投稿者「JMDS」のアーカイブ

妊娠・授乳期の偏った栄養摂取状態は、糖尿病をはじめとして母体の、その後の健康状態に深刻な悪影響を及ぼすだけでなく、新生児にとっても生涯にわたって様々な健康被害が生じることがわかってきました。

胎生期から発達期にかけての健康・栄養状態が、成人期以降の糖尿病や心血管疾患をはじめとした各種疾患リスクに関連することが明らかにされています。

母体の低栄養状態が引き起こす次世代の健康被害に関する疫学調査から展開されてきたROHaD研究では、近年は世界的な過体重や肥満人口の急激な増加により、栄養過多に伴う新生児の長期的な各種疾患発症リスクに関する知見が集積されつつあります。

食物摂取に伴い消化管から分泌され、膵β細胞に作用してインスリン分泌を促進するホルモンであるインクレチンにはGIPとGLP-1の2つが存在しています。GIPは十二指腸のK細胞、GLP-1は上部小腸のL細胞で、それぞれ産生・分泌され、血中に移行します。

先行研究によって唾液腺(耳下腺、顎下腺、舌下腺)においてGIPとGLP-1の双方が産生・分泌されることが報告されていますが、唾液腺におけるインクレチンの役割は、まだよく知られていませんでした。

このような背景から、東京医科歯科大学大学院医歯学総合研究科咬合機能矯正学分野の研究グループは、Wistarラットを用いた動物実験系において、妊娠・授乳期の母獣、離乳後の出生仔に高脂肪食を継続させた際に、顎下腺インクレチン発現の影響を、組織・生化学的手法によって検討しました。

高脂肪食摂取母体由来の出生仔(雄、10週齢)では顎下腺GLP-1発現が有意に増加し、高脂肪食摂取母体由来の出生仔(雄、3週齢)では顎下腺GIP発現が有意に低下していることが明らかにされました。

妊娠・授乳期に通常食または高脂肪食を摂取させた母獣から出生した仔(雌雄)に離乳後も通常食または高脂肪食を摂取させて、経時的に体重、食餌量、カロリー摂取量、空腹時血糖を測定したところ、高脂肪食を摂取させた出生仔では雌雄ともに食餌量は減少したものの、体重、カロリー摂取量は有意に増加していました。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕

「みずの日」全国清水寺ネットワーク会議が、し(4)み(3)ずの語呂合わせで制定。

「葉酸の日」母子の健康を考える会が葉(4)酸(3)の語呂合わせで制定。

「ケシミンの日」小林製薬がシ(4)ミ(3)の語呂合わせで制定。

毎月3日:「くるみパンの日」(カリフォルニアくるみ協会)、「みたらしだんごの日」(山崎製パン)

OFFの時間は大切で、ずっとONが続いたのでは生きていくことができません。睡眠というOFFも、心身を休める休息としてのOFFも必要で、さらに脳を切り替えるためのOFFも有効になります。

心身を休めるようにしたり、仕事から離れて遊べば、それで脳を充分に休めることができるわけではありません。休むことで、かえって疲れが溜まる、仕事を忘れて遊ぶことで仕事を充実させるつもりだったのにマイナスの結果になったという例も少なくありません。

脳は活性のレベルが一定以上に高まると、興奮状態になって、その後は脳の働きを止めるようなことをしても、興奮の度合いは、なかなか下がってくれません。これは仕事や学習から離れる、目を閉じて休む、横になって休む、寝るということをしても、ゆっくりとしか回復しないということが起こります。

そのような状態のときに取り入れられるのが、「ONによってOFFに導く」方法です。脳を興奮させることをストップさせても、興奮は徐々にしか弱まっていかないのですが、これまでに主に働かせていた脳の部分とは違うところを働かせることによって活性レベルを下げることができます。

それによって興奮状態が徐々に落ち着いていくわけですが、新たに始めたことが脳の同じ領域を刺激するようでは、かえって興奮度を高めてしまうのでONにONを重ねることになります。

そこで違う領域を刺激することによって、ONがOFFを導くことになります。このときのONが興奮させるようなことになってはいけないので、適度なところで切り上げることが大切になります。

その適度な切り上げが必要なことを、いつまでも続ける人も中にはいて、同じことをしているのに一方は興奮状態が続き、もう一方は興奮が効果的に抑えられるということがあります。

記憶で興奮したときには創造性を働かせる作業をする、企画などで興奮したときには細かな作業をするといったように、何がONがOFFに導くことになるのかを知っておくことが重要となります。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕

食物アレルギーがある子どもと、その家族について、これまで食物アレルギーが不安や生活の質の低下と関連するという報告は多くありました。

しかし、子どもの食物アレルギーの種類や数による親の育児ストレスに関する報告はありませんでした。

国立成育医療研究センター・エコチル調査研究部・アレルギーセンターの研究グループは、子どもの健康と環境に関する全国調査(エコチル調査)6万5805人のデータから、子どもの食物アレルギーと親の育児ストレスの関連性について分析を行いました。

2011年1月から2014年3月までにエコチル調査に登録した北海道から沖縄まで日本全国15の地域の親子を対象としています。

分析した結果、子どもに食物アレルギーの診断があると、親の育児ストレススコアが有意に高くなることが明らかとなりました。

また、子どもの食物アレルギーの種類別の分析でも、鶏卵アレルギーについて同様の傾向が見られました。ただし、牛乳、小麦、ナッツのアレルギーでは明確な関係性は認められませんでした。

鶏卵アレルギーは日本で最も一般的な食物アレルギーですが、日本では多くの加工食品や菓子類に鶏卵が含まれており、親は常に意識する必要があることから、他の食品よりもストレスが大きくなる可能性が考えられます。

なお、今回の研究は重症度を考慮した結果ではないので、重症度を考慮した、さらなる調査も必要と考えられます。また、医療提供者は、食物アレルギーを持つ子どもの親のストレスに注意を払いながら、日常での診療を行う必要性があります。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕

「CO2の日」富士金属興業(静岡県浜松市)がシー(4)オー(0)ツー(2)の語呂合わせで制定。

「木曽路しゃぶしゃぶの日」木曽路がしゃ(4)ぶ(2)しゃぶの語呂合わせで制定。

「歯列の日」OCAjapan(京都府京都市)が歯(4)列(02)の語呂合わせで制定。

「巻き爪ケアの日」メディカルケア(埼玉県さいたま市)が良い(4)爪(2)の語呂合わせで制定。

自分の身体の状態を年齢として割り出す身体年齢測定は、健康デザインの重要なパーツの運動や生活活動の内容や時間、強度を知るためにも実施しています。

身体年齢は身体の老化や機能の低下を反映するだけでなく、精神面での強さを年齢という指標を使って提示することも実施の目標としています。

ストレスは精神的なものと同時に、身体的な影響を受けやすく、本人が強い精神力の持ち主で、自分でも強い心を持ち続けようと意識していても、健康面で身体の問題を抱えていると、それが精神面にもトラブルを引き起こすことにもなります。

生活習慣病の発症を抑えるような健康的な生活は、精神面でも健康を保ち続けるために重要なことになります。その身体的な健康に最も大きな影響を与えているのは年齢だとされています。

その年齢は、以前は実年齢(暦の上での年齢)のことを指していましたが、身体年齢測定によって実年齢と身体年齢の差がわかるようになってからは、身体年齢による対応が重視されるようになりました。

ストレスについても身体年齢が関係していることから、身体年齢に合わせたストレス対応を講じることが必要だということがわかってきました。

ストレスの度合いは、各人の対応力、仕事や対人関係によって受ける強弱から判定が行われてきました。これを考慮に入れないということではなく、むしろ考慮に入れて、新たに身体年齢も加えて、新たな判定を行い、対応もしていくことが重要になってきているのです。

身体年齢測定によって判定された身体年齢は、単に筋肉の量や身体の機能を知るだけでなく、精神的な若さ、活力を知って、それに合わせた対応をしていくために活かされてこそ、実施する意味があるということです。
〔健康ジャーナリスト/日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕

2型糖尿病予防には、食生活・運動習慣の改善や、肥満者では体重減量が必要で、そのためには生活習慣記録と適切なフィードバックと2型糖尿病に関する正しい知識が必要です。

しかし、実際には健康診断などで糖尿病予備群と判定されても、本来行われるべき本格的な糖尿病への移行を予防するための保健指導は、医療者、本人の双方にとって多くの時間と労力を要するため、十分行われていないのが現状です。

多くの人が持つスマートフォンのアプリに、糖尿病治療で使用される持続血糖測定や適切な教育コンテンツを組み込めば、医療者、本人双方の時間と労力を節約しつつ、多くの人を対象とした効率的な2型糖尿病予防対策が可能になると考えられます。

新潟大学大学院医歯学総合研究科血液・内分泌・代謝内科学研究室の研究グループは、SONPOひまわり生命保険、シンクヘルスと産学共同研究を行い、持続血糖測定を活用した新しい2型糖尿病予防のためのスマートフォンアプリを含むプログラムを開発しました。

この2型糖尿病予防のためのスマートフォンアプリを含むプログラムの有効性を調べるために、3か月間のランダム化比較試験が行われました。

臨床試験には、糖尿病予備群(HbA1c5.6%〜6.4%、空腹時血糖値110mg/dl〜125mg/dl)で体重が多め(BMI25kg/㎡以上)の方々179名が参加して、半分の方のみ、この新しい2型糖尿病予防・教育アプリを3か月間使用してもらい、使用しなかった残りの半分の方と、血糖値、体重、食事摂取量、身体活動量などの改善度を比較しました。

アプリを使用した群では、使用しなかった群と比較して、体重が0.93kg減少し、正常な血糖範囲(70〜140mg/dl)に入っている時間が、1日あたり33分増加し、炭水化物摂取量も1日あたり18g減少しました。これらはいずれも統計学的に有意でした。

また、アプリを使った人では、現行ガイドラインで糖尿病予防に有効とされる2kg以上の体重減少を達成した人が、使用しなかった群と比較して約2倍増加しました。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕

「こころのヘルスケアの日」ティーペック(東京都台東区)がメンタルヘルス相談サービスを始めた1993年4月1日にちなんで制定。

「居酒屋で乾杯の日」居酒屋甲子園(東京都文京区)が良(4)い(1)と酔(4)い(1)の語呂合わせで制定。

「黒ラベルの日」サッポロビールがサッポロびん生の誕生日の1989年4月1日にちなんで制定。

「サントリー赤玉の日」サントリーワインインターナショナルが赤玉ポートワインの発売日の1907年4月1日にちなんで制定。

「ジャパニーズウイスキーの日」ジャパニーズウイスキーの日実行委員会が日本初の国産本格ウイスキーが販売された1929年4月1日にちなんで制定。

「熊本甘夏の日」熊本県果実農業協同組合が4月に販売量が増えることから制定。

「ほぼカニの日」カネテツデリカフーズ(兵庫県神戸市)がエイプリルフールに本物のカニとカニ風味かまぼこの「ほぼカニ」を食べ比べて楽しい嘘をついて食卓を盛り上げてほしいとの思いで制定。

毎月1日:「あずきの日」(井村屋グループ)、「釜めしの日」(前田家)、「Myハミガキの日」(ライオン)

厚生労働省から、「健康づくりのための睡眠ガイド2023」が発表されました。

以下に、前回(睡眠ガイド2)に続いて、「健康づくりのための睡眠ガイド2023」に関する文書の後半(その2)を掲載します。

「健康づくりのための睡眠指針2014」との大きな違いは、令和6年度から開始する国民健康づくり運動である「21世紀における第三次国民健康づくり運動(健康日本21〔第三次〕)」において目標として掲げられた適正な睡眠時間と睡眠休養感の確保に向けた推奨事項を「成人」「こども」「高齢者」と年代別にとりまとめた点である。

また、良い睡眠には、光・温度・音等の環境因子、食生活・運動等の生活習慣、睡眠に影響を与える嗜好品との付き合いも重要であるため、科学的知見を踏まえて、これらについて留意が必要な点を参考情報としてとりまとめた。

さらに、睡眠に関連する症状には、「睡眠障害」に起因するものがあるため、「睡眠障害」についても概説するとともに、女性の健康等の観点から、女性ホルモンの変動が睡眠に及ぼす影響や、現代社会の維持に不可欠な勤務形態の一つである交替制勤務における睡眠の不調等の健康リスクや生活習慣等において工夫できる点も含め整理した。

全体の構成については、国民一人ひとりが、それぞれのライフスタイルに応じて良質な睡眠の確保ができるよう、ツールとしての活用性等も考慮した構成とした。

また、本ガイドは、「6時間以上を目安として必要な睡眠時間を確保する」などの定量的な推奨事項だけでなく、良質な睡眠確保に向けた睡眠環境や生活習慣等の見直しといった定性的な推奨事項を含むものであるとともに、「指針」という表現が全ての国民が等しく取り組むべき事項であるという誤解を与える可能性等を考慮し、「ガイド」という名称とした。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕

血球は血液中の液体以外のもののことで、赤血球、白血球、血小板を指しています。それぞれの検査は、健康の維持・増進の基本として実施されています。

〔貧血〕
貧血は、血液中の赤血球にある酸素を運ぶ役割のヘモグロビンの濃度が低くなった状態です。全身に酸素を運ぶ赤血球が何らかの原因によって減ったために起こる酸欠状態を指しています。
貧血の種類としては、鉄不足による鉄欠乏性貧血、ビタミンB₁₂や葉酸が欠乏して赤血球になる前段階の赤芽球が成熟できなくなる巨赤血球性貧血、赤血球が早く壊されて不足する溶血性貧血、骨髄の増血機能に異常が生じる再生不良性貧血があります。
最も多い鉄欠乏性貧血は女性に多く、月経の出血もあって30代女性では20%が該当するといわれています。高齢者にも鉄欠乏性貧血が多くなっています。
顔色が悪い、疲れやすい、動悸や息切れ、頭痛、めまい、集中力の低下などが共通する症状です。

〔ヘモグロビン〕
ヘモグロビンは赤血球に含まれる赤い血色素で、血色素とも呼ばれます。鉄を含むヘムとタンパク質のグロブリンから構成されています。
全身に酸素を供給する働きをしていて、肺で酸素を受け取り、血液によって運ばれ、必要な組織に酸素を供給しています。血液が酸素を運搬する能力は、ヘモグロビン量とほぼ比例しています。
鉄が不足するとヘモグロビンが減少し、各臓器は酸素不足のために機能が低下します。
基準範囲は、男性では13.1〜16.3g/dl、女性では12.1〜14,5g/dlです。
ヘモグロビンと血液中のブドウ糖が結びついたものがヘモグロビンA1cで、長期間にわたって血糖値が高い場合に数値が上昇することから、糖尿病の診断に使われます。

〔ヘマトクリット〕
ヘマトクリット(Ht)は一定量の血液に含まれる赤血球の割合のことで、その数値はヘマトクリット値と呼ばれます。貧血や赤血球増加の程度を判断する基準として使われます。
赤血球数が減るとヘモグロビン量が減り、ヘマトクリット値が下がるというように、3種類の値は関連して増減しています。この変化から貧血の種類が診断されます。また、ヘマトクリット値が低い場合には鉄欠乏性貧血が疑われ、高い場合には多血症や脱水症、心臓や肺の疾患や腫瘍が疑われます。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕