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糖質は摂らなくてもよいのか(ファスティング23)に関連する用語を説明します。

〔糖質〕
三大エネルギー源の一つ。糖質と食物繊維が合わさったものが炭水化物で、糖質は炭水化物から食物繊維を取り除いたもの。

〔インスリン〕
血糖値が上昇するとインスリンが多く分泌され、血糖値を安定させるように作用します。常に血糖値が高い状態が続くと、インスリンを分泌し続けた膵臓は疲弊して、インスリンの分泌量が大きく低下します。この状態が長く続くのが糖尿病です。

〔ケトン体〕
β–ヒドロキシ酢酸、アセト酢酸、アセトンの総称で、体内のブドウ糖が枯渇する状態になったときに肝臓で生成される。ケトン体は酸性であるため、ケトン体が多く生成されると血液や体液が酸性になる。

〔糖新生〕
体内でブドウ糖が極端に不足したときに起こる反応で、グリカゴンの分泌を受けて、ピルビン酸、乳糖、糖原性アミノ酸、プロピオン酸、グリセロールなどから肝臓で合成される。1分子のブドウ糖を合成するために6分子のATPが使われる。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕

糖質制限をすると体内に蓄積された体脂肪は減っていきます。体脂肪となる脂肪細胞に蓄積されている中性脂肪は脂肪酸3個とクリセロール1個が結びついたもので、血液中の脂肪酸が減少すると、中性脂肪が分解されて脂肪酸が血液中に放出されます。

この脂肪酸は筋肉細胞まで運ばれて、これをエネルギー源として細胞内のミトコンドリアでエネルギー化されます。ただ、脂肪酸が減少しているわけではなく、脂肪酸からエネルギーが作りされて、そのエネルギーを使って細胞で生化学反応が起こっています。

なぜ、糖質制限をすると脂肪細胞の中性脂肪が減っていくかというと、糖質に含まれるブドウ糖が体内で不足するため、エネルギー源として脂肪酸が使われるからです。血液中のブドウ糖が増えると、その量に応じて膵臓のランゲルハンス島のβ細胞からインスリンが分泌されます。

インスリンは細胞にブドウ糖を取り込む作用があるホルモンで、取り込まれたブドウ糖がエネルギー代謝に使われます。

インスリンには、この他に余ったブドウ糖を肝臓でグリコーゲンに合成して肝臓や筋肉に蓄積させる働きと、肝臓で脂肪酸を合成させる働きがあります。肝臓で合成された脂肪酸は、続いて中性脂肪に合成されます。

糖質制限をすると血液中のブドウ糖が減ることからインスリンの分泌量が減り、肝臓の中性脂肪の合成量が減ります。また、血液中の中性脂肪が減ることから、脂肪細胞に蓄積されている脂肪細胞の分解が進みます。脂肪細胞から血液中に放出された脂肪酸は、肝臓で必要なだけの中性脂肪に合成されて血液中を巡ることになります。

肝臓で中性脂肪が分解されるときには、肝臓でケトン体と呼ばれるエネルギー物質が生成されます。ケトン体は脂肪合成や分解の中間代謝産物で、絶食や低糖質の食事、激しい運動のあとのブドウ糖が極端に減ったときには特に多く生成されて、血液中に放出されます。

ケトン体はブドウ糖と同様に細胞に取り込まれてエネルギー源となりますが、ケトン体は血液脳関門を通過して脳細胞にも取り込まれます。そのため、ケトン体が多く生成されることによってブドウ糖不足が補われることになります。

また、極端なブドウ糖不足の状態では、糖新生も起こります。糖新生は糖質以外の物質からブドウ糖を合成する方法で、これによって体内のブドウ糖がなくなるようなことは起こらなくなります。インスリンには肝臓の糖新生を抑制する作用があり、インスリンの分泌が減ることによって、糖新生が進みやすくなります。

糖新生は体脂肪の減少には有効な方法となるますが、エネルギー代謝の逆ルートを辿ることであり、危機的な状態を乗り切る仕組みであるため、日常的に実践することは危険視されています。数日間だけ糖質をはじめエネルギー源を極端に少なくするファスティングでは身体への負担は問題ないとされています。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕

ファスティングの前後で摂るべき栄養成分(ファスティング21)に関連する用語を説明します。

〔水溶性ビタミン〕
デトックスによる臓器の機能回復には代謝によるエネルギーが必要。エネルギー代謝(TCA回路)には4種類のビタミンBが必要になる。
ビタミンB₁とビタミンB₂は体内には24時間保持される。
ビタミンB₆とビタミンB₁₂は体内には12時間保持される。
ビタミンB₆とビタミンB₁₂が含まれた食品は12時間以内に摂る必要がある。

〔脂溶性ビタミン〕
油脂に溶ける性質があるビタミンで、食事で摂取するときには脂肪が含まれた食品と一緒に摂る必要がある。過剰に摂取すると体脂肪に蓄積されて過剰症を起こすことがあるので、通常の摂取量を超えないように食事から摂るべきとされる。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕

ファスティングの期間には、健康を維持するために摂取を心がけても不足しがちな栄養成分があります。体内で長く保持される成分は、ファスティングの前に摂取して蓄積させておくようにします。

その摂るべき成分としては、ビタミンB群のビタミンB₁、ビタミンB₂、ビタミンB₆、ビタミンB₁₂と、脂溶性ビタミン、代謝促進に必要なミネラルがあげられます。

ビタミンB群はミトコンドリアのTCA回路でエネルギー産生が行われるときに必要で、これらのビタミンがあることによってTCA回路内のクエン酸から次々に変化をして、一回りして再びクエン酸に戻る過程でエネルギー物質のATPが発生します。

このうち1種類が不足してもエネルギー代謝が大きく低下して、エネルギーが作られにくくなり、運動をした割には体脂肪が減少しないということが起こります。これらのビタミンB群は前日の夕食ときには必ず摂取するようにします。

脂溶性ビタミンは脂肪に溶ける性質があるため、脂肪細胞にも蓄積されています。数日間のファスティングであれば不足することはありませんが、できれば前日まで多めに摂取するようにします。ビタミンは複数の種類が組み合わされて体内で働いています。一部でも不足すると全身の機能低下に結びつくことから、多めに蓄積することを心がけます。

代謝促進に必要なミネラルは主にはマグネシウムと亜鉛となります。マグネシウムは骨にも多く含まれ、不足したときにはカルシウムとともに溶け出して補われます。カルシウムは神経伝達物質としての役割もあり、ファスティングなどで食事量が減ったときに精神的な症状を防ぐためにも使われます。

カルシウムも不足すると骨から溶け出して補われます。これらのミネラルも前日までに多めに摂るようにします。

ファスティングが終了したあとの食事は胃腸に負担をかけないものが優先されますが、それと同時に前日までに摂取がすすめられる不足しがちな栄養成分を摂取して、早めに補っておくことが重要になります。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕

ファスティングのときに摂るべき栄養成分(ファスティング19)に関連する用語を説明します。

〔基礎代謝〕
生命を維持するために必要なエネルギーのことで、1日の消費エネルギー量のうち約70%を占めている。約20%は身体を動かすための活動代謝、約10%は食後に身体を休めていても消費される食事誘発性熱産生となっている。

〔ビタミンB群〕
ビタミンのうちエネルギー代謝の補酵素となっている水溶性ビタミンで、ビタミンB₁、ビタミンB₂、ビタミンB₆、ビタミンB₁₂、ナイアシン、パントテン酸、葉酸、ビオチンの8種類を指す。大量に摂取しても尿中に排泄されるため、毎日摂取する必要がある。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕

ファスティングを実施しているときに生命維持と活動のためのエネルギーが不足しないのは身体に蓄積されたエネルギー源が充分にあるからです。健康体であれば体内に蓄積されたグリコーゲンからブドウ糖を作り、体脂肪から脂肪酸を作ってエネルギー源は確保することができます。

グリコーゲンの貯蔵量は肝臓で100gほど、筋肉(骨格筋)には平均して300gほどとなっているので、3日ほど食べなくても健康面で影響を受けずに過ごすことは可能です。

しかし、人間はエネルギー源だけで生きているわけではありません。エネルギー源は、あくまで源であって、これを材料にして細胞内のミトコンドリアでエネルギーを作り出す必要があります。ミトコンドリアは体重の10分の1ほどもあり、それだけ重要であり、エネルギー産生のためには多くの成分が必要となります。

身体を動かしていなければ、それほど多くのエネルギーは必要ないように思われがちですが、通常の1日の消費エネルギー量のうち70%ほどは生命維持のための基礎代謝に使われ、そのうちの体温維持だけでも70%ほどが使われています。つまり、50%ほどは体温を維持するために使われています。

食事を摂らない状況であってもブドウ糖と脂肪酸を使って、ミトコンドリアの中でエネルギー産生が続けられています。そのエネルギー代謝にはビタミン、ミネラルが必要となります。体内に蓄積される成分もあり、摂取しなくても短期間であれば保持されるものもありますが、水溶性ビタミンは毎日摂る必要があります。

中でもエネルギー代謝に絶対に必要なビタミンB群のビタミンB₁、ビタミンB₂、ビタミンB₆、ビタミンB₁₂は欠かすわけにはいきません。ビタミンB₁とビタミンB₂は24時間ほど体内に保持されるのに対して、ビタミンB₆とビタミンB₁₂は12時間ほどしか保持されません。

そのため、ファスティングの期間でも朝食と夕食の時間には、これらが含まれる食品か酵素、サプリメントを摂らなければいけないということです。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕

ファスティングに必要な補酵素(ファスティング17)に関連する用語を説明します。

〔補酵素〕
酵素の働きを補う有機化合物で、英語ではコエンザイム(coenzyme)と呼ばれている。酵素は単体で働くものと補酵素がなければ働けないものがある。

〔TCA回路〕
細胞のミトコンドリアにあるエネルギー産生の回路で、ブドウ糖、脂肪酸、アミノ酸を材料に酸素を用いてエネルギー物質のATP(アデノシン三リン酸)を作り出している。無酸素ではブドウ糖や脂肪酸は1分子につき2個のATPを作り出すが、有酸素のTCA回路では36個のATPが作られている。

〔ATP〕
アデノシンのリボース(糖)に3分子のリン酸がついた物質で、アデノシン三リン酸(adenosine triphosphate)と呼ばれる。すべての生物のエネルギー物質で、リン酸1分子が離れたADP(アデノシン二リン酸)になるときにエネルギーが発生する。リン酸が1分子結合するときにエネルギーが蓄えられる。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕

全身の細胞の中で生化学反応を起こす酵素を正常に働かせるためには、補酵素が必要となるものがあります。酵素の多くは酵素だけで機能しているわけではなく、その働きを補う有機化合物が必要となります。そのことから補酵素と呼ばれています。

多くの補酵素はビタミンを材料にして体内で作られていて、中でも水溶性ビタミンのナイアシン、ビタミンB₁、ビタミンB₂、ビタミンB₆、ビタミンB₁₂は重要な働きをしていて、不足すると各酵素の活性を低下させ、エネルギー代謝にも影響を与えます。

酵素はアミノ酸を材料にして肝臓で合成されているので、アミノ酸のバランスがよいたんぱく質が摂れていれば不足するようなことはありません。また、肝臓で合成された酵素は、消化酵素が含まれる食品が充分に摂れていれば、全身の細胞で生化学反応を起こす代謝酵素が不足することもありません。

しかし、ビタミンB群が不足すると、補酵素が不足することから、酵素の働きも正常には保たれないことになります。

マグネシウム、亜鉛、銅、鉄などミネラルの一部も補酵素となっています。中でもマグネシウムは約300種類の酵素の補酵素となっており、亜鉛は約200種類の酵素の補酵素となっています。この2種類の補酵素が不足すると、多くの酵素の機能が低下して全身の機能に影響が出ることになります。

補酵素は代謝促進成分にもなっています。一般にエネルギー代謝に必要な代謝促進成分としてはα‐リポ酸、L‐カルニチン、コエンザイムQ10があげられます。

このうち補酵素となっているのはコエンザイムQ10で、ミトコンドリアでエネルギー産生をしているTCA回路の中でエネルギー物質のATPを作り出すために働いている酵素の補酵素となっています。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕

ファスティングは酵素不足では続かない(ファスティング15)に関連する用語を説明します。

〔ビタミン〕
生存と生育に必要な微量成分のうち体内で充分な量が合成できない有機化合物で、食品から摂取する必要がある。健康維持に欠かせないビタミンは13種類ある。ビタミンは水に溶ける水溶性ビタミンと油脂に溶ける脂溶性ビタミンがある。種類と働きの説明はp◯◯に掲載。

〔ミネラル〕
体内で充分な量が合成できない無機質で、食品から摂取する必要がある必須ミネラルとなっている。健康維持に欠かせないミネラルは13種類ある。

〔代謝促進成分〕
細胞内のミトコンドリアで生化学反応としての代謝を促進する成分で、α‐リポ酸、L‐カルニチン、コエンザイムQ10が三大成分となっている。

〔酵素〕
細胞内での生化学反応を進めるタンパク質で、触媒の働きをする。肝臓で合成された維持酵素は消化にあたっては消化酵素として使われ、それ以外は細胞内の代謝酵素として使われる。食品に含まれる消化酵素は減少傾向にあり、酵素は加熱によって破壊されやすく、酵素の種類によって違いはあるものの42〜70℃で分解される。

〔消化酵素〕
消化酵素は、糖質(でんぷん)を分解する酵素、たんぱく質を分解する酵素、脂質を分解する酵素に大きく分けられる。でんぷんをブドウ糖に分解する酵素はアミラーゼ、たんぱく質をブドウ糖に分解する酵素はプロテアーゼ、脂質を脂肪酸とグリセロールに分解する酵素はリパーゼと呼ばれる。

〔触媒〕
特定の化学反応の反応速度を速める物質で、自身は反応の前後で変化しないものをいう。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕

ファスティングをするときには、健康維持に必要な栄養成分としてビタミン、ミネラル、代謝促進成分とともに酵素が使われることが多くなっています。

酵素は全身の細胞の中で起こっている生化学反応の触媒にあたるタンパク質のことで、酵素がなければ生化学反応に時間がかかり、細胞の働きが非常に遅くなります。細胞の働きは酵素の反応があって初めて正常が保たれています。

全身の細胞には5000種類以上の酵素があると言われ、食べ物の消化、吸収、分解、排泄、新陳代謝の促進、免疫反応、ホルモン調整などに関わっています。

体内の酵素は、消化酵素と代謝酵素に大きく分けられます。消化酵素は消化のために使われる酵素で、代謝酵素は細胞内の生化学反応を助ける酵素となっています。

代謝酵素は細胞内にあるだけに、動物や植物にも含まれています。食品としての酵素は、食品の細胞内の酵素を発酵などによって抽出したもので、液体の他に粉末や顆粒に加工されたものもあります。

食品や飲料の酵素を飲んで、これが体内の酵素となるわけではありません。酵素はたんぱく質であることから、消化によってアミノ酸に分解されます。アミノ酸として吸収されたあと、血液に入り、その後は肝臓に運ばれます。

肝臓ではアミノ酸を材料にして身体に必要なタンパク質が作られます。酵素を摂ったからといって、体内で必ずしも酵素が作られるとは限らないのです。

食品・飲料の酵素は胃に到達すると消化酵素と同じ働きをします。酵素は肝臓で作られています。この酵素は維持酵素と呼ばれていて、その合成量は食事で摂ったたんぱく質とアミノ酸の量に比例しています。1日に肝臓で作られる酵素の量はほぼ決まっていて、消化酵素として多く使われると、代謝酵素として使われる量が少なくなります。

消化酵素が多く含まれる野菜は、品種改良が進むにつれて消化酵素の量が減る傾向にあります。そのために以前と同様の量の野菜を食べていても消化酵素が少ない分だけ消化を進めるために分泌される消化酵素が多く必要になります。そのため、代謝酵素に回る分が少なくなります。

食品・飲料として酵素を摂ると、体内で分泌される消化酵素が少なくて済み、その分だけ代謝酵素が多くなります。その結果として、細胞内での代謝が進み、細胞内でエネルギーが多く作られ、細胞内で作られた老廃物や二酸化炭素、蓄積した有害物質の排出が盛んになります。

そのために、細胞レベルでの栄養補給と不要なものの排出が盛んになり、ファスティングの効果も出やすくなるということです。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕