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住宅は、健康にとって重要な要素の一つです。住宅には、持ち家と賃貸住宅があり、後者には民間賃貸住宅と公的賃貸住宅があります。公的賃貸住宅には、都道府県営、市町村営の公営・校舎の住宅やUR都市機構による住宅が含まれています。

持ち家に住む高齢者と比較して、賃貸住宅に住む高齢者は社会経済的に不利な立場に置かれている傾向があり、海外では公営住宅で死亡リスクが最も高いと報告されています。

さらに、民間賃貸住宅と比較して、大規模化かつ計画的に設置された公的な賃貸住宅は住まいと取り巻く環境が異なることが想像できます。

しかし、これまで日本の高齢者を体操とした住宅種別の違いによる死亡リスクへの影響や、特に賃貸住宅におけるリスクの差は報告されておらず、不明でした。

千葉大学予防医学センターと東京大学先端科学技術研究センターの研究チームは、9市町村の4万4007人の高齢者を2010年から9年間追跡し、住宅の種類と死亡リスクの関連を検証しました。

9年間(2010〜2019年)追跡可能、性別、年齢、住居変数に欠損なし、日常生活動作が自立している高齢者のデータを用いて、死亡リスクを分析しました。住宅種別は、持ち家、民間賃貸住宅、公的賃貸住宅、その他の賃貸住宅で定義されました。

性別、年齢、婚姻状況、教育歴、等価所得、同居家族、職歴、最長職、うつ、疾患の有無(がん、呼吸器、心疾患、脳卒中、糖尿病、その他)、BMI、社会参加(スポーツ・趣味)、社会的サポート、人口密度、居住歴の影響を統計的に考慮しました。

追跡調査期間中に1万638人(24.2%)の死亡が発生していました。検証の結果、持ち家に住む高齢者で、死亡リスクが最も低い結果でした。一方、3種類の賃貸住宅に住む高齢者のうち、所得など関連が考えられる要因を考慮後も、民間賃貸住宅やその他の賃貸住宅に比べ、公的賃貸住宅に住む高齢者は、死亡リスクが最も低いという結果でした。

賃貸住宅間で死亡リスクを比較した試験では、公的賃貸住宅に住む高齢者の死亡リスクは、民間賃貸住宅に住む高齢者と比較して低いという結果でした。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕

5月1日
「鯉の日」全国養鯉振興協議会が、こ(5)い(1)の語呂合わせで制定。
「扇の日」京都扇子団扇商工協同組合が紫式部の「源氏物語」で女性が光源氏に扇を贈ったことから、こ(5)い(1)の語呂合わせで制定。
「本仕込の日」フジパンが本仕込が販売された1993年5月1日にちなんで制定。
「カリフォルニア・レーズンデー」カリフォルニア・レーズン協会がブドウの花が咲く5月の初めの日を制定。
「緑茶の日」日本茶業中央会が八十八夜(立春から88日目)の日を制定。
「新茶の日」山啓製茶(静岡県掛川市)が立春から八十八夜に新茶を飲むと長生きできるとの言い伝えから制定。
毎月1日:「あずきの日」(井村屋グループ)、「釜めしの日」(前田家)、「Myハミガキの日」(ライオン)

5月2日
「カルシウムの日」ワダカルシウム製薬が骨=コ(5)ツ(2)の語呂合わせで制定。
「コージーコーナーの日」銀座コージーコーナーがコー(5)ジー(2)の語呂合わせで制定。

5月3日
「五三焼カステラの日」和泉屋(長崎市雲仙市)が卵黄と卵白が5対3の濃厚カステラの五三焼カステラの普及のために五三にちなんで制定。
毎月3日:「くるみパンの日」(カリフォルニアくるみ協会)、「みたらしだんごの日」(山崎製パン)

5月4日
「ラムネの日」1972年5月4日に千葉勝五郎氏がラムネ(レモン水)の製造・販売の許可を取得したことにちなんで制定。
「口臭ケアの日」いいの製薬(神奈川県横浜市)が、こう(5)しゅう(4)の語呂合わせで制定。
「しらすの日」朝日共販(愛媛県伊方町)が全国のしらす漁が解禁になる5月と、しらすのし(4)から制定。
「とろけるハンバーグの日」GROSBAL(神奈川県相模原市)が、とろけるハンバーグが2019年5月4日にロケットで初めて宇宙に行ったことから制定。
「巻寿司の日」あじかん(広島県広島市)が立夏の前日の節分に巻寿司を丸かぶりすると幸運が訪れるとされることから制定。
毎月4日:「みたらしだんごの日」(山崎製パン)

5月5日
「わかめの日」日本わかめ協会が発育に欠かせないミネラルが含まれるわかめを食べてもらおうと、こどもの日にちなんで制定。
「たべっ子どうぶつの日」ギンビスが創業日で、こどもの日を制定。
「うずらの日」日本養鶉協会が5月は旧暦の鶉月(うずらづき)、5日は05でたまごと読む語呂合わせから制定。
「かずの子の日」北海道水産物加工協同組合連合会が、こどもの日に子孫繁栄の縁起物のかずの子を食べてもらうことを目的に制定。
「午後の紅茶の日」キリンビバレッジが午(5)後(5)の語呂合わせで制定。
「フットサルの日」エフネットスポーツ(埼玉県川口市)がフットサルは5人対5人で競うことから制定。
「かみ合わせの日」日本咬合学会が、こう(5)ごう(5)の語呂合わせで制定。
「あたり前田のクラッカーの日」前田製菓(大阪府堺市)が、こどもの日であることと1918年5月5日が創業日であることから制定。
「熱中症対策の日」日本気象協会と日本コカ・コーラが立夏に熱中症の注意を呼びかけるために立夏に制定。
「こだますいかの日」茨城県筑西市、桜川市、北つくば農協地域農業振興協議会が収穫最盛期となる立夏に制定。
毎月5日:「みたらしだんごの日」(山崎製パン)

5月6日
「ふりかけの日」国際ふりかけ協議会が、ふりかけの元祖とされる吉丸末吉薬剤師の誕生日の1887年5月6日にちなんで制定。
「コロッケの日」味のちぬや(香川県三豊市)がコ(5)ロッケ(6)の語呂合わせで制定。
「アクティブシニアの日」タカラベルモント(大阪府大阪市)が、こどもの日の翌日を元気なシニアをイメージして制定。
「コロネの日」山崎製パンがコ(5)ロ(6)ネの語呂合わせで制定。
毎月6日:「メロンの日」(全国メロンサミットinほこた開催実行委員会)、「手巻きロールケーキの日」(モンテール)、「手巻きロールの日」(モンテール)

5月7日
「ココナッツの日」キリン・トロピカーナがコ(5)コナッ(7)ツの語呂合わせで制定。
「ブラックモンブランの日」竹下製菓(佐賀県小城市)がアイスクリームのブラックモンブランが発売された1969年5月7日にちなんで制定。
毎月7日:「生パスタの日」(全国製麺協同組合連合会)、「Doleバナ活動の日」(ドール)

5月8日
「小鉢の日」フジッコが小(5)鉢(8)の語呂合わせで制定。
「声の日」声総研が、こ(5)え(8=エイト)の語呂合わせで制定。
「ごはんパンの日」高原のパンやさん(長野県小海町)が、ご(5)はんパ(8)ンの語呂合わせで制定。
毎月8日:「お米の日」、「歯ブラシ交換デー」(ライオン)、「ホールケーキの日」(一柳)、「生パスタの日」(全国製麺協同組合連合会)、「にわとりの日」(トリゼンフーズ)、「スッキリ美腸の日」(日本美腸協会)

5月9日
「アイスクリームの日」日本アイスクリーム協会が1964年5月9日に記念事業を開催したことにちなんで制定。
「口腔ケアの日」日本口腔ケア学会が、こう(5)くう(9)の語呂合わせで制定。
「呼吸の日」日本呼吸器障害者情報センターが呼(5)吸(9)の語呂合わせで制定。
「コクの日」味の素AGFがコ(5)ク(9)の語呂合わせで制定。
「健康ミネラルむぎ茶の日」伊藤園がゴクゴク(59)の語呂合わせで制定。
「小分けかりんとうの日」三幸製菓(新潟県新潟市)が、こ(5)わ(0)け(9)の語呂合わせで制定。
毎月9日:「クレープの日」(モンテール)

5月10日
「コットンの日」日本紡績協会がコッ(5)トン(10)の語呂合わせで制定。
「黄金糖の日」黄金糖(大阪府大阪市)が黄金(05)糖(10)の語呂合わせで制定。
「リプトンの日」エカテラ・ジャパン・サービス(東京都目黒区)がスコットランドのトーマス・リプトン卿の誕生日(1850年5月10日)にちなんで制定。
「メイトーの日」協同乳業がメイ(5月)10日(トー)の語呂合わせから制定。
毎月10日:「植物油の日」(日本植物油協会)、「糖化の日」(AGE測定推進協会)、「パンケーキの日」(日本ハム)、「コッペパンの日」(全日本丸十パン商工業協同組合)、「アメリカンフライドポテトの日」(米国ポテト協会)

「しみゼロの日」日本ロレアルが、し(4)み(3)ゼロ(0)の語呂合わせで制定。

毎月30日:「EPAの日」(日本水産)、「サワーの日」(宝酒造)、「みその日」(全国味噌工業協同組合連合会)

サプリメントの成分と医薬品の摂取によって起こる相互作用は複数の報告がされていますが、中でも重篤な結果をもたらすものとして報告が相次いでいるのはイチョウ葉エキスです。イチョウ葉エキスはイチョウの緑葉から抽出した化合物で、ドイツでは医薬品の成分として使用されています。

医薬品としての作用としては、以下の薬理効果が認められています。
・活性酸素の消去による抗酸化作用

・血小板凝集抑制および血栓形成抑制による微小循環改善作用
・気管支収縮阻害作用
・アレルギー症状抑制作用
・冠血管や末梢血管の拡張作用
・脳代謝改善作用
・記憶障害改善作用

イチョウ葉エキスには複数の成分が含まれていますが、その中で中心となっているのはギンコライドという香り成分です。ギンコライドはイチョウの英語名の「Ginkgo」に由来していて、これはイチョウの漢字表記を銀杏(ぎんきょう)と読むことからつけられました。

相互作用が確認されている医薬品の代表的なものは、抗血栓薬(バイアスピリン、ワルファリン、プレタール、NOACなど)で、イチョウ葉エキスの血小板凝集抑制作用によって出血傾向になります。

血管の傷をふさぐ血小板が剥がれると、この周りに脂肪などが付着して血栓ができます。大きな血小板が剥がれると血栓が大きくなりやすいことから、その前に剥がす作用が抗血栓薬にはあり、イチョウ葉エキスにも同様の作用があります。そのために毛細血管からの出血が起こり、表皮からも出血が見えるようになります。

降圧薬との相互作用としてはイチョウ葉の血管拡張作用によって、血圧が低下しやすくなります。血糖降下薬との相互作用では、イチョウ葉エキスには膵臓からのインスリン分泌を増やすことから、低血糖を起こす可能性があります。

このほかに、抗てんかん薬との相互作用も認められています。

具体的な相互作用と注意点は個別にアドバイスすることになりますが、医薬品の種類と機能によっては昏倒や場合によっては命に関わることにもなります。

そのため、処方された医薬品によっては、イチョウ葉エキスの使用は禁止されます。「イチョウ葉エキスはドイツでは医薬品」というキーワードが使われ、効果があることが紹介されています。

医薬品として使われているイチョウ葉エキスと同じ成分を用いた製品が日本でも販売されていますが、効果が期待される反面、医薬品同士の相互作用と同様のことも起こりかねないだけに、特に注意が必要な組み合わせとして取り上げています。
〔サプリメントデザイン推進機構 小林正人〕

新たなことに挑戦しようとするとき、初めに考えるべきことは、成功のために、継続のために何をすべきかということです。そのためには困難なこと、障害になることに正面から向き合うことだと認識しています。ところが、肯定的な考えを示す前に、否定的なことを言って、防衛線を張ろうとする人が少なからずいます。

できることを先に述べるべきときに、できないことかもしれない理由を述べるようなことでは物事が勢いよく進まないのは明らかであるのに、そのような意見ばかりで、議事録を見るのが嫌になることがあります。

できない理由が、工夫や努力によって解決可能なことであるなら、まだやりようがあるかもしれません。ところが、円高だから、物価高だから、人手不足だから、少子高齢社会だから、地球温暖化だから……と自らの努力ではどうにもならない理由をあげられると、初めから達成させる気がないことは明らかです。

そのような困った状態な直面して、経営者や事業の責任者が叱咤激励して、とりあえずは否定的なことではなく肯定的な考えで進んでいこうと経営者なりが発言して、撤退は避けることができたという例もあります。その通りに進むこともあれば、掛け声倒れになることも多く目にしてきました。

経営者自身が、うまくいかなかったときに、取り引き相手は自分が言っていることを理解できない、人間に問題があるというような発言を繰り返していると、経営者の期待感とは違った行動を社員がするようになります。実施することを決めたのだから、すぐに着手すべきであると思っても、社員は先延ばしにしようとします。

熱があるのは初めだけで、そのうち熱が冷める、忘れてしまうということが過去にあると、それを社員は期待するようになります。忘れるだけでなく、前言を翻すことがあって、それが、やりたくないと思っている社員と同じ理由(円高だから、少子高齢化だから……)ならまだしも、個人的ではないかと言われかねない理由だと、頑張る気持ちが失せてしまいかねません。初めから頑張るように見せかけても実際には頑張っていないということもあります。

その前言を翻す理由が、客が、コンサルタントが、先代が、家族が……ということだと、自分の努力が通じないことは多くの人は気づきます。その誰もが気づくようなことに、最も気づいていないのが経営者であると、この人のために、この人が立ち上げた仕事に力を注ごうというモチベーションが湧いてこなくなります。

そのようなことがないようにするには、自らの気持ちを抑えて、よい方向に進めていく「偽る脳力」が重要になるのですが、「自分に正直に生きている」という今の時代には通じにくいことを、いまだにアイデンティティとして掲げている経営者が多いのも事実です。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕

「自分が言っているわけじゃない」と著名人の言葉を引き合いに出したり、書籍やテレビ番組で紹介されたことを取り上げる方は少なくありません。すでに社会的に評価されたことに従うのは簡単なことで、テレビ番組にも信頼を寄せている結果といえます。

書籍に書かれていることは正しい、信頼に値するという感覚があり、1冊でも著者として書いたものがあれば社会的な信用が高まるという感覚は書籍を読む(見る)側にも、書く側にもあります。以前であれば書籍として書店に並ぶためには、出版社の眼鏡にかなって、出版社と書店をつなぐ出版取次店に売れると見込んでもらう必要がありました。

ところが、今の時代は電子書籍もあり、書籍であってもタイアップによって一定の部数を買い取れば発行してくれるようになり、書籍の神通力は以前とは大きく異なっています。複数の出版社で書籍や雑誌を作ってきた経験から、いかにハードルが下がってきたか、書籍に書かれていることのレベルが下がっているかをリアルに感じています。それにも関わらず、以前の書籍への信頼度は今の時代にも残っています。

テレビ番組の信頼度は、ネット情報に比べれば高いとはいっても、これも以前からテレビ番組の企画に関わってきた身とすれば、大きく低下しているだけに、それを信頼の裏付けとして使われることには抵抗感があります。そのようなことを話すと、「前からレベルが低かったではないか」と指摘されることもあります。

テレビ草創期から関わってきた大手広告代理店の元局長と長く付き合ってきて、全国キー局の番組をよくするためのサポートをしてきました。バラエティ番組であっても裏付け(医学で言えばエビデンス)が求められ、無理を承知で医学、薬学、栄養学、運動科学などの専門家に頭を下げて、それこそ帳尻合わせの「偽る脳力」の連続で折り合いをつけてきました。

過去のバラエティ番組のレベルと、今の報道番組の中で取り上げられる話題のレベルを比べると、過去のほうに軍配を上げる場面が圧倒的に多くなっています。このコメントは、この専門家ではないだろうと感じることも多く、医師なら誰でもよいのか、専門分野以外に語らせてよいのか、宣伝のために出る医師を使ってよいのかと感じることは、ローカル局だけでなく、全国キー局のテレビ番組でもよくあることです。

レベルの低い内容でも仕方がないという判断は、視聴者のレベルを低く見ている気持ちの表れでもあります。そんな内容の番組を作るから、それを商売に利用しようとする人に使われてしまうわけで、それは書籍やテレビ番組だけでなく、専門家による講演などでも感じていることです。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕

有益な情報を持っている人を合わせることで、新たな価値を生み出すきっかけになるのは、どの世界でもあることで、ウォーキング団体の役員と会員組織の活用で実績のある営業マンの面談をセッティングしました。双方とも是非とも会って話を聞きたとのことで、両方のメリットになることだと感じて、初顔合わせの席に同席しました。

団体役員は広告業界で名を馳せた方で、過去の実績が活かされて新たな世界でも活躍されていたので、その実績を語ることで自分を知ってもらいたいという意向がありました。そのことは営業マンにも伝え、時間がかかるかもしれないこと、相手の話が終わるまでは中断しないこと、それ以降に本題を切り出すことを確認して臨みました。

予想通りの展開になり、これから営業マンが話をする番になって、初めて口に出したのは役員も私も唖然とさせるような言葉でした。それは「今度は私が自慢話をさせてもらいます」。役員の話は自慢話ではなく、過去の実績と現在の仕事の関わりであり、それを自慢話と感じたとしても、その場で言うことではなく、まさに「偽る脳力」が発揮される場面でした。

その話の内容も仕事ではなく、自分の家柄や生い立ちから始まって、最後の提案の文面を見せて短く話をまとめたという感じでした。家柄や生い立ちということでは、役員の祖父は歴史の教科書にも出てくる方で、それをひけらかすこともなく、淡々と仕事に関わる話をしていたのですが。

後日に営業マンから会ってほしいとの連絡があり、反省の弁があるのかと思っていたのですが、本人の口から聞かれたのは「どうして連絡が来ないのか」という疑問の声でした。

相手の自慢話に対して、自分も同じように返しただけ、というつもりだったようです。

自慢話が人間関係を壊すということであれば、私が付き合ってきた医学系の学会や健康関連の団体の役員は付き合うことが不可能な人たちになってしまいます。過去にやってきたことは、それこそ自慢すべき内容で、自慢するような話が出てこない専門家とは距離を置きたくなります。

実際はどうあれ自慢話と感じたら、自分を偽ってでも付き合うのは営業マンの鉄則と思っていたのですが、そうではなかったという結果です。後に営業マンを紹介してくれた広告関係の方に聞いでも、「自分を小さく見せたくない、見られたくないという人ではない」ということでした。

そのときにだけ急に“自慢返し”をしないと気が済まない状況であったとしても、「偽る脳力」を意識していれば、上手に乗り切ることができたはずだったという事例でした。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕

不安を感じているときには、それを打ち消して、自分を誇示するような言葉を出すというのは、よくあることです。初めのうちは意識して口にしていた言葉が、いつしか無意識に出るようになり、口癖になったときには、本当に不安なことにはならない確信があるのか立ち止まり、振り返ってみる必要があるということを強く感じさせられたことがありました。

それは海外から食品を輸入販売する会社の代表で、非常に高価格であるのに国内シェアの70%以上を占めるという勢いがありました。本業は別にあって、食品や工業製品の原材料を独占的に輸入販売していました。しかし、グループ全体では売り上げの半分以上が特別な食品で、これを継続的に販売できるかどうかが、グループの命運を握っていました。

その代表が口にしていたのは“絶対に”と“あり得ない”で、新たな展開をするときには「絶対に大丈夫」、周囲から不安の声があったときには「そんなことはあり得ない」を連発していました。口癖なのかと思っていたら、他の事業の会議に立ち会ったときには“絶対に”も“あり得ない”も出てこないので、よほど不安を感じていて、それが気づかれないように、自分を鼓舞するために口癖のようになっているのではないかとの不安も感じたものです。

その不安は不幸にして当たってしまい、契約が打ち切られて、他の会社が販売することになりました。国内シェアの70%という大きな市場規模があるだけに、他の会社にいくことは「絶対にあり得ない」と語っていたのですが、私が知っていることだけでも契約を打ち切られるようなことは4つもありました。

契約を打ち切られるような行為も、すべては売り上げを伸ばし、社員のためにもなることだとは聞かされてはいたものの、普通であれば外部にはバレないように行い、絶対に大丈夫な状態のはずでした。

ところが、海外の会社から契約打ち切りを告げられ、その理由としてあげられたのは私が知っていることを上回っていました。そのようなときこそ、善後策をとるために団結力を高めることが重要であるはずなのに、代表は犯人探しというマイナスの仕事に血道を注ぐようになりました。自分がしたことよりも、苦境に陥らせた原因を外に求めようとしました。これはマイナス面の「偽る脳力」が発揮された事例です。

半年後に社員の1人が、退社した直後に、新たに契約先となった会社に移ったことから危機的状況になった原因を知ることになるのですが、それを代表は自身のブログに書いて批判に終始していました。

“絶対に”“あり得ない”と口にするようになったのは、不安を打ち消したかったからで、その不安は自分が原因であると気づかせてくれる脳力があったはずなのに、それを活かせなかったという他の方に見習ってもらいたいような出来事でした。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕

自分の強みを打ち出すときに、いかに多くの人を知っているか、どれだけ地位が高い人を知っているかを強調することがあります。それを嫌う人がいるのも事実ですが、人間は一人だけでは生きていくことができず、多くの人の関わりの中で力を発揮していくことを考えると、地位の高い人と数多く交流していることは本人にとっての強みになります。

また、その強みを活かしていくことは、社会に役立つことを進めていくための大きな力となります。そのために人脈を活かすことができるなら、それを作り上げた人は賞賛の対象にもなります。ところが、“人脈自慢”で終わっている人も少なからず存在しています。

この人脈を使った“名刺ジャンケン”なる遊びがあります。持ち駒の名刺の中からジャンケンのように出して、どちらが勝ちかを競うもので、出した瞬間には勝負がつかないことがあります。単なる肩書きの上下ではなく、社長に勝つ部長の名刺もあります。会社の規模や勢いなどで判断されるので、低い肩書きの名刺を出した人が、いかに優れた会社なのか、重要な役割をしているのかといった勝つために納得させる説明が必要になってきます。

単に、これまでの人脈を自慢する行為ではなくて、名刺ジャンケンをしても負けないように、さらに人脈を拡大する、強みを知るための交流や研究を重ねるという努力を重ねるきっかけにもなる“高尚な遊び”にもなっているのです。「偉い人を知っているから自分も偉いと」いう簡単なロジックではないのです。

このような人は少なくて、多くは誰もが知っている有名人、業界の大物の名刺をもらい、それを自分の力の裏付けにしようという気持ちが優っています。同じ名刺を持っていても、どのような関係なのかによって人脈の価値が大きく違ってきます。集団で名刺交換をしただけの関係なのか、名刺交換の後に深い付き合いをしてきたのか、その付き合いが世の中に役立つことなのか、といったことが重要なことになります。

名刺ジャンケンでも、同じ名刺が出されることはあるのですが、その場合にも付き合いの深さ、影響力の強さなどが勝負の分かれ道になります。

単なる肩書きの上下は、以前のように大きな影響力を持たなくなってきているということですが、組織の中で肩書きに頼りたいという気持ちは依然として残されています。肩書きが上の人に頼りたいという気持ちがあるのと同じように、組織の中でも上の肩書きになって組織の中で評価されたい、肩書きによってより大きな仕事ができるようになりたいという“寄りかかり”の期待感があります。

その気持ちを、そのまま表に出したような人がいる一方で、自分の気持ちを抑えて与えられた役職をこなしている人もいます。「役職が人を育てる」と言われますが、これは後者の人にこそ相応しい言葉であり、その多くは社会のために役立つ「偽る脳力」が高い人ということです。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕

千葉大学予防医学研究センターの研究チームは、近隣の生鮮食料品店、公園や歩道など8種類の地域環境と介護費用との関連について、国内7市町(岩沼市、柏市、中央市、名古屋市、碧南市、常滑市、武豊市)の3万4982人(男性1万6650人、女性1万8332人)の高齢者(平均年齢73.5歳)を2010年から約9年間追跡したデータを分析しました。

その結果、追跡期間中に21.6%の高齢者が介護保険サービスを利用しました。8種類の地域環境のうち3種類で介護費用との統計学的に有意な関連がみられました。生鮮食料品店が近くにあると回答した者は、近くになると回答した者と比べて介護費用が1人当たり月1367円低い結果でした。

一方で、予想と反して、夜歩くのが危ない場所があると回答した者では、ないと回答した者と比べて介護費用が月1383円低く、立ち寄りやすい施設があると回答した者は、ないと回答した者と比べて介護費用が月739円高い結果でした。

この結果に基づくと、生鮮食料品店が近くにある者は、介護費用が1人当たり月1367円低いと、高齢者1万人が生鮮食料品店の近くに住むことで介護費用が年間約1億6000万円抑制できる計算になります。

また、生鮮食料品店が近くにないと回答した8740名の近くに生鮮食料品店ができたとすると、月に約1200万円、1人当たり約5.6%の介護費用を低減できる計算になります。

影響の程度を先行研究と比較するために、6年間の追跡データを分析したところ、生鮮食料品店が近くにある者は、ない者に比べて、期間中の累積介護費用が1人当たり約3万4000円低い計算になりました。

就労者は非就労者に比べて、6年間の累積介護費用が1人当たり約6万円低いことが報告されています。生鮮食料品店のある環境は、鐘楼が介護費用の低減に与える影響には及ばないものの、その6割程度のインパクトを有していることが明らかになりました。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕