サプリ概論133 “多い”と“少ない”の表現には基準がある

健康食品には、その内容量を示すために強調表示がされるものがあります。この強調表示をする場合には、どれくらいの量が含まれているかを基準に従って確認して、それがクリアされることで初めて表示することができます。
強調表示には、補給ができる旨の表示と、含む旨の表示があります。
補給ができる旨の表示の一つは「高い旨の表示」で、「高」、「多」、「豊富」などの用語を使うときには基準をクリアしていなければならない絶対表示となっています。高い旨の表示をする場合は、100g当たりの分量か、飲用する液状の食品では100ml当たりの量を示すこととなっています。
「含む旨の表示」は「源」、「供給」、「含有」、「入り」、「使用」、「添加」などの用語で、これも絶対表示となっています。こちらも100g当たりの分量か液状では100ml当たりの量を示すこととなっています。その量は概ね高い旨の表示の半分ほどの量となっています。
このほかに適切な摂取ができる旨の表示があって、含まない旨の表示と低い旨の表示があります。
「含まない旨の表示」は「無」、「ゼロ」、「ノン」などの用語で、絶対表示となっていて、こちらも100g当たりの分量か液状では100ml当たりの量を示すこととなっています。
「低い旨の表示」は「低」、「ひかえめ」、「少」、「ライト」、「ダイエット」などの表示で、絶対表示)として、同じ基準が示されています。
絶対に基準となる量が確保されていることが条件となる絶対表示に対して、相対表示となっているものがあり、それは強化された旨の表示と低減された旨の表示です。
「強化された旨の表示」は、他の食品と比べて栄養成分の量や割合が「多い」ことを強調する表示のことで、強化された旨の表示である栄養成分の「増加量」が補給できる旨の表示の基準値以上であることが必要となっています。〔「○○g(%)強化」、「増」、「アップ」、「プラス」「倍」など〕
「低減された旨の表示」は他の食品と比べて栄養成分の量や割合が「少ない」ことを強調する表示のことで、低減された旨の表示である栄養成分の「低減量」が適切な摂取ができる旨の表示の基準値以上であることが必要となっています。〔「○○g(%)減」、「オフ」、「カット」「ハーフ」など〕