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〔γ‐GTP〕
γ‐GTPはガンマ‐グルタミルトランスペプチターゼの略で、解毒作用を行う代謝酵素です。肝臓、膵臓、腎臓、小腸に存在しているタンパク質の分解酵素ですが、アルコールに敏感に反応し、アルコールによる肝臓障害によって肝臓の細胞が破壊されると血液中に流れ込んで数値が高くなります。
正常値は50IU/ℓ単位以下で、数値が高い場合にはアルコール性肝障害、急性肝炎、肝臓がんが疑われます。
健康な人は一時的にγ‐GTPの数値が上昇しても、一定期間禁酒をすると元に戻るため、再検査によってアルコールの影響か疾患による上昇かを判別することができます。

〔アルブミン〕
アルブミンは血漿に含まれる最も多いタンパク質で、肝臓で作られていることから肝機能の状態を知る指標の一つとされています。血液中のタンパク質(総タンパク)の約60%を占めています。
また、身体の状態が悪くなると低下することから、栄養状態の指標とされています。アルブミンは半減期が14〜21日と長く、血液検査によるアルブミン値は2〜3週間前の栄養状態を反映しています。
アルブミン(Albumin)はALBと記載されることもあります。
基準値は3.9g/dlで、低値では全身のむくみ、腹水や胸水を引き起こし、肝硬変、ネフローゼ症候群、栄養不足が疑われます。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕

〔総タンパク〕
総タンパクは血液中に100種類以上存在しているタンパク質のことで、総タンパク量の基準範囲は6.5〜7.9g/dlです。
数値が低い場合には栄養障害、ネフローゼ症候群、がんなど、数値が高い場合には多発性骨髄腫、慢性炎症、脱水などが疑われます。

〔GOT〕
GOTはグルタミン酸オキサロ酢酸トランスアミナーゼの略で、肝臓や心臓などの細胞に含まれるアミノ酸の代謝に作用する酵素です。国際的な標準がGOTからAST(アスパラギン酸アミノトランスフェラーゼ)に変更されたのに合わせて、ASTと呼ばれるようになっています。
肝臓、心臓、筋肉、腎臓に多く含まれ、これらの細胞が破壊されると血液中に流れ込んで数値が高くなり、肝臓障害、心筋梗塞、筋肉疾患、溶血などが疑われます。
正常値は30IU/ ℓ単位以下で、飲酒後、運動後には上昇傾向があります。GOTとGPTがともに高い場合には急性肝炎、GOTとがGPTよりも異常に高い場合には肝硬変、肝臓がんが疑われます。

〔GPT〕
GPTはグルタミン酸ピルビン酸トランスアミナーゼの略で、肝臓や心臓などの細胞に含まれるアミノ酸の代謝に作用する酵素です。国際的な標準がGPTからALT(アラニンアミノトランスフェラーゼ)に変更されたのに合わせて、ALTと呼ばれるようになっています。
ほとんどが肝細胞にある酵素で、肝臓の細胞が破壊されると血液中に流れ込んで数値が高くなります。
正常値は40IU/ ℓ単位以下で、飲酒後、運動後には上昇傾向があります。GOTとGPTがともに高い場合には急性肝炎、GOTとがGPTよりも異常に高い場合には慢性肝炎、脂肪肝が疑われます。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕

〔白血球〕
白血球は、血液成分の一つの小さな免疫細胞で、異物の侵入に対して身体を守る免疫を司り、骨髄やリンパ節などで作られます。赤血球とは異なり、ヘモグロビン(赤色素タンパク質)がないため白く見えることから名づけられました。
細菌などの異物が侵入すると白血球数が増加し、異物を内部に取り込んで処理(無害化)します。白血球には好中球、リンパ球、好酸球、好塩基球、単球の5種類があります。
単球は大きな白血球のマクロファージで、多くの異物を取り込んで、処理する貪食を行うとともに、処理した情報を外に伝え、次にリンパ球が働く仕組みになっています。
基準範囲は3100〜8400/μLです。

〔血小板〕
血小板は末梢血中の血液成分の一つで、出血したときに、その部位に粘着して出血を止める役割をしています。赤血球や白血球と同様に骨髄の中で産生されます。
血小板が少なすぎると出血傾向になり、血小板数が正常であっても機能に異常があると出血傾向となります。
基準範囲は15万〜35万/μLで、数値が低い場合は血小板血症、鉄欠乏性貧血などが疑われ、低い場合は再生不良貧血などの骨髄での産生低下、突発性血小板減少性紫斑病などの組織での亢進、肝硬変などが疑われます。

〔MCV・MCH・MCHC〕
MCVは赤血球の体積を表します。
MCHは赤血球に含まれる血色素量を表します。
MCHCは赤血球体積に対する血色素量の割合を示します。
MCVの数値が高いとビタミンB₁₂欠乏性貧血、葉酸欠乏性貧血、過剰飲酒が疑われます。MCVの数値が低いと鉄欠乏性貧血、慢性炎症による貧血が疑われます。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕

環境政策において、幸福の向上を加味することの重要性が指摘され、その評価事例も増えてきています。これまでに、福島第一原子力発電所事故後の放射線被ばくに伴うがんと心理的苦痛のリスクの比較、事故後の故郷への帰還に伴うベネフットと放射線被ばくに伴うがんのリスクの比較が行われてきました。

しかし、環境中の発がん性化学物質への損失幸福余命使用の適用は、これまでされていませんでした。

環境中の発がん性化学物質への損失幸福余命の評価と医薬分野の他のリスクとの比較は、環境政策における優先順位づけや経年的なリスク低減効果の評価など、政策立案における判断材料が提供されます。

大阪大学感染症総合教育研究拠点、慶應義塾大学医療政策・管理学教室の研究グループは、損失幸福余命という尺度を用いて、日本の環境中の発がん性化学物質と心理的苦痛のリスクの大きさを比較しました。

損失幸福余命は、幸福余命(幸福な気分で過ごす余命の長さ)の一人あたりの平均的な短縮時間を指し、リスク事象に伴う幸福度の低下と死亡率の増加の両者を組み合わせて計算されるもので、質の異なる多様なリスク事象の大きさを比較することができます。

その結果、ラドン、ヒ素、2012年の大気中微小粒子状物質(PM2.5)、2020年のPM2.5、心理的苦痛の損失幸福余命は、それぞれ順に0.0064年、0.0026年、0.011年、0.00086年、0.97年と算出されました。

幸福余命に対する、これらの発がん性化学物質がもたらした損失の寄与率は、いずれも10万分の1を超過し、これらのリスクの低減は環境政策上重要であると考えられています。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕

「パンの記念日」パン食普及協議会が日本で初めてパンのようなものが焼かれた1842年4月12日にちなんで制定。

「子どもを紫外線から守る日」ルバンシュとピーカブー(石川県能美市)が良い(4)皮膚(12)の語呂合わせで制定。

「徳島県にんじんの日」徳島県にんじん振興協議会が、よ(4)い(1)に(2)んじんの語呂合わせで制定。

毎月12日:「パンの日」(パン食普及協議会)、「育児の日」(神戸新聞社)

「泥棒は自分が持っていけるだけしか奪わないが、火事は全部を奪っていく」ということを子どものときに警察官だった父親から言われて、いかに火の用心が大切かということを心に刻むようになった言葉です。

父は地域の駐在所や派出所に勤めていたので、火事が起これば消防(ほぼ消防団員)とともに出かけていました。そして、戻ってくると同じようなことを言っていました。単なる口癖ではなく、実際に起こったことをリアルに伝えて、火事を起こさないように、少なくとも私が火災の加害者にならないようにと口を酸っぱくして言い続けていました。

私が3歳のときから親元を離れて母の実家の寺で暮らすようになったときも、離れるときに言われたのは「火の用心」という言葉でした。このことは後に祖母から聞いて、知ったことではあるのですが。

災害があったときに地域の方々が避難してくる寺が、火事を起こしたのでは話になりません。火事を起こして避難する側になることは絶対にあってはいけないことです。もちろん寺の火の用心は祖父母や叔母の仕事でしたが、念の為に火があるところ(墓の蝋燭や線香も)を見て回るということを習慣にしていました。

そのおかげかどうか、常に蝋燭の火が灯っている寺の中だけでなく敷地内でも何も起こらず、何もなかったことを後になって父に褒められるという経験もしました。

火事の恐ろしさへの感覚は、社会人になってからも物事を考えるときの基本になっていたように感じます。

大学時代のアルバイト先の一つであった日本厨房工業会の「月刊厨房」は、ガスの火を扱う業界団体の機関誌だけあって、火災の予防は常に出てくるテーマでした。機関誌の編集を本格的に手掛けることになったのは厨房設備士の資格認定が始まった年で、その認定試験の実地の場にも取材と称して立ち会いました。

ガス機器に点火したら、ガスが強く噴き出して危険な状態になるという想定での試験で、知識があり、手際がよい人が扱わないと火事の原因になることを強く感じさせられました。

火事になると、多くの人の重要な時間を奪うことになるだけに、時間泥棒という感覚で書きました。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕

自分の年齢からして、どこまで有効に使えるかを考えるのは高齢者にとっては重要なことです。68歳の半ばで倫理指導を受けさせてもらったときには、「あと50か月」という短い期間を、いかに有効に活用するかという考えがありました。

日本人の男性の健康寿命の平均は72歳で、72歳の最後までの期間は50か月でした。それを2倍にしてもよいかと考えるようになったのは、平均寿命で考えても仕方がないのではないかと思い立ったからです。

男性の平均寿命は81歳ほどで、健康寿命との差は9年ほどなので72歳という単純計算をしていました。平均寿命は、正式には“平均余命”といって、それぞれの年代が何歳まで生きられるのかという推定値です。0歳の子どもの平均余命が平均寿命となります。

5歳ごとの数字が発表されていますが、自分の場合は1年ほどで70歳ということから、その歳での平均余命を見ると15.96年で、合わせると85.96歳となります。
ここから健康寿命との差の9年を引くと77歳になります。77歳の最後の月までの期間は、ほぼ100か月になります。

平均寿命の延伸に合わせて、定年退職の年齢も延びて、2025年4月からは65歳までの雇用確保が義務づけられます。また、70歳までは企業は就業機会を確保するための施策を講じることが努力義務とされます。

まだ、70歳まで同じ職場で働く機会が保障されているわけではないものの、企業や団体は社会貢献事業を始めるか、外部の社会貢献事業で70歳まで働くことができるようにすることが求められています。

高齢者になっても働ける限りは働いて、社会のために役立ちたいと考えている人が、その通りに進むことができるようにしないとしたら、この貴重な時間を泥棒していることにならないか、という考えで、65歳以降のセカンドステージの構築に取り組んでいます。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕

「よーく考えよう」の後に「お金は大事だよ」という言葉が浮かんでくるのは、生命保険会社のコマーシャルのせいで、このフレーズがテレビ番組などで流れるたびに、これを真似した子どもが口ずさんでいるところに出会うたびに、「いやいや、大事なのは時間」と口にしています。

周囲に他人がいるときには、言葉には出さずに心の中で発するようにはしていますが、お金でもモノでも後になって取り返すことはできても、時間だけは取り返すことができないということは、いろいろなシーンで、よく言われるようになってきました。

時間を無駄にしなければ、お金やモノが失われたときにも減ってしまったときにも、その時間を使って取り戻すことができるということですが、ただ時間があればなんでもできるということではありません。

「時間があればなんでもできる」と口にする人は数多くいますが、時間に余裕があったときにやったのかというと、実はやっていなかった、やろうとしなかったということを語る人が多いようです。

時間を大切にして、時間を無駄にしてこなかった人だからできることであって、時間に余裕があるときに、無駄なこと(後になって無駄だったと気づくようなこと)に使ってきていると、時間が大事だと思って、行動を起こそうとしても、なかなかできないということにもなります。

無駄なことはしない、無駄な集まりには行かない、ということをして時間を作っても、これを自分のために有効に使っていないとしたら、無駄を排除して積み重ねていった時間も、大事なときに有効に使うことができなくなります。

普段から時間を大切にして、この時間が作り出すことを大切にしてきた人に、時間を有効に活かすチャンスが訪れるということになります。

自分の時間を泥棒したような結果となるのは、自分自身ではないかという反省の気持ちを大事にして「時間泥棒」という言葉を使い続けています。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕

被害を与えられた人にとっては、とんでもないことをされたと感じていても、被害を与えた人は何も困ったことが起こってはいないので何も感じないということがあります。このことは「足を踏んだ人は痛みがわからない」という表現をされますが、「足を踏まれた人の痛みは踏まれた人にしかわからない」と言い換えられることもあります。

これは時間泥棒をされた場合も同じことで、時間を泥棒された人の辛さ、苦しみは盗んだ人にはわかりません。わかってほしいと訴えても暖簾に腕押しで、そもそも時間を泥棒したとも気づいていない人が多いのが実情です。

その苦しみを第三者を介して伝えたとしても、お金を失ったわけではないので平気ではないか、お金の話であれば同じ金額で賠償することはできても、要した時間だけ自分も時間をかけると言われても、他人の時間を償うのは容易ではありません。

自分が失った時間と同じ時間をかけてもらえば、同じ成果が得られるというものではありません。私がかけた時間は経験と実績があるから短時間でできたことで、同じ時間をかけてもらっても半分にも満たないことがあるのです。

自分の能力と、かかる時間で判断してはいけないということですが、他人の時間を蔑ろにする人ほど、他人の時間を大事に思わない傾向があります。

「お互い様だから」と言い、自分が足を踏まれることもあるだろうから、そんなに目くじらを立てることではないと言われることもあります。しかし、それは時間の重要さが、それぞれの人で異なっていて、その時間が生み出したことの価値がわからない人が口にすることです。

私の場合は時間泥棒をされたといっても、時間をかけたことに対して報酬がもらえなかった、期待した金額に達しなかった(雲泥の差、月とスッポンくらいの開き)ということくらいです。

貴重な時間を盗んだ人は、足を踏んだ側であって、踏まれた痛みを感じろと迫っても、理解することはできないことだと諦めるようにしています。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕

高齢者における糖尿病の増加は、加齢に伴う体脂肪量の増加や筋肉量の減少などの体組成の変化によるインスリン抵抗性と深く関連しています。

特に近年、問題視されている全身の筋肉が少ない上に肥満である「サルコペニア肥満」の状態になる人は、糖尿病だけでなく、高血圧や心疾患のリスクも高いことも報告されており、その実態の解明については世界的な関心が高まっています。

しかし、日本人を含む東アジア人は、肥満者が欧米より少ないため、サルコペニア肥満に該当する高齢者は比較的少ないと考えられています。

その一方で、東アジア人には肥満を伴わないインスリン抵抗性を有する集団が多く存在しており、高齢化により該当者が増えていくと推察される、サルコペニアかつインスリン抵抗性を有する人は糖尿病のリスクがより高い可能性があります。

そのため、早期介入を目指した大規模なスクリーニングのためには、測定方法が利用しやすく、かつ効果的であることが極めて重要となります。

順天堂大学大学院医学研究科の研究グループは、文京区在住の高齢者(65歳から84歳)1629名(男性687名、女性942名)を横断研究により、インスリン抵抗性が高く、握力が低い人は2型糖尿病のリスクが高いことを明らかにしました。

この研究では、東アジアの高齢者にも有用かつ簡便な新たな臨床指標の一案として、サルコペニア指標として握力、インスリン抵抗性指標としてTyG index(空腹時の中性脂肪値と血糖値から算出したインスリン抵抗性指標)を用いて、高齢者の2型糖尿病のリスクを検討しました。

サルコペニア疑いの定義は、握力が男性で28kg未満、女性で18kg未満とされました。インスリン抵抗性、サルコペニア疑いにも該当しない「正常群」、インスリン抵抗性のみ該当する「インスリン抵抗性群」、サルコペニア疑いのみ該当する「サルコペニア疑い群」、両方とも該当する「併存群」の4群類に分類して、2型糖尿病の有病率が比較されました。

その結果、正常、サルコペニア疑い、インスリン抵抗性、併存群の順で、糖尿病有病率が増加していることが明らかになりました。また、年齢、性別、BMI、脂質降下薬の使用、高血圧・心血管疾患といった基礎疾患を調整した結果、併存群では正常群と比べて、糖尿病のリスクが約5倍になることが示されました。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕