「フランスパンの日」日本フランスパン友の会が、いい(11)フランス(2)パン(8)の語呂合わせで制定。
「いい唾液の日」日本唾液ケア研究会が、いい(11)つば(28)の語呂合わせで制定。
「スポーツウエルネス吹矢の日」日本スポーツウエルネス吹矢協会が、よい(11)ふきや(28)の語呂合わせで制定。
毎月28日:「にわとりの日」(日本養鶏協会)、「ニワトリの日」(都道府県食肉消費者対策協議会)
「フランスパンの日」日本フランスパン友の会が、いい(11)フランス(2)パン(8)の語呂合わせで制定。
「いい唾液の日」日本唾液ケア研究会が、いい(11)つば(28)の語呂合わせで制定。
「スポーツウエルネス吹矢の日」日本スポーツウエルネス吹矢協会が、よい(11)ふきや(28)の語呂合わせで制定。
毎月28日:「にわとりの日」(日本養鶏協会)、「ニワトリの日」(都道府県食肉消費者対策協議会)
ウォーキングは、無理なく続けられる健康づくりの運動として一般に認識されています。
ウォーキングについて知ったのは、私の父母がウォーキングのイベントに参加していて、その結果を伝えてきました。私が東京で大学に通うために上京した後のことだったので、1973年のことでした。
糖尿病であった父親は血糖値を安定させるために、血圧が高めであった母親は血圧を安定させるため、そして足腰が丈夫であれば老後も周りに迷惑をかけないから、という健康の勉強が好きな両親らしい理由でした。
全国団体の新潟県の支部の主催とのことで、テーマを決めて(街道巡り、港町巡り、県境まで歩くなど)年に10回は参加していました。
10代から30年間ほどは、自分自身がスポーツや走ったり、走るのが辛いときにはサイクリングをしていたこともあり、「歩くくらいでは運動にならない」「生活習慣病の改善の効果は限定的」と思っていました。どちらかというと、あまり健康効果はないものという感覚がありました。
ウォーキングの全国団体は、東京オリンピック(1964年)に発足して、私が存在を知った1974年に日本歩け歩け協会と団体名が変更になりました。それが現在の日本ウオーキング協会に改称されたのは2000年のことでした。
ウォーキングは一般名称で、「ウオーキング」は団体の固有名詞です。2000年には、私は巡回健診の全国団体の月刊機関誌の編集を手掛けていて、日本ウオーキング協会を取材して、記事には「日本ウオーキング協会のウオーキング大会」と書いたのですが、編集担当の役員に“ウォーキング”と直されて、固有名詞が間違った状態で掲載されました。
発行された雑誌と手土産(自腹だったので安いもの)を持って、誤りを謝りに行ったので、「ウオーキングとウォーキング」の使い分けは、ずっと心の中に刻まれていました。
その日本ウオーキング協会の活動に関わることになったのは、日本健康スポーツ連盟の理事になったときのことで、同時期の理事に日本ウオーキング協会の当時の常務理事がいました。
日本健康スポーツ連盟の当時の理事長は、日本ウオーキング協会の理事や日本市民スポーツ連盟(ウオーキング大会のコース認定などを行う団体)の副会長も務めていて、日本ウオーキング協会の立て直しに私が送り込まれました。そのことについては次回(日々修行91)で書かせてもらいます。
歩くこと自体は私にとっては修行と呼べるようなものではなかったのですが、その団体との関わりは修行そのものでした。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕
昭和から平成になったのは1989年1月8日のことで、平成時代は2019年4月30日まで続きました。
2005年は昭和で数えると80年で、健康の基本となる栄養素の摂取に関する制度が整って、いよいよ食品と健康食品の実践されるタイミングとなりました。
2001年は厚生省と労働省が統合して厚生労働省が発足した年で、これまでの厚生省時代には考えられなかったような新たな制度が始まりました。その代表的なものが、これまで医薬品成分としてしか認められていなかった成分が、食品としての使用が認められて、サプリメントとして摂取することができるようになったことです。
2001年にはコエンザイムQ10が、2002年にはL–カルニチンが、2004年にはα–リポ酸がサプリメントの成分として許可されました。どれも代謝促進成分であり、この摂取によって、これまでエネルギー代謝に悩みがあった人が医薬品レベルの食品成分を使えるようになりました。
これらの成分を有効に使用するためには、それぞれの人に合った摂取量と摂取法が重要になります。こういった背景もあって、2002年に厚生労働省によってアドバイザリースタッフに関する通知が発表されました。その通知は「保健機能食品等に係るアドバイザリースタッフの養成に関する基本的な考え方について」とのタイトルでした。
この通知を受けて、21種類の資格認定が行われました。
私は通知の委員会のメンバーであったことから、国立健康・栄養研究所のNR(栄養情報担当者)の法律講師を務めていました。
健康食品・サプリメントは、特定保健用食品(トクホ)だけが機能性の一部を表示することが許可されていましたが、これに機能性表示食品が加わり、新たに機能性を表示して販売できる制度が始まりました。
それは2015年(昭和90年)のことで、私は消費者庁の機能性表示食品制度を受けての監視に関する委員会に属していました。これは私が岡山に移住するまでの2017年まで続きました。
私は昭和30年生まれなので、昭和100年(2025年)には70歳となります。この年には働く人の定年退職年齢が65歳に義務化され、働きたいと希望する人は70歳まで雇用する努力義務が始まります。
70歳を過ぎても働けるうちは働きたいと考える人の健康支援として、サプリメントを含めた栄養、運動などは、ますます重要視される時代となります。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕
日本人は今でこそ世界中の料理を食べられるようになっていますが、基本となっているのは米食です。ご飯さえあれば、世界中の料理を食べることができます。これはご飯によって料理を好みの味わいに変えることができるからです。
ご飯には微妙な味はあっても、白米の場合は、ほとんど味がないのと同じです。
これに対してパンにも麺にも味がついています。主食に味があると、すべての料理に合わせるわけにはいかなくなります。
ご飯に合うおかずをパンで食べるのは厳しいというものもあります。「そんなことはない」と反発する人に塩辛とパンを一緒に食べてもらったことがありますが、両方とも好きなのに一緒になると食べられなかったという反応です。
アジア大陸の各国でも、ご飯を主食として食べています。しかし、大陸は硬水地域でカルシウムとマグネシウムが多く含まれていて、日本のように炊くということが基本的にはできません。
硬水で炊くと水が充分に浸透しないために芯が残ってしまいます。そこで煮る、蒸す、炒めるという調理法になります。今では炊飯器の性能が向上して、硬水でも芯が残りにくくなりましたが、それでも硬水のために日本のようなふっくらとした美味しいご飯には炊き上がりません。
おかゆは米を煮たもので、炊いた白米は味付けなしでも食べられるのに対して、おかゆは味付けがないと美味しく食べられません。蒸すのも炒めるのも味付けが必要です。そのために、おかずの種類も限られてきます。
日本の水は軟水であることから、米に浸透しやすく、普通に炊いても美味しくなります。炊くというのは煮て、蒸して、焦がすという連続した過程で、炊飯器で焦げが残ることはなくなったものの、釜で炊くとおこげができます。おこげの香ばしさがあれば、塩も味噌もなしのおにぎり、おむすびでも美味しく食べられます。
口の中で味を整えることで味覚を磨いてきた日本人の“口中調味”は米を炊くことが可能であったことから生まれた健康の恵みであったということができます。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕
「即席カレーの日」オリエンタル(愛知県稲沢市)が即席カレーの発売日の1945年11月27日にちなんで制定。
「組立家具の日」クロシオ(和歌山県海南市)がカラーボックスを開発した深谷政男の誕生日にちなんで制定。
毎月27日:「ツナの日」
発達栄養学は、性別、年齢、活動量だけでなく、個々の身体の成長や発達に応じた能力を発揮させる栄養学であるということを前回(日々修行88)紹介しました。
栄養学を学ぶことができる大学でも、発達栄養学を冠した学部・学科も増えてきました。発達栄養学という名称に相応しい講義が実施されている大学がある一方で、以前と大きく変わらない内容のままという大学も少なからずあります。
個々の成長や発達に必要な栄養素を摂取するのは当然のこととしても、その栄養素の意味合いとしてエネルギー代謝の向上を掲げているのが発達栄養学の、これまでとは違った考え方となっています。
エネルギー代謝が特に注目されるようになったのは、メタボリックシンドローム対策として栄養の過剰摂取を抑えると同時に、運動によるエネルギー消費を高めるが重視されるようになってきたタイミングです。その始まりは2008年のことです。
メタボリックシンドロームは「内臓脂肪症候群」と訳されて、内臓脂肪の過剰な蓄積が血管の健康に関わる血圧、血糖値、中性脂肪値などに影響を与えることが強調されました。
メタボリック(metabolic)は代謝を意味します。シンドロームは症候群と訳され、原因不明ながら共通の病態を示すことを指しています。シンドローム(syndrome)の原義は同時進行で、メタボリックシンドロームでは何が同時進行で起こっているのかというと、それは代謝機能の低下です。
メタボリックシンドロームが「代謝機能低下症候群」だとすると、エネルギー代謝を高めることこそが余分な内臓脂肪を減らし、血管の健康を守ることにつながります。エネルギー代謝はエネルギー源(糖質、脂質、たんぱく質)を効率よくエネルギー化させることで、そのエネルギー代謝が行われるのは全身の細胞の中にあるミトコンドリアです。
ミトコンドリアにエネルギー源が効率よく取り込まれ、多くのエネルギーを発生させるためには、ビタミンCを除くすべての水溶性ビタミンが必要になります。一般にエネルギー代謝に必要とされるビタミンB群やミネラル(マグネシウム、亜鉛など)を補うだけでは不十分ということです。
2008年のメタボリックシンドローム対策が始まる前に、代謝促進成分が医薬品から食品成分として厚生労働省から許可されるということがあり、これがエネルギー代謝科学への関心を高めることになりました。
その代謝促進成分は、これまでにも紹介してきましたが、2001年に許可されたコエンザイムQ10、2002年に許可されたL‐カルニチン、2004年に許可されたα‐リポ酸です。
このうち内臓脂肪の蓄積に最も関わりが強いのはL‐カルニチンです。L‐カルニチン研究の第一人者は王堂哲・工学博士で、王堂博士は日本メディカルダイエット支援機構の副理事長でもあります。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕
1人が存在しているためには2人の親(父親と母親)が必要です。その両親が生まれてくるためには、さらに両方の親が必要で、このまま遡っていくと2人、4人、8人、16人、32人、62人、124人、248人、498人、992人……と倍々に増えていくことになります。
10世代前に遡るだけでも1000人近い祖先がいて、初めて今の自分が存在していることになります。
同じ地域で暮らしていた人が出会い、子孫を残していくということは、一定の範囲で遺伝によって体質が伝えられていくので、近くで暮らす人の体質はほとんど同じと考えることができます。
子どもを産む年齢は、今では30歳を超えています。最新の初産年齢は30.9歳となっています。以前は20歳が出産年齢と考えられていて、1世代が20年とすると今の日本国民の人口を超えるのは34代前という計算になります。
計算上の34世代前は688年前の1336年で、室町時代となります。室町時代の日本の人口は1500万人ほどであったと推定されています。
1億人を超えた人がいないと計算が成り立たないのに、1500万人ほどだったとすると8倍ほどの差があるので、どこかで血筋が重なっていることになります。
こういった話から、「日本人は皆が親戚」と言われることがあり、だから仲良くしなければならないと話す根拠ともされています。
室町時代よりも前の平安時代では約600万人と推定されていますが、この間には海外(中国大陸、朝鮮半島など)からの人口流入もありました。体質は同じ地域で暮らしている人によって伝えられているということで、日本人の体質が定まったのは室町時代と考えられているのです。
室町時代には、中国では明時代で、1368年から始まっています。明の時代には北方系の民族が勢力を拡大していきました。それ以前に日本に渡ってきた人たちとは体質的に大きく異なっています。
日本人と中国人は顔も体型に似ているのに体質が大きく異なっていると言われる始まりは、この時代だったと考えられているのです。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕
特定非営利活動法人(NPO法人)セカンドステージ連盟は、2つの特定非営利活動法人、2つの一般社団法人の代表者が集って設立しました。そのうちの3法人は、発達障害児の支援に取り組んでいます。
発達障害児の支援が中心の活動をしているのは1法人だけですが、新たな活躍の場(セカンドステージ)を作ることを目指しているだけに、発達障害児の支援は受け入れやすいことでした。
また、1法人は主な活動は発達障害児の支援とは差があるように見えますが、代表者の経歴が子どもの支援に関わることであり、中でも発達障害児はトラブル発生時にパニックを起こしやすいだけに、発達障害児の支援は共通認識が得やすい内容でした。
発達障害児への支援は、福祉の観点で、さまざまなことが実施されています。児童発達支援事業所(未就学対象)、放課後等デイサービス(6〜18歳対象)、障害児相談支援事業所、日中一時支援が主なところです。
発達障害児への支援は、さらに充実していくことが期待されていることに反して、発達障害児の保護者への支援は、あまり行われていません。保護者の集まりは各地にあるものの、悩み相談、ストレスの解消といったことが主になっているところがほとんどです。
そういったこともあって、発達障害児の保護者、中でも母親は子どものための情報を得ようとして、さまざまな機会を見つけて出かけているということを多く見受けます。「そこに時間をかけるくらいなら、少しでも子どもと一緒にいて、触れ合う時間を増やすべきではないか」と指摘されることも多くなっています。
発達障害児の保護者にとっては、家庭が第1の居場所、発達障害児支援施設などが第2の居場所で、情報の収集や相談をする場は第3の居場所といえます。第3の居場所は一般には従来のしがらみに縛られることなく安心して、自由に過ごせる場を指していますが、この場は発達障害児にとっては“ないに等しい”場となりかねません。
期待するような結果が得られないと、第3の居場所を次々と求め、転々としていく姿を見かけることが多く、そのことを指して「発達障害児の保護者の特徴」と言われることがあります。
安心ができる第3の居場所が、自分の周りにないとしたら、探し続けるのではなく、自分たちで作ろうとする動きがあってよいはずです。その動きも徐々に見られるようになっています。
その場の創出も私たちが目指していることの一つです。
〔セカンドステージ連盟 小林正人〕
薄毛の対策は数多くありますが、努力によって対処できることもあれば、自分の努力だけではどうにもならないこともあります。努力が結果に結びつく方法としては、シャンプーやマッサージ、食事、飲酒の制限、禁煙などがあり、AGA治療などの治療法は努力の延長線にあります。喫煙は、あとで紹介する男性の薄毛の原因であるDHTを増やすことも知られています。
一方で、努力が通じにくいこととしては遺伝があります。遺伝は遺伝子によって親の形質が子孫に伝えられることで、遺伝子は一生涯、変わることはありません。遺伝的に薄毛の一族に生まれたら、自分も薄毛になる確率が高いことになります。
そうだからといって必ず薄毛になると決まっているわけではなくて、遺伝子の弱点をカバーするように頑張ることで、弱点を減らすことができます。逆に、遺伝子による影響があると、なかなか努力が通じにくいことも事実で、そういった方は薄毛治療で効果が出やすいAGA治療も結果が出にくくなります。
そのような遺伝子の問題があっても、それと無関係に効果が得られるのは、自分の健康な毛髪を移植する自毛触毛です。たとえ頭頂部などが極端な薄毛であっても、他の部分が薄毛でなければ、この部分に関わる遺伝子は自毛触毛によって引き継がれていくので、望むような結果が得られるということになります。
薄毛と遺伝子の関係については、日本皮膚科学会の「男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン」で示されています。男性型脱毛症の発症には、遺伝と男性ホルモンが関与しているとの記載があって、男性型脱毛症のAGAにも遺伝が関係していることが明らかにされています。
遺伝子がつながる誰が薄毛であれば、自分も薄毛になるのかということは特に気になることです。一般的なイメージとしては、父親、祖父が薄毛だと、その子も薄毛になるように思われるかもしれませんが、実際に遺伝しやすいのは母方の祖父、曽祖父のほうです。
父親が薄毛でないのに自分が薄毛になる場合があり、祖父や曽祖父の遺伝であることを隔世遺伝といいます。一つの世代を飛ばして遺伝の特性が現れることです。
祖父だけでなくて、曽祖父も薄毛であった場合には、遺伝が色濃く現れる確率が特に高くなって、AGAも発生しやすくなります。ということは、この遺伝タイプで薄毛の兆候が現れたら、できるだけ早くAGA治療の相談をしたほうがよいことになります。
また、AGA治療の効果が表れにくい遺伝子を持っている可能性も高くなるので、早いうちに自毛植毛の検討も始めたほうがよいということにもなります。
どれくらいの確率で薄毛が遺伝するのかも気になるところです。
AGAは薄毛に関係する男性ホルモンはDHT(ジヒドロテストステロン)ですが、テストステロンと5αリダクターゼという還元酵素が結合することによってとDHTとなります。DHTによって脱毛因子のTGT–βが増加して、毛母細胞の毛乳頭細胞にシグナルが出されます。
そのシグナルは毛髪サイクルの退行期を進めるもので、これによって太い毛髪に成長していく前に抜けてしまうので、薄毛になっていくという仕組みになっています。
DHTが増えれば、必ず脱毛するというわけではなくて、脱毛の要因となる男性ホルモンレセプター(受容体)の感受性によって異なります。男性ホルモンレセプターは男性ホルモンをキャッチする働きをしていて、男性らしい体つきや体毛の濃さに関わります。
ところが、DHTと結びつく性質があることから、体毛は濃いのに毛髪だけは薄くなるという現象を起こしてしまうのです。
感受性が高ければ反応しやすくなるわけですが、それは遺伝子のX染色体によって伝えられます。染色体にはX染色体とY染色体があって、男性はXY、女性はXXの組み合わせとなっています。
男性の場合は、父親からY遺伝子、母親からX遺伝子を受け継いでいます。つまり、母方から継いだX遺伝子の中に薄毛の傾向があった場合に薄毛の体質を受け継ぐということになるわけです。
隔世遺伝で男性ホルモンレセプターの感受性を受け継ぐ可能性は50%に及ぶとされています。それだけでは済まずに、母方の祖父が薄毛の場合には75%、母方の祖父と曽祖父が薄毛であった場合には90%の発現率とされています。
これだけの確率であれば、母方の男性の毛髪の状態を確認すれば、どれだけ薄毛リスクが高いのか、どんな薄毛対策をしなければならないかも見えてきます。
母親の兄弟、その祖母の兄弟を調べればわかることになりそうですが、以前のように兄弟姉妹が多ければ、遺伝も調べやすかったはずです。ところが今は兄弟姉妹が少なく、一人っ子同士の結婚が多くなっている時代だけに、自分だけが薄毛になって、これは遺伝のせいなのか、別に原因があるのか判断がつきにくい状況になっています。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕
毛髪の状態は栄養に大きく影響されます。毛髪に影響を与えるものとして以前は黒い色の海藻がよいなどと、ほとんど迷信のようなことも言われてきましたが、今では科学的な研究が進んで、効果がある栄養素が明らかにされてきています。中でも重要になるのが良質なたんぱく質と特定のミネラルです。
薄くなっている部分は栄養の状態のほかにも血流やホルモンの影響などを受けて、濃さが違っていることが多くなっています。濃さというのは毛髪の本数と毛髪の太さのことです。本数は抜け毛の数やヘアサイクルによる成長速度によって変わってきます。ヘアサイクルが乱れると、抜けたあとの補充が間に合わなくなり、だんだん本数が減っていきます。
ヘアサイクルのリズムが正常であっても、栄養素が不足していると太くなりきる前に成長が止まることになり、毛髪が細くなって、これが薄毛の原因にもなっていきます。
良質なたんぱく質というのは、必須アミノ酸のバランスがよい食品を指しています。アミノ酸はたんぱく質を構成する成分で、体内では合成されないために食事から必ず摂らなければならない9種類は必須アミノ酸と呼ばれます。これ以外の11種類は非必須アミノ酸と呼ばれます。
必須アミノ酸が一つでも必要量に達していないと、たんぱく質としての栄養評価が下がります。該当するものとしては肉類、魚類、豆類、卵類、乳製品があげられます。
これらの食品は毎日食べるようにします。できれば2食以上食べるようにしたいのですが、若い男性では30%ほどが朝食を抜いているという調査結果もあります。女性でもダイエットのために食事の量を減らしているために、良質なたんぱく質が不足していることもあります。必須アミノ酸が含まれている食事ならよいわけではなくて、必要な量が摂れていることが大切になるのです。
ミネラルの中で特に重要となるのは亜鉛とマグネシウムです。まず、亜鉛について説明すると、亜鉛は毛髪の主成分であるケラチンの成長を促す重要なミネラルです。割合としては毛髪の80〜90%がたんぱく質で、そのうちの90%をケラチンが占めています。
亜鉛は栄養素の代謝や生命活動などに関わる化学反応に携わるミネラルです。200種類以上の酵素の構成成分であり、体内では皮膚、毛髪、肝臓、腎臓、睾丸、舌の味蕾などの新陳代謝が盛んな細胞に多く含まれています。
不足すると新陳代謝の低下から脱毛、爪の異常、皮膚炎、味覚異常などが現れやすくなります。男性の場合には精液欠乏症や勃起不全、女性の場合には胎児の成長不良が起こりやすくなるという報告もあります。
食品では、カキ、牛肉、豚肉、鶏肉、鶏卵(特に卵黄)、ナッツ類に多く含まれています。その多くは良質なたんぱく質とも一致しています。
亜鉛には5αリダクターゼの働きを抑制する効果もあります。5αリダクターゼは体内にある還元酵素の一種で、男性ホルモンのテストステロンと結合して男性型脱毛症(AGA)を発生させるDHT(ジヒドロテストステロン)を生成することが知られています。これを予防するにはDHTを生成させないことが重要で、それに亜鉛が役立つということです。
もう一つのミネラルのマグネシウムは多量元素のミネラルで、体内では60~65%は骨に含まれ、残りは肝臓、筋肉、血液などのタンパク質と結合して存在しています。
300種類以上の酵素に作用する補酵素であり、筋肉の収縮、神経の興奮抑制、血管拡張による血圧降下などの作用があります。食品では、ひじきやわかめ、アーモンド、ピーナッツ、大豆などに多く含まれます。
体内には3000種類以上の酵素がありますが、どの酵素も補酵素がなければ働くことができません。マグシウムは300種類の酵素の補酵素となっていて、全身の細胞の成長にも影響しています。頭皮も毛髪も影響を受けているので、マグネシウムが多く含まれる食品も摂るようにします。
その食品の中には、ひじきやわかめも含まれています。毛髪によいとされてきた海藻があるわけで、海藻の黒い色や濃い毛髪を想像させる形などではなくて、マグネシウムの効果で毛髪が元気な状態になっていたことが別の形で効果として伝えられたのかもしれません。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕