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血管と血圧は、水道ホースと手の握り具合にたとえられます。軽く握っているときには適度な水流が保たれていても、強く握り締めると勢いよく流れるようになります。軽く握った状態が拡張期血圧、強く握った状態が収縮期血圧に相当します。

血圧が高い状態は、より強くホースを握った状態と同じで、高血圧の人は血管に強い圧力がかかっています。血圧の測定は今ではデジタル式が一般的で、数字で表されることから血管にかかる圧力は想像しにくいところがあります。

以前に使われていた水銀柱血圧計は、血圧が高くなるほど水銀が押し上げられることから、その差から圧力を推測することができました。しかし、これは血圧を的確に示すものではありません。

水銀の比重は13.6で、水の13.6倍の重さがあります。血液の比重は男性が1.052〜1.060、女性が1.049〜1.056であるので、ほぼ水と同じ比重だと考えることができます。

「mmHg」は水銀(Hg)の高さを示しています。収縮期血圧が130mmHg未満の正常血圧であっても、「130mm×13.6=1768mm」となり、身長を超えるような高さまで噴き上げる圧力が血管壁にかかっています。

これが140mmHg以上の高血圧となると、血管にかかる圧力は190cmを超える高さまで噴き上げる圧力となります。

心臓の拍動回数は1分間に70回ほどなので、1日では約10万回の拍動があります。高血圧では1秒弱の間に、身長を大きく超える圧力が血管壁にかかり続けていることになるので、高血圧は血管を傷める原因になっているのです。
〔サプリメントデザイン推進機構 小林正人〕

魚には、エイコサペンタエン酸(EPA)やドコサヘキサエン酸(DHA)として知られるn-3系多価不飽和脂肪酸が多く含まれています。n-3系多価不飽和脂肪酸は、脳や神経を形成するための必須の栄養素であり、胎児・幼児期から老年期まで脳機能の維持に重要です。そのメカニズムについても動物実験により明らかになりつつあります。

これまで、妊娠中に魚を摂取すると、生まれてきた子どもの神経発達に対して好影響があることが、いくつかの研究から報告されてきました。しかし、一方で妊娠中のお母さんの魚の摂取と子どもの神経発達には関連がないとする研究結果もあり、一致した見解が得られていないのが現状です。

富山大学医学薬学教育学部のグループは、妊娠中に魚を摂取したお母さんから生まれてきた子どもは、生後6か月時点と1歳時点において、指先で物をつかむなどの「微細運動」領域と、手順を考えて行動するなどの「問題解決」領域において、発達の遅れが少なくなることを報告しています。しかし、1歳以降の関連については明らかにされていませんでした。

子どもの発達の遅れは、3歳頃で顕著になると言われています。この年齢から、幼稚園などにおける社会生活も増えるため、日本では3歳児健診で発達の遅れに関するスクリーニング検査が行われます。

研究グループは、「子どもの健康と環境に関する全国調査(エコチル調査)」のデータ(約10万人のうち有効なデータが得られた約9万人)を用いて、妊娠期のお母さんの魚の摂取量と、生まれた子どもの3歳時点における発達の遅れとの関連を調べました。

妊娠中のお母さんの魚の摂取量が最も少ない群を基準にして、魚の摂取量と子どもの神経発達が遅めの発生率を比較した結果、妊娠中の魚の摂取量が多い群では、特に「微細運動」「問題解決」「個人・社会」の3つの領域において、神経発達が遅めになる子どもの割合が少なくなるという関連が見られました。

一方、「粗大運動」の領域では、お母さんの魚の摂取量と子どもの神経発達の遅れとの関連は、見られませんでした。

これは生後6か月・1歳時点のデータを用いて行われた過去の調査結果と一致する結果であり、妊娠期の魚摂取の重要性が明らかにされました。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕

「サク山チョコ次郎の日」正栄デリシィ(茨城県筑西市)がチョコビスケットのサ(3)ク山チョコ次郎(26)の語呂合わせで制定。

毎月26日:「風呂の日」(東京ガス)、「プルーンの日」(サンスウィート・インターナショナル日本支社)

「幼児期の健やかな発育のための栄養・食生活支援ガイド」の中から、むし歯の有無別の間食の与え方について紹介します。これは平成27年度乳幼児栄養調査結果に基づいて発表されたものです。

回答者は2〜6歳児の保護者です。

2)子どもの食事・間食・飲料について
(2)子どもの主要食物の摂取頻度
魚、卵、大豆製品は大切なたんぱく源であるのに、摂取頻度は他の食品群に比べて少なくなっています。13種類の食物(穀類、魚、肉、卵、大豆・大豆製品、野菜、果物、牛乳・乳製品、お茶など甘くない飲料、果汁など甘味飲料、菓子・菓子パン、インスタントラーメンやカップ麺、ファストフード)の摂取頻度について、「毎日2回以上」と回答した者の割合が最も高かったのは穀類(97.0%)で、お茶など甘くない飲料(84.4%)、野菜(52.0%)、牛乳・乳製品(35.8%)の順でした。

「毎日1回」と回答した者の割合が最も高まったのは、菓子・菓子パン(47.0%)、果物(27.3%)でした。

「週に4〜6日」と回答した者の割合が最も高いのは、肉類(43.8%)、卵(33.7%)でした。

「週に1〜3日」と回答した者の割合が高いのは、魚(52.5%)、大豆・大豆製品(34.1%)でした。

そして、「週に1回未満」と回答した者の割合が最も高いのは、ファストフード(81.0%)、インスタントラーメンやカップ麺(70.3%)でした。

食品群別の1日1回以上摂取する者の割合は、穀類(98.8%)、野菜(77.0%)、牛乳・乳製品(71.4%)の摂取は多いものの、その他の食品の摂取は2〜3割にとどまっています。特に、魚(17.5%)、卵(26.8%)、大豆・大豆製品(28.2%)の摂取は他の食品に比べて少なくなっていました。

養育者が朝食を重視していないと子どもが感じた場合には、子どもが朝食を抜く傾向があることが、これまでの研究からわかっていました。また、子どもの食習慣は幼少期に形成されるため、養育者の健康な食に関するリテラシー(知識や能力)は、子どもの栄養摂取に関して重要な要素と言えます。

平常時には、子どもたちは学校給食基準規則に基づき、1日に必要なエネルギーや栄養所要量の3分の1以上を満たす給食を摂っていますが、多くの教育施設が休校となったコロナ禍の緊急事態宣言時においては、家庭での昼食に代わっており、その食事の質は、それぞれ養育者の食のリテラシーに依存することになりました。

そのため、養育者の健康な食に関するリテラシーが子どもの食の質にどのような影響を与えるのかを明らかにするため、国立成育医療研究センター研究所社会医学研究部、新潟県立大学人間生活学部健康栄養学科の研究チームは、小学校5年生と中学校2年生の子どものいる家庭3000世帯を対象として、養育者の健康的な食に関するリテラシーが子どもの食にどのような影響を与えるのかを研究しました。

研究では、養育者の健康的な食に関する「知識」、栄養価の高い食事を提供する「態度」、食事を準備する「スキル」の3つをリテラシーとして評価し、子どもの朝食を抜く割合や、バランスの取れた食事ができているかといった食事の質について調べられました。

この研究は、養育者の食に関するリテラシーと子どもの食についての関係を報告した初めての研究で、13%(198世帯)の子どもが朝食を週1回以上抜いており、こうした子どもの朝食の摂取頻度には、健康な食に関する養育者のリテラシーのうち、知識や態度が影響していました。

養育者の食に関するリテラシーのうち知識や態度の得点が高い家庭の子どもは朝食を抜く割合が低くなっていました。また、養育者の態度に関わるスコアが低い家庭では「朝食が十分な取れないこと」が、子どもが朝食を抜くことに影響していました。

また、養育者の食に関するリテラシーが低い家庭ほど、コロナ禍になってから食事の準備に充てられる時間が減った、食事の準備をする心の余裕がなくなった、食品や食事を選択する経済的余裕が低下した、と回答する割合が多く、食事の準備に対する負担感が高い傾向にありました。

コロナ禍の緊急事態宣言に伴う休校では給食が提供されなかったため、養育者の食に関するリテラシーの低い家庭ほどバランスの取れた食事が摂れた子どもの割合が大幅に低下しました。

これは養育者の食のリテラシーが低い家庭ほど、その傾向は顕著にみられました。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕

「笑顔表情筋の日」笑顔表情筋協会が、みんな(3)でニコニコ(25)の語呂合わせで制定。

「みんなでニッコリみんなで健康長寿の日」キューサイが、みんな(3)でニッコリ(25)の語呂合わせで制定。

「サガミのみそ煮込の日」サガミホールディングス(愛知県名古屋市)が、み(3)そ煮込(25)の語呂合わせで制定。

「とちぎのいちごの日」栃木いちご消費宣伝事業委員会が、いちごの流通が多い1〜3月と、と(10)ちぎのいちご(15)から合計で25になることから1月25日、2月25日、3月25日を制定。

毎月25日:「プリンの日」(オハヨー乳業)、「歯茎の日」(佐藤製薬)

厚生労働省から、「健康づくりのための睡眠ガイド2023」が発表されました。
以下に、前回(睡眠ガイド1)に続いて、「健康づくりのための睡眠ガイド2023」に関する文書の後半(その1)を掲載します。

(2)睡眠指針改訂の主旨
我が国における睡眠指針については、平成15年度に「健康づくりのための睡眠指針〜快適な睡眠のための7箇条〜」が策定されたのが始まりであり、次いで平成26年度に「健康づくりのための睡眠指針2014」が策定された。

これらの指針を活用して、「21世紀における第二次国民健康づくり運動(健康日本21〔第二次〕)」における休養分野の取組が進められてきたところである。

「健康づくりのための睡眠指針2014」の策定から約10年が経過し、睡眠に関する新たな科学的知見が蓄積されている。一方で、「健康日本21〔第二次〕最終評価」において、休養分野の指標である「睡眠による休養を十分にとれていない者の割合」は、ベースライン値の18.4%(平成21年)から、15.0%(令和4年度)に低下させることを目標としていたが、最終評価時は21.7%(平成30年)とむしろ増加しており、D(悪化している)と評価された。

年齢階級別に分析すると、特に中高年者(50歳代)において増加の度合いが大きかった。こうした状況を踏まえ、休養・睡眠分野の取組をさらに推進するため、健康づくりに寄与する睡眠の特徴を国民にわかりやすく伝え、より多くの国民が良い睡眠を習慣的に維持するために必要な生活習慣を身につける手立てとなることを目指し、最新の科学的知見に基づき「健康づくりのための睡眠指針2014」を見直し、「健康づくりのための睡眠ガイド2023」を策定した。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕

「二度あることは三度ある」という諺(ことわざ)でもなく、「三度目の正直」という諺でもなくて、その両方を組み合わせた「二度あることは三度目の正直」は諺ではありません。そのようなことが実際にあるのかどうか、というのが今回のテーマです。

「二度あることは三度ある」は、二度あったことは三度あるから注意しなければならないという戒めの言葉です。よいことが連続して起こっているときに、使われることは少なくて、悪いことは続くという警戒を呼びかける意味で使われることが多くなっています。

これに対して「三度目の正直」は、二度まではダメだったとしても三度目は起こるということで、どちらが正解なのかということは昔から議論の対象になってきました。

2つの諺は矛盾しているのではないかという考え方がされているわけですが、同じことを対象にしているから矛盾を感じることです。しかし、もともと違う諺なので、この2つを並べて考えること自体が間違っているのではないかということも言われています。

確率からすると「二度あることは三度ある」は75%、「三度目の正直」は25%と言われます。

「三度目の正直」を期待してチャレンジしたのに、実際にはよくない結果になってしまい、「二度あることは三度ある」と言わないで済むようにするために、あえて自分の心に言い聞かせるつもりで使われているのが「二度あることは三度目の正直」です。

二度あったよくないことが二度とないように、三度目は成功するように頑張ることが大切であり、なぜ二度もよくないことが続いたのかを考え、その反省点を踏まえて前進することが重要です。

何を冗談で言っているのか、と言われることがあっても、「二度あることは三度目の正直」のチャレンジ精神、慎重さを心がけることの重要性を説いています。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕

第一三共ヘルスケアは、自分自身で健康を守り対処するセルフケアという考え方が、人生100年時代の日本において重要なテーマになることを見据え、毎年、働く人の「健康とセルフケアの実態調査」を行っています。

20〜60代の働く男女を対象に、セルフケアに関する調査が行われましたが、セルフケアとタイパについての意識も調査されています。

「タイパ」はタイムパフォーマンスのことで、日本語では「時間対効果」と訳され、短時間で高い効果や満足度が得られた場合は「タイパが良い(高い)」と評されます。

「セルフケアを行う際にタイパを意識して行っているか」と聞いたところ、「そう思う」(そう思う+ややそう思う)と回答した人の割合は半数以下(40.2%)でした。

一方、意向については、日常生活の中のちょっとした空き時間の有効活用として「スキマ時間ができたらセルフケアを行いたい」と思っている人は59.4%(そう思う+ややそう思う)、「セルフケアはできるだけ効率的に行いたい」と思っている人は60.7%(そう思う+ややそう思う)と、それぞれ全体の約6割を占めています。

セルフケアを行いたいスキマ時間を聞いたところ、上位に「寝る前」(33.2%)、「昼休み」(20.4%)、「帰宅直後」(19.5%)があがりました。また、スキマ時間に行うセルフケアとしては、「歩く」(34.3%)、「ストレッチや体操」(27.8%)、「筋トレ」(22.5%)があがりました。
次に副業・兼業とセルフケアの関係についても調査されました。

2023年7月に発表された総務省「令和4年就業構造基本調査」によると、「非農林業従事者のうち副業がある人は305万人と5年前に比べ60万人増加」と報告されています。

さらに、テレワークが普及したことで、働き方の多様化が加速し、今後の副業・兼業人口が増加することが予測されます。今回の調査対象者に副業・兼業の経験を聞くと、副業・兼業経験者は264%でした。

副業・兼業経験者264人に副業・兼業をしていたときに感じたことを聞いています。すると、「疲れを感じることが多かった」(27.7%)、「自分の時間や余暇時間が取れなくなった」(25.8%)、「ついつい働き過ぎてしまった」(23.5%)が上位にあがりました。

これを副業・兼業を現在も継続している人と過去にやめた人で比較すると、継続している人は「体調管理・健康管理に気を配った」と回答した割合が21.6%と多く、やめた人(10.1%)より11.4ポイントも高くなっていました。

この結果に呼応するように、「疲れ」は9.3ポイント、「ストレス」は13.5ポイントも、副業・兼業を現在も継続している人のほうが低くなっています。体調管理は、副業・兼業を長く続けるために大切な要素であることがうかがえます。

全員に、副業・兼業をする際に気遣う大切なことに着いて聞いています。その結果、「お金の管理」(57.2%)、仕事を含めた生活全般の「時間の管理」(50.8%)を抑え、トップは「健康管理」(66.6%)でした。

現在、副業・兼業をしている人では、「健康管理」と回答した人の割合が71.6%に上り、最も高くなっていました。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕

第一三共ヘルスケアは、自分自身で健康を守り対処するセルフケアという考え方が、人生100年時代の日本において重要なテーマになることを見据え、毎年、働く人の「健康とセルフケアの実態調査」を行っています。

今回の調査は、働き方が多様化する中、テレワークや副業・兼業などをテーマに加え、健康やセルフケアに関する意識や行動の変化に着目して、20〜60代の働く男女を対象に、セルフケアに関する調査が行われました。

セルフケアという言葉の認知については、75.8%が「知っている」(「意味まで知っている」+「言葉だけは知っている・聞いたことがある」)ことがわかりました。

「セルフケアとは、自分自身で健康を守り対処すること」と提示した上で、自身のセルフケアがどの程度できているか聞いたところ、セルフケアができている(できている+どちらかといえばできている)と回答した割合は全体の44.4%でした。

年代別に見ると、実践率が高いのは60代(51.1%)と20代(49.5%)で、約半数が「できている」(「できている」+「どちらかといえばできている」)と回答しています。一方、40代(39.5%)と50代(41.2%)は約4割と低くなっています。

セルフケア実践率に着いて2020年からの経年推移を見ると、セルフケアの実践率は年々低下傾向を示していて、過去4年間で約10ポイントも下がっています。

セルフケアとして行っていることとしては、「十分な睡眠をとる」(44.5%)、「1日3食きちんと食べる」(40.9%)、「朝食をきちんと食べる」(39.3%)、「野菜を多く摂取する」(39.0%)、「手洗い・うがいをこまめにする」(35.5%)が上位に入りました。年代別で見ると、全体的に60代で高い傾向が見られます。

また、項目別で見ると、全体平均に比べて高いのは、20代は「サウナなどで整える」、30代は「筋トレ・ストレッチなど体を動かす」。40代・50代は「定期的に健康診断を受ける」、60代は「日常的に血圧を測定・チェックする」でした。

セルフケアに対する意識について聞いたところ、「今後、日本ではセルフケアの重要性が増す」と思う人の割合は72.5%に上りました。また、セルフケアの有用な手段の一つである市販薬の活用については、「今後、日本では病院に行かず市販薬を使う機会が増える」と思う人の割合が54.5%と半数以上を占めています。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕