閃輝暗点(せんきあんてん)によって見えている状態は、誰にもわからないので(わかっているのは本人だけ)、医師も従来の報告を頼りにして診断して、対処するしかありません。
閃輝暗点については、今はネット検索をすれば、どのように“他の人には見えないものが見えているのか”がイラストなどで出てきます。
以前は「せんきあんてん」と打ち込んでも正しく変換されなかったものですが、今では普通に閃輝暗点と変換されるようにはなっています。
しかし、文字としては正しく変換されても、その理解が正しいのかというと、そうとは限りません。ネット検索の結果も、閃輝暗点が実際に我が身に現れている立場としては、まだまだ理解が足りないというのが正直な気持ちです。
閃輝暗点は脳の血流が低下することによって発症するので、もちろん担当は眼科医ではなくて循環器の専門医となります。
その理解ができていない眼科医が治療しようとして時間をかけているうちに長い期間がかかって、症状が進んでから循環器医にかかるということも、以前は(と書いておきますが)多くあったことです。
今では閃輝暗点が広く知られてきたものの、循環器医の専門は血管と血液の流れであって、閃輝暗点を充分(それなりに?)に理解している方は数えるほどです。中でも詳しい専門医は、私と関わった方々という状態ではあります。
医師も実際に起こっている状態を見たことはないので、専門書の例を手探りにして判断しています。
私の閃輝暗点は、かなり特殊な画像の状態なので、何人かの専門医と巡り合うことになったのですが、それぞれ最新の研究報告の画像の例を見せられても該当するものはありません。
その報告を医師と一緒に見ながら、私の状態との違いを説明して理解してもらい、それを新たな症例の一つとして加えていくという、患者なのか共同研究者なのかわからないようなことは、70歳を越えた今も続いています。
もう一つは、医薬品の選択で、何を使うのかは自分で決定して血液サラサラ系のEPA製剤を出してもらっています。医薬品を使っても、症状の変化がわからなければ“様子見の処方”の段階から前に進むことができないからです。
EPA製剤は水産会社がマグロの油からエイコサペンタエン酸(EPA)を抽出して、これを製薬会社が濃縮して医薬品にしたもので、この基礎研究に着手した2人が、ともに知人の大学教授だったことから、有効性も限界も熟知しているつもりです。
〔小林正人〕






