の提供を私たちのところに求めてくる団体もあります。
私たちは、この情報発信がモチベーションを維持するための重要項目と認識しています。
資格認定団体の中には、「うちの会員(認定者)は注文をつけてこないので満足している」と話すところがあるのですが、質問にまともに答えてくれないことが続くと、質問すらしなくなります。
それがわからずに、急に更新会員が減ってから慌てて相談されても、もう手遅れということにもなります。
そのようなことにならないように、自分への自戒の念も込めて、講習ではギャグに聞こえるだけかもしれないのですが、「絵に描いたモチベーション」を口走るようにしています。
〔小林正人〕






