「川根茶の日」川根お茶街道推進協議会が立春から数えて七十七夜になることが多いことから制定。
「小岩井 生乳(なまにゅう)100%ヨーグルトの日」小岩井乳業が小岩井 生乳100%ヨーグルトの発売日(1984年4月21日)にちなんで制定。
毎月21日:「木挽BLUEの日」(雲海酒造)、「漬物の日」(全日本漬物協同組合連合会)
「川根茶の日」川根お茶街道推進協議会が立春から数えて七十七夜になることが多いことから制定。
「小岩井 生乳(なまにゅう)100%ヨーグルトの日」小岩井乳業が小岩井 生乳100%ヨーグルトの発売日(1984年4月21日)にちなんで制定。
毎月21日:「木挽BLUEの日」(雲海酒造)、「漬物の日」(全日本漬物協同組合連合会)
血圧を降下させる目的で使われる医薬品には、カルシウム拮抗薬、ARB、ACE阻害薬などがあり、これらには食品やサプリメント成分と相互作用があることが認められています。
カルシウム拮抗薬は、血管を広げて血圧を下げる作用があります。カルシウム拮抗薬を使用しているときには、グレープフルーツジュースの摂取が禁じられています。グレープフルーツジュースに含まれるフラノクマリンにはカルシウム拮抗薬の分解を阻害する作用があり、体内で多く残ることで血圧が下がりすぎることがあります。
カルシウム拮抗薬については、かつてはグレープフルーツジュースで飲んではいけないと言われましたが、今では飲むタイミングではなく、いつグレープフルーツジュースを飲んでも体内で作用が持続することがわかっています。
その作用も3〜4日も続く場合があるとの報告もあるため、カルシウム拮抗薬を使っている場合にはグレープフルーツジュースは飲まないようにします。
グレープフルーツジュース以外の柑橘類にも、フラノクマリンが含まれているものがあります。それは夏みかん、はっさく、ブンタン、ダイダイ、金柑、ライムなどです、また、柑橘類以外でもザクロやイチジクにも含まれています。サプリメントにはザクロが素材として使われたものがあります。
ARB(アンジオテンシン受容体拮抗薬)とACE阻害薬(アンジオテンシン変換酵素阻害薬)は、血管を収縮させる体内の物質をブロックして血圧を下げる作用があります。
ACE阻害薬には血液中のカリウム濃度を上昇させる作用があり、カリウムの摂りすぎによる高カリウム血症には注意が必要です。高カリウム血症になると、脱力感などの筋肉・神経障害、不整脈などが現れるようになります。
カリウムは血液中のナトリウムを排泄させることから血圧の降下には有効ではあるものの、ACE阻害薬を使う段階ではリスクを高めることになります。
このほか、ノニ、ココア、コンブにもカリウムが多く含まれていることから、ACE阻害薬との相互作用には注意する必要があります。
また、ザクロには血圧を降下させる作用があり、ザクロジュースと降圧剤を併用すると血圧が低下しすぎる可能性があります。
〔サプリメントデザイン推進機構 小林正人〕
心房細動は最も頻度の高い不整脈で、心不全や脳梗塞、認知症の原因となり、健康寿命を大きく損なう可能性があります。心房細動には加齢や遺伝的な要因も関与しますが、肥満、高血圧、糖尿病、飲酒などの修正可能な危険因子を同定し、多職種が連携して是正することが重要となります。
歯周炎は世界で最も有病率が高い感染症であり、全身性の炎症を惹起し、動脈硬化、糖尿病、リウマチ、脂肪肝などの全身疾患に影響することが知られています。しかしながら現在、歯周炎は心房細動の危険因子とは位置づけられていません。
広島大学保健管理センター、広島大学大学院医系科学研究科歯周病態学、同循環器内科学の医科歯科連携チームは、心房細動に対するカテーテルアブレーション治療を受ける患者を対象とした研究で、歯周炎の定量化指標である歯周炎症面積(PISA)が術後の心房細動再発に関連することを明らかにしました。
さらに、PISAの高い(重度の歯周炎がある)患者では、術後3か月以内に標準的な歯周炎治療を行うことで心房細動再発が抑制される可能性が明らかになりました。
心房細動は日本国内に約100万人の患者がいるとされます。心房細動に罹患すると脳梗塞、心不全、認知症の発症リスクが上昇し、健康寿命が著しく損なわれます。
心房細動では、患者ごとに高血圧、糖尿病、肥満、飲酒などの「修正可能な危険因子」を同定し、多職種が連携して是正することが重要です。
広島大学病院で心房細動に対する初回カテーテルアブレーション治療を受ける患者288人を対象とし、術前に歯周専門医による歯周組織検査が実施されました。
研究では、PISAに着目して、前例でPISAを計測しました。治療適応のある患者には歯周炎治療を推奨し、希望者には術後3か月以内(ブランキング期間)に2回の標準的歯周炎治療を実施し、治療後にPISAを再検査しました。
術後の心房細動再発は12誘導心電図に加えて、24時間ホルダー心電図や長時間記録可能な携帯心電図を用いて外来でフォローアップしました。
解析の結果、術後に心房細動が再発した患者では術前のPISAが高値であり、受診者動作特性解析で心房細動再発を予測するPISAの最適カットオフ値は615m㎡でした。このカットオフ値を用いると、生存期間分析でPISA高値群は高い心房細動再発率を示しました。
288人中で97人が術後3か月以内の歯周炎治療を受け、治療によりPISAが大きく改善しました。術前のPISA高値群では、歯周炎治療を受けた患者は治療を受けなかった患者と比較して、心房細動再発率が低いという結果が得られました。
パーセンテージで表すと、歯周炎治療を受けた患者の心房細動再発率は16.5%であるのに対し、治療を受けなかった患者は28.3%でした。また、PISA高値群では、歯周炎治療を受けた患者の心房細動再発率は20.0%、受けなかった患者は48.4%でした。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕
4月21日
「川根茶の日」川根お茶街道推進協議会が立春から数えて七十七夜になることが多いことから制定。
「小岩井 生乳(なまにゅう)100%ヨーグルトの日」小岩井乳業が小岩井 生乳100%ヨーグルトの発売日(1984年4月21日)にちなんで制定。
毎月21日:「木挽BLUEの日」(雲海酒造)、「漬物の日」(全日本漬物協同組合連合会)
4月22日
「清掃デー」1954年4月22日に清掃法が制定されたことにちなんで制定。
「よい夫婦の日」講談社が、よ(4)い夫婦(22)の語呂合わせで制定。
「肩コリを労わる日」ピップが夏目漱石の朝日新聞連載の『門』の1910年4月22日に肩コリに関する記述があり、しんどい(4)コリつらい(2)つらい(2)の語呂合わせで制定。
毎月22日:「カニカマの日」(スギヨ)、「禁煙の日」(禁煙推進学術ネットワーク)、「夫婦の日」(毎日新聞、味の素など)、「ラブラブサンドの日」(日糧製パン)
4月23日
「地ビールの日」日本地ビール協会を中心とした地ビールの日選考委員会がドイツ・バイエルンのヴィルヘルム4世が1516年4月23日にビール純粋令を発令したことにちなんで制定。
「クラフトビールの日」日本クラフトビール業界団体連絡協議会がドイツ・バイエルンのヴィルヘルム4世が1516年4月23日にビール純粋令を発令したことにちなんで制定。
「シジミの日」日本シジミ研究所(島根県松江市)がシ(4)ジ(2)ミ(3)の語呂合わせで制定。
「明治おいしい牛乳の日」明治が明治おいしい牛乳の発売日の2001年4月23日にちなんで制定。
毎月23日:「乳酸菌の日」(カゴメ)、「不眠の日」(エスエス製薬)、「国産小ねぎ消費拡大の日」(小ねぎ生産県協議会)
4月24日
「植物学の日」植物学者の牧野富太郎博士の誕生日(1862年4月24日)にちなんで制定。
「国際盲導犬の日」国際盲導犬連盟が1989年4月26日に発足したことにちなんで4月の最終水曜日を制定。
毎月24日:「ブルボン・プチの日」(ブルボン)、「削り節の日」(東京削節類卸協同組合)
4月25日
「失語症の日」日本失語症協議会が、し(4)つ(2)ご(5)の語呂合わせで制定。
「しあわせニッコリ食で健康長寿の日」キューサイが100歳まで楽しく歩こうプロジェクトを推進して、しあわせ(4)ニッコリ(25)の語呂合わせで制定。
「小児がんゴールドリボンの日」ゴールドリボンネットワークが4(しょう)2(に)5(ゴールドリボン)の語呂合わせで制定。
毎月25日:「プリンの日」(オハヨー乳業)、「歯茎の日」(佐藤製薬)
4月26日
「よい風呂の日」日本入浴協会が、よい(4)ふ(2)ろ(6)の語呂合わせで制定。
「わらびもちの日」井村屋グループがワラビの旬が始まる4月、ぷるぷる感のぷ(2)る(6)の語呂合わせで制定。
毎月26日:「風呂の日」(東京ガス)、「プルーンの日」(サンスウィート・インターナショナル日本支社)
4月27日
「駒ヶ根ソースかつ丼の日」駒ヶ根ソースかつ丼会が結成の1993年4月27日にちなんで制定。
毎月27日:「ツナの日」
4月28日
「北海道よつ葉記念日」よつ葉乳業が、よ(4)つ(2)ば(8)の語呂合わせで制定。
毎月28日:「にわとりの日」(日本養鶏協会)、「ニワトリの日」(都道府県食肉消費者対策協議会)
4月29日
「ナポリタンの日」カゴメが昭和生まれの日本の洋食のナポリタンから昭和の日に合わせて制定。
「歯肉ケアの日」「歯肉炎予防デー」花王が歯(4)肉(29)の語呂合わせで制定。
毎月29日:「ふくの日」(日本アクセス)、「クレープの日」(モンテール)、「Piknikの日」(森永乳業)、「肉の日」(都道府県食肉消費者対策協議会)
4月30日
「しみゼロの日」日本ロレアルが、し(4)み(3)ゼロ(0)の語呂合わせで制定。
毎月30日:「EPAの日」(日本水産)、「サワーの日」(宝酒造)、「みその日」(全国味噌工業協同組合連合会)
「四川料理の日」四川フェス実行委員会が四川の四で4月、中国語で八十をパーシーと読んで四川語の「すごくおいしい」と同じ意味であることから80÷4で4月20日を制定。
「ジャムの日」日本ジャム工業組合が1910年4月20日に苺ジャムが明治天皇に献上された記録があることから制定。
「珈琲牛乳の日」守山乳業(神奈川県平塚市)が1923年4月20日に珈琲牛乳を初めて販売したことから制定。
「腰痛ゼロの日」420の会が腰(4)痛(2)ゼロ(0)の語呂合わせで制定。
毎月20日:「ワインの日」(日本ソムリエ協会)、「信州ワインブレッドの日」(信州ワインブレッド研究会)、「シチューライスの日」(ハウス食品)、「発芽野菜の日」(村上農園)
企業・団体で働く人の定年は2025年4月から65歳までの継続雇用が義務化され、定年を超えても働きたいと希望する従業員全員を70歳まで雇用する必要が生じます。
これは高年齢者雇用安定法に基づく高齢者就業確保措置で、65歳まで雇用確保(義務)に加えて、65歳から70歳までの就業機会を確保するため、以下のいずれかの措置を講じる努力義務が新たに設けられました。
①70歳までの定年引き上げ
②定年制の廃止
③70歳までの継続雇用制度の導入
④70歳まで継続的に業務委託契約を締結する制度の導入
⑤70歳まで継続的に以下の事業に従事できる制度の導入
・事業主が自ら実施する社会貢献事業
・事業主が委託、出資(資金提供)等する団体が行う社会貢献事業
④と⑤は、創業支援等措置(雇用によらない措置)で、従来までの職員ではなく業務委託契約(フリーランス)として働く形態と、社会貢献事業での活動となります。
社会貢献活動は事業主が実施するものは70歳までの縛りが生じますが、事業主が委託や出資する団体での活動は、それぞれの団体で実際に働くことができる年齢と仕事の内容が決められることとなります。
この場合の団体は、公益社団法人、公益財団法人だけでなく、一般社団法人、一般財団法人、特定非営利活動法人(NPO法人)も含まれます。
70歳まで企業・団体で働き、それ以降に社会貢献事業に取り組むという道もあるとしても、70歳を過ぎてからの新たな挑戦はハードルが高いものがあります。厚生労働省の生涯医療費のデータを見ると、生涯に使われる1人あたりの医療費は2800万円で、その半分は70歳以降に使われています。
こういったこともあり、体力と気力が充実しているうちにセカンドステージに踏み出そうという方々の受け皿としての社会貢献団体が強く求められる時代になっているのです。
〔セカンドステージ連盟 小林正人〕
「幼児期の健やかな発育のための栄養・食生活支援ガイド」の中から、食事の環境について紹介します。これは平成27年度乳幼児栄養調査結果に基づいて発表されたものです。
回答者は2〜6歳児の保護者です。
3)子どもの食事を食べる環境について
(1)共食(朝食・夕食)の状況
子どもの共食について、朝食は「おとなの家族の誰かと食べる」と回答した者の割合が50.2%と最も高く、夕食は「家族そろって食べる」と回答した者の割合が48.0%と最も高くなっていました。
「子どもだけで食事をする者の割合」は、朝食が22.8%、夕食が2.2%でした。
(2)子どもと保護者の朝食習慣
9割の子ども、8割の保護者は朝食を毎日必ず食べていました。保護者に朝食を「ほとんど食べていない」「全く食べていない」家庭で、朝食を食べない子どもの割合が高くなっています。
朝食習慣について、毎日朝食を「必ず食べる」と回答した子どもの割合は93.3%、保護者の割合は81.2%で、欠食する子どもの割合は6.4%、保護者の割合は18.6%でした。
朝食を必ず食べる子どもの割合を、保護者の朝食習慣別にみると、保護者が朝食を「必ず食べる」と回答した場合は、朝食を必ず食べる子どもの割合が最も高く、95.4%でした。一方、保護者が朝食を「ほとんど食べない」「全く食べない」と回答した場合は、朝食を必ず食べる子どもの割合が、それぞれ78.9%、79.5%となっていました。
テーマとしている「偽る脳力」の「偽」は人と為を合体させた漢字となっています。これを指して、「人の為と口にする人は偽りを述べている」などと揶揄する表現として使われることもあります。そのように指摘される人がいないわけではないのですが、偽ることは必ずしも悪いことではありません。
自分の行動が「人のため」になるようにするために、あえて自分を騙すようなことをする人がいることについては先に書きました。自分がやっていることを棚に上げておいて、患者に厳しく指導をする医師がいる事実も紹介しました。
指導的な立場にある人は、行動も性格も立派であるという考えは、指導に従う人にとっては理想であり、信じたい気持ちがあるのは当たり前のことと言えます。自分が実践していないから立派なことを言ってはいけないということはなくて、聖人君子を期待するのは今の時代では難しくなっています。
そのことに気づいている方が増えてきているものの、信用すべき立場の人が自分たちのために行っていることだから、「聖人君子として付き合っておこう」という人が多いのも事実です。
「黒い猫でも白い猫でも鼠を捕るのが良い猫だ」というのは中国の改革開放期に盛んに言われたことで、当時の指導者の鄧小平の言葉として伝えられています。(中国語では「不管黑猫白猫、能捉到老鼠就是好猫」)
大きな目的のためであれば、目をつぶることがあるのは当然のことで(片目だけであっても両目であっても)、自分の考えを偽ることもあり、それを押し通す能力が重要であると多くのところで説明されます。物事は進めているうちに、考えがあっての行動であったことが、いつしか現実のほうに考えが合わされていくということはあります。
それは自分の意志を曲げたということではなく、それに罪悪感を抱くこともなくて、当たり前のこととして受け入れて、平然として行動することができる対応力が脳には備えられています。
それが脳力であり、当たり前のように行動する能力のことを「偽る脳力」と表現しています。
他人のためと言って本音は違って偽るっているということではなく、多くの人のため、少なくとも同じ方向を向いて進もうとしている人のために自分の感情をコントロールすることができる「偽る脳力」は、コミュニケーションが取りにくくなっている今のような時代には重要な脳力であると考えられているのです。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕
PHP研究所での仕事を終了した後は、同じくゴーストライターとしては複数の出版社で34冊を手がけましたが、大半は自分が広報担当として関わってきた医学、薬学、栄養学、運動科学の分野でした。
これらの書籍の著者には、150冊の作成で経験したこととは違うことを気づかせてもらいました。これも書けない内容ではあるのですが、それは本人が述べていることと、実践していることのギャップでした。
一流の経営者にもギャップはありましたが、それは会社を、業界を、社会をよくするために自分を抑えた姿と、人間らしい本音の部分ということでした。それとは大きく違ったギャップを特に強く感じたのは医学関係の専門家でした。
医師などの専門家は、健康に関わる指導は、それぞれの医療分野のガイドラインに基づいて話をしています。その指導を受けた方は、医師も実践して健康を維持しているものと信じたいところかもしれませんが、実際には患者と同じようなリスクを抱えていても、患者には禁止している食べ物も飲酒も好んでいるというのはよくあることでした。
そのことを書籍の取材で聞いたときに、「患者は知らないこと」「あなたが書かなければわからない」「自分は検査でも異常は発見されていないから」と言われたことがありました。
いかに自分が健康かということを力説されたので、それ以上は質問をしなかったのですが、常にエビデンス(科学的根拠)の重要性を述べている専門家が、自分のことになるとエビデンスは無視ということは、この方だけではなく、何人も目にしてきたことです。
患者よりも健康的な食事を心がけているという医師がいないわけではないとは思うものの、多くは指導していることとは違っていました。メタボリックシンドロームが一般に知られるようになったときに、医学系の学会の後の交流会に参加したことがありました。
内臓脂肪を多く溜めた医師が多いようでは指導に支障があるということから、学会の受付で腹囲が測定されました。節制をして学会に臨んだようで、終了後の飲食は、これまでにないような勢いで、満腹するまで食べていた方が多かったことを今でも鮮明に覚えています。
それとは逆の経験もあります。経済人の書籍に関わったときのこと、その方は経済団体の代表を務められていて、家庭では質素な食事をしていることがよく知られていました。そのことを質問したときに、書かないという条件で、実際のところを話してもらいました。
代表になってからは昼食も夕食も仕事の一部、経済団体の会合の場になっていて、食べ過ぎと偏った食事になっていたので、家にいるときだけは粗食にしているということでした。そのことを知ってか知らずか、経済誌に家庭での食事が紹介され、本人にしてみれば誤った情報が流れ、それが伝説のように広まっていったということでした。
このことは本人が意図した偽る脳力の話ではなく、周囲が誤って伝えただけのことですが、「多くの人に健康的な食事をすすめることになったのだから」と、あえて否定しない姿に“超一流”を感じたものです。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕
「一流の人ほど偽る脳力が高い」ということに気づいたのは、その方々との仕事での関わりが終了してからでした。仕事をしている最中であったなら、自分はもっと磨かれて、よい結果が出せていたのではないかと気づいたときは、“時すでに遅し”という段階でした。
これはPHP研究所で書籍の原稿作成に関わって、150冊をゴーストライターとして手がけたときの話です。同社を立ち上げたのは松下電器の創業者の松下幸之助翁で、“経営の神様”の出版社らしく、一流の経済人や文化人が取材の対象でした。一流の著者は忙しい方ばかりで、私のような者にも名が出ることなく代わりに書くという役割が与えられました。
初めて手がけたのは、未来のリーダーを育成する場として立ち上げた松下政経塾で塾長の松下幸之助翁が語った講話録で、これはシリーズで刊行されました。
ゴーストライターとして関わった書籍の中には著者が同じものも複数ありましたが、中には共著や複数の方へのインタビューで構成したものもあって、インタビュー取材した方の人数を数えると、ちょうど150人でした。
これだけ多くの方々と交流させてもらう中で、あまり表に出てこない本音や隠れた話にも触れ、それが後々に役に立つ勉強の機会になりました。書籍として書けなかった内容を、私だけが勉強させてもらったということもあります。
書籍といっても辞書のような厚さのものから20ページほどの小冊子までありますが、150冊の書籍は200ページ超のよくある厚さで、400字詰め原稿用紙で300枚が文筆のノルマでした。
累計で4万5000枚、1800万文字は手書きから始まり、ワープロ、パソコンと変わっていく中で、1冊分の原稿を仕上げる時間は短くなりましたが、時間がかかったほうが著者の思いを原稿に乗せやすいことも感じていました。
一流の人との交流の中で、この人は違うと感じることができた“超一流”の方々に出会うこともできました。それは肩書きでも経歴でもなく、何をもって“超一流”と感じたのかというと、自分自身の行動を感情にとらわれずに物事を整理して、後進や周囲の人に役立つ結果を残すために動いていることで、場合によっては自分を騙すようなことができる人だったからです。
このことについては書き進めていく中で徐々に明らかにしていくことにしますが、これも関わってきた書籍には書かれていない(書かなかった)ことです。これを要約して伝えていくことが今の私の役割ではないかと感じたことが、この原稿を書き始めるきっかけとなっています。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕