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数値で示されると、それを信じてしまうのは誰にもありがちなことで、その示された内容が科学的な根拠(エビデンス)があることだと、疑うことなく取り入れてしまうことがあります。しかし、それが健康に関わることであると、簡単に信じるわけにはいきません。

ダイエットでいうと、BMIは日本人の場合には22が最も健康度が高いので、これを目指すことが健康の維持・増進の基本と言われています。BMIは体重(kg)を身長(m)で2回割る(体重÷身長÷身長)ことで求められます。

BMIは男女ともに同じ計算で割り出すのですが、女性は男性に比べて体脂肪が10%ほど高くなっているので、22は女性にとっては不利な状態となります。例えば、160cmの女性で体重が50kgだとするとBMIは19.5になります。

同じ身長では、BMIが22だとすると体重は56kgを超えるので、女性は現実的には太っていると判断されるような体重となることがわかります。

体組成計には体脂肪率やBMIなどのほかに、体内年齢も表示されます。体内年齢が実年齢よりも若く(低く)出ると、それで安心してしまうところがありますが、体内年齢は基礎代謝の年齢傾向と体組成の年齢傾向から導き出された結果による推定数値で、筋肉量が多いほど基礎代謝が高く、体内年齢は若く表示されます。

女性は男性に比べて筋肉が少なく、脂肪が多い分だけ体内年齢が高めに出る傾向があります。筋肉量が重要なポイントになっているということでは、体内水分率も同じようなところがあります。

筋肉の70%以上は水分で、筋肉が多いほど全身の水分量が多くなっています。体組成計では実際に水分量を測定しているわけではなくて、筋肉量を推定して、そこから体重に占める水分率を推定しています。

この体内水分率と他の年齢の推定値を合わせて、推定年齢、つまり体内年齢が表示されるのが体組成計です。

こういった話は、体組成計の開発を指導した谷田大輔さんから伺ったことです。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕

ダイエットに効果があるサプリメント成分は以前から複数の種類が登場していましたが、決定的な成分が登場したと多くの関係者の期待が高まったのは2001年のことでした。それまでは医薬品の成分であったコエンザイムQ10が食品の成分としても使用することが厚生労働省によって許可されました。

2002年にはL‐カルニチンが同じく食品の成分となり、2004年にはα‐リポ酸が食品の成分となって、複数のダイエットのためのサプリメントの素材として使われるようになりました。

コエンザイムQ10は細胞のミトコンドリアの中でエネルギー代謝の結果として作り出されたATP(アデノシン三リン酸)からエネルギーが発生するときの最終段階で使われる補酵です。

L‐カルニチンはミトコンドリアに脂肪酸を通過させるときに必要な成分です。α‐リポ酸はミトコンドリアでエネルギー代謝のスタートの成分のアセチルCoAを発生させるときに必要な成分です。

コエンザイムQ10とα‐リポ酸については海外でも有効性に関する研究報告はあったのですが、L‐カルニチンは効果があると確認できる報告はありませんでした。L‐カルニチンは食品にも多く含まれていて、中でも羊肉や牛肉に多く、欧米人は肉食が多いことから、体内にも多く蓄積されています。

そのためにL‐カルニチンをサプリメントとして摂っても効きにくく、そのような報告となりました。ところが、日本人は欧米人に比べると肉食が少ないために体内の蓄積量も少なく、サプリメントとして摂取することで効果が出やすいことがわかったのです。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕

コロナ禍におけるストレスや在宅勤務の増加により、コロナ禍前と比べて飲酒量が増加していることが問題となっていますが、労働者においては労働生産性の低下を招く要因ともなり得ることから、その対策が世界的に重要視されています。

WHO(世界保健機関)は、問題飲酒が世界中の人々の健康に対する主要な危険因子の一つであり、持続可能な開発目標(SDGs)の多くの健康関連の目標に直接影響を及ぼすことを報告しています。

その中でも、労働者の問題飲酒の割合が学生や主婦などと比較して高いことや、労働者の問題飲酒がプレゼンティーズム(出勤しているが業務効率が落ちている状態)やアブセンティーズム(仕事を休業・欠勤している状態)を引き起こし、労働生産性の低下につながる可能性があることが報告されています。

そのため、労働者の問題飲酒を予防することは、世界的に重要な課題であると言えます。これまで仕事の特性や家庭生活、社会活動の有無が、それぞれ労働者の問題飲酒のリスク要因であることは明らかとなっていますが、仕事のストレスや仕事のパフォーマンス、仕事と家庭のバランス、家庭以外での他者との関わりを含めて、男性と女性おのおので問題飲酒のリスク要因を詳細かつ包括的に明らかにした研究はありませんでした。

富山大学学術研究部医学系の研究グループは、労働者の問題飲酒を防ぐための示唆を得るために、労働者の問題飲酒の関連要因を仕事の側面だけでなく、家庭生活や社会活動の観点から包括的に明らかにすることを目的として、研究を行いました。

2014年の日本公務員研究参加者の4552名のうち、調査項目に回答のあった3136名のデータが分析対象とされました。調査項目は、基本属性(性別や年齢など)、飲酒習慣(飲酒頻度や飲酒量、問題飲酒の有無)、仕事の特性(仕事のストレスや主観的な仕事のパフォーマンスなど)、ワーク・ライフ・バランス(婚姻状況や仕事と家庭のバランス)、社会活動(知人と関わる頻度や親しい友人の数など)の計17項目です。

分析の結果、問題飲酒の割合は、男性で24.3%、女性で10.3%でした。
男性は家庭が原因で仕事に影響がある人は、ない人に比べて1.54倍、仕事が原因で家庭に影響がある人は、ない人に比べて1.63倍、主観的な仕事のパフォーマンスが悪い人は、よい人に比べて1.34倍、問題飲酒が多いことが明らかになりました。

女性は仕事が原因で家庭に影響がある人は、ない人に比べて2.45倍、親しい友人が少ない人(3人未満)は、多い人(3人以上)に比べて1.59倍、問題飲酒が多いことが明らかになりました。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕

「はじめようの日」大丸松坂屋百貨店が何かを新しく始める人を応援しようとカウントダウンの3、2、1に合わせて制定。

「日南一本釣りかつおの日」日南かつお一本釣り漁業保全推進協議会(宮崎県日南市)が初かつおの水揚げ最盛期の3月、に(2)ちなん、一(1)本釣りかつおの語呂合わせで制定。

「アジフライの日」角屋食品(鳥取県境港市)がアジは鯵(魚偏に参)から3月、フ(2)ライ(1)の語呂合わせで制定。

毎月21日:「木挽BLUEの日」(雲海酒造)、「漬物の日」(全日本漬物協同組合連合会)

認知症の前段階である軽度認知障害(MCI:Mind Cognitive Impairment)のリスクとしては、加齢が最大の理由となっていますが、それに加えて、脳卒中(隠れ脳梗塞を含む)、心疾患(心筋梗塞など)、糖尿病、脂質異常症(高中性脂肪血症、高LDLコレステロール血症、低HDLコレステロール血症)、高血圧、メタボリックシンドローム、肥満、喫煙歴、アルコール・薬物の影響、不健康な食生活、心身エクササイズの欠如、ストレスや不安、うつ病、社会的孤立などがあげられています。

そのため、厚生労働省による新オレンジプラン(認知症施策推進総合戦略)では認知機能低下のリスク要因の疾病・疾患を早期に特定し、早期に適切な介入を行うことが推奨されています。

しかし、軽度認知障害と診断されても、それを完全するための的確な治療薬は存在していません。認知症の治療薬は複数あって、研究が急速に進んでいることに比べると、ほとんど有効な治療薬がないのと同じ状態です。

軽度認知障害と診断されても、食事での改善としてバランスの取れた栄養補給、運動での改善として適度な運動習慣、そして充分な休養としての休息と睡眠の確保が指示されるのがほとんどです。

こうした指導によって軽度認知障害からの改善がみられる人は約30%で、約20%が軽度認知障害のままで維持され、1年で10〜15%が認知症になり、5年で約50%が認知症に進行しています。

このような状態を改善するためには、要因の一つとなっている生活習慣病の改善が重要となりますが、さらに生活習慣病対策の栄養と運動、認知機能の向上につながる運動や生活改善も、有効な治療薬がない段階では積極的に取り組むべきこととなっています。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕

国立がん研究センター次世代多目的コホート研究は、生活習慣・生活環境と、がんなどの生活習慣が関係する疾病との関係を明らかにして、日本人の生活習慣病予防と健康寿命の延伸に役立てるための研究です。

その一つとして、平成23年から28年までに研究対象地域の40〜74歳の男女約9万2000人を対象に、アンケートの回答結果に基づいて得られた主観的幸福度と緑内障の関係について発表されました。

緑内障は視神経が障害され、視野(見える範囲)が狭くなったり、視力が落ちたりする病気で、日本の中途失明原因の第1位を占めています。緑内障は死や欠損や視力低下によって歩行の困難、転倒や骨折のリスクの増加、社会的孤立につながることなどから、抑うつ感や不安障害といった心理的な側面もダメージを受けることが報告されています。

これまで各国の疫学研究から、うつ病や不安と緑内障の関連についての報告は複数ありましたが、その結果は一致しておらず、日本人集団においてはよくわかっていませんでした。また、地域住民を対象とした大規模な疫学研究からの報告はありませんでした。

研究では、研究開始時のアンケート調査において、幸福度と緑内障に関する回答が得られた9万2397人が対象とされました。

幸福度については、アンケートの「ご自分がどれくらい幸せだと感じていますか」という質問に対して、「大変幸せ」もしくは「幸せ」を選んだ方が幸福と感じている、「どちらとも言えない」もしくは「幸せでない」を選んだ方が幸福と感じていないとされました。

緑内障がある人は男性が635人(1.9%)、女性が1098人(2.1%)で、緑内障がない人と比較して、緑内障の人は幸福と感じていない割合が男性で26%、女性で5%高いという結果になりました。

年齢層別の解析では、40〜59歳の男性で緑内障がある人は、そうでない同年代の男性と比較して、幸福と感じていない割合が40%高いことがわかりました。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕

3月21日
「はじめようの日」大丸松坂屋百貨店が何かを新しく始める人を応援しようとカウントダウンの3、2、1に合わせて制定。
「日南一本釣りかつおの日」日南かつお一本釣り漁業保全推進協議会(宮崎県日南市)が初かつおの水揚げ最盛期の3月、に(2)ちなん、一(1)本釣りかつおの語呂合わせで制定。
「アジフライの日」角屋食品(鳥取県境港市)がアジは鯵(魚偏に参)から3月、フ(2)ライ(1)の語呂合わせで制定。
毎月21日:「木挽BLUEの日」(雲海酒造)、「漬物の日」(全日本漬物協同組合連合会)

3月22日
「地球と水を考える日」国際デーの「世界水の日」は3月22日で、日本では8月1日が「水の日」であることから水にちなんで制定。
毎月22日:「カニカマの日」(スギヨ)、「禁煙の日」(禁煙推進学術ネットワーク)、「夫婦の日」(毎日新聞、味の素など)、「ラブラブサンドの日」(日糧製パン)

3月23日
「世界気象デー」世界気象機関が世界気象機関条約が1950年3月23日に発効したことにちなんで制定。
「ホットサンドを楽しむ日」国分グループ本社はサンドイッチの日の3月13日からサンドイッチを焼く音のジュウ(10)を足して制定。
「スジャータの日」スジャータめいらくグループが1976年3月23日に褐色の恋人スジャータを初めて販売したことから制定。
毎月23日:「乳酸菌の日」(カゴメ)、「不眠の日」(エスエス製薬)、「国産小ねぎ消費拡大の日」(小ねぎ生産県協議会)

3月24日
「ホスピタリティ・デー」日本ホスピタリティ推進協会が3は新しいものを創り出すエネルギー、自己表現、2は思いやり、協力、4は全体を作り上げる基礎の数字とされることから制定。
毎月24日:「ブルボン・プチの日」(ブルボン)、「削り節の日」(東京削節類卸協同組合)

3月25日
「笑顔表情筋の日」笑顔表情筋協会が、みんな(3)でニコニコ(25)の語呂合わせで制定。
「みんなでニッコリみんなで健康長寿の日」キューサイが、みんな(3)でニッコリ(25)の語呂合わせで制定。
「サガミのみそ煮込の日」サガミホールディングス(愛知県名古屋市)が、み(3)そ煮込(25)の語呂合わせで制定。
「とちぎのいちごの日」栃木いちご消費宣伝事業委員会が、いちごの流通が多い1〜3月と、と(10)ちぎのいちご(15)から合計で25になることから1月25日、2月25日、3月25日を制定。
毎月25日:「プリンの日」(オハヨー乳業)、「歯茎の日」(佐藤製薬)

3月26日
「サク山チョコ次郎の日」正栄デリシィ(茨城県筑西市)がチョコビスケットのサ(3)ク山チョコ次郎(26)の語呂合わせで制定。
毎月26日:「風呂の日」(東京ガス)、「プルーンの日」(サンスウィート・インターナショナル日本支社)

3月27日
「さくらの日」日本さくらの会が、さ(3)く(9)の語呂合わせと3×9=27から制定。
毎月27日:「ツナの日」

3月28日
「八幡浜ちゃんぽん記念日」愛媛県八幡浜市が八幡浜ちゃんぽんの普及を目的に2000年3月28日に八幡浜市と保内町が合併したことから制定。
「グリーンツーリズムの日」大分県グリーンツーリズム研究会が日本のグリーンツーリズムの発祥とされる大分県安心院町グリーンツーリズム研究会が1996年3月28日に実施したことから制定。
「三ツ矢サイダーの日」アサヒ飲料がミ(3)ツ(2)ヤ(8)の語呂合わせで制定。
「ナッツのミツヤの日」ミツヤ(福岡県福岡市)がミ(3)ツ(2)ヤ(8)の語呂合わせで制定。
毎月28日:「にわとりの日」(日本養鶏協会)、「ニワトリの日」(都道府県食肉消費者対策協議会)

3月29日
「みんつくの日」みんなでつくる財団おかやまが、みん(3)つく(29)の語呂合わせで制定。
「サニクリーンの日」サニクリーンが、サ(3)ニク(29)リーンの語呂合わせで制定。
「筋肉を考える日」森永製菓が29(肉)日が金曜日になる日を制定。
毎月29日:「ふくの日」(日本アクセス)、「クレープの日」(モンテール)、「Piknikの日」(森永乳業)、「肉の日」(都道府県食肉消費者対策協議会)

3月30日
「スポーツ栄養の日」日刊スポーツ新聞社がスポーツ栄養サイトのアスレシピの開設が2016年3月30日でアスリートの栄養バランスが主食・主菜・副菜・汁物・果物・乳製品の6種類であることから3+3+0=6であることに見立てて制定。
「サラサーティの日」小林製薬がサラ(3)サーティ(30)の語呂合わせで制定。
毎月30日:「EPAの日」(日本水産)、「サワーの日」(宝酒造)、「みその日」(全国味噌工業協同組合連合会)

3月31日
「サンミーの日」神戸屋(大阪府豊中市)が菓子パンのサンミーがデニッシュ生地にクリームを包み、ケーキ生地をトッピングして焼き上げ、チョコを線描きすることで三味が味わえることからサン(3)ミー(31)の語呂合わせで制定。
「山菜の日」出羽屋(山形県西川町)が山(3)菜(31)の語呂合わせで制定。
毎月31日:「菜の日」(ファイブ・ア・デイ協会)

「日やけ止めの日」資生堂ジャパンが春分の日を境に日照時間が長くなることから春分の日をサ(3)ニ(2)ーゼロ(0)の語呂合わせで制定。

「未病の日」ブルックスホールディングが未(3)病(20)の語呂合わせで制定。

「さつま揚げ(つけあげ)の日」シュウエイ(鹿児島市指宿市)が、さ(3)つ(2)ま(0)の語呂合わせで制定。

「サブレの日」日清シスコがサ(3)ブ(2)レ(0)の語呂合わせで制定。

「酒風呂の日」高橋助作酒造店(長野県信濃町)が冬至、杜氏、湯治の語呂から春分、夏至、秋分、冬至に酒風呂に入ってもらいたいと春分の日を制定。

「アクションスポーツの日」日本アクションスポーツ連盟が春分の日には雪と海のスポーツができることから制定。

毎月20日:「ワインの日」(日本ソムリエ協会)、「信州ワインブレッドの日」(信州ワインブレッド研究会)、「シチューライスの日」(ハウス食品)、「発芽野菜の日」(村上農園)

大学で学んだのは法律で、他に社会学部と文学部で学ばせてもらいましたが、どこも物書きの世界とはかけ離れたところにありました。文学部といっても教授の許可で聴講させてもらったのはインド哲学であったので、原稿を書いて食べていける世界ではないと感じて、教授の紹介で通わせてもらったのは作家の先生のところでした。

その先生は有名な雑誌の編集長だった方で、長く学ぶつもりで弟子入りしたのに、先生の体調のために私は最後の弟子となりました。それは大学2年の時でした。これで物書きの道はないのかと思っていたら、先生の息子さんが有名なクラシック音楽雑誌の編集長で、原稿を書かせてもらえるというので、喜んで出版社を訪ねました。

初めの仕事は、レコード会社を回って、LP盤をもらってきて、見本に合わせて原稿を書くことでした。ほんのアルバイトだったのですが、先生のところに出入りしていた小説雑誌を発行する出版社の社長が音楽関係の原稿を見てくれて、会社に呼んでくれました。これは大学3年の時でした。

会社の外で話をしようと言われて行った喫茶店で言われたのは、アルバイトとして厨房関連の工業会の月刊機関誌の原稿書きでした。なぜ小説を出している出版社で機関誌なんだろうかと思って詳しく話を聞くと、出版社の社長が個人的にアルバイトをしていて、そのアルバイトとのことでした。

これも修行のうちかと思って、監督官庁や業界各社を回り、原稿書きをしてきました。大学4年生になって、業界紙で勉強するのも悪くはないかと思っていたときに、電線関係の業界紙で記者をして従兄弟から、自分の会社に来ないかと誘われ、社長にも会わせてもらいました。

他に就職活動をしないように言われて、厨房業界のアルバイトを続けながら待っていたのですが、もうじき卒業というときになっても連絡がないので、こちらから業界紙の社長に連絡をとったところ、従兄弟は会社を辞めていました。

「小林の就職先は自分が探すから」と言って去っていったということを聞きましたが、従兄弟から連絡はなく、困っているところに厨房業界の事務局長から連絡が入りました。そして言われたのは「引き続き機関誌の原稿書きして、編集もしてほしい」ということでした。

編集は出版社の社長がやっていたのですが、会社にアルバイトをしていることが知られて、アルバイトをしないことを条件に会社に残ることができたということでした。

職員に雇われるのではなくて、フリーの立場でしたが、契約を結んでもらいました。これが私が就職もせずに、ずっと生きてくることになったスタート地点でした。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕

肥満は2型糖尿病、心血管疾患、がんなど、さまざまな病気のリスクを高めることが知られていますが、数少ない例外の一つが肺がんで、さまざまな民族集団の観察研究によって肥満指数(BMI)は肺がんリスクと反比例していることが報告されています。

しかし、観察研究では本当に肺がんは逆相関の因果関係にあるのか、あるいは肺がんの主要な危険因子である喫煙の交絡によって、見かけ上関連があるような結果が得られているだけなのかがはっきりせず、議論の余地が残っていました。

そのような状況の中、米国、欧州、アジアの12コホート研究を統合解析した2019年の研究により、追跡開始から5年間に診断された症例を除外した後、喫煙者と非喫煙者の両方でBMIが高いことが肺がんのリスク減少と関連していることが示されました。

一方、白人よりも肺がんの有病率が低いアジア人ではBMIと肺がんの関連を調査した研究は少なく、日本人を対象とした研究ではBMIと肺がんの関連について決定的なものは得られていませんでした。

また、日本人を対象とした大規模コホートデザインの先行研究では、負の関連が示されたものの、喫煙状況による層別解析は行われていませんでした。

国立がん研究センターのがん対策研究所・予防関連プロジェクトは、BMIと肺がんリスクとの関連をよりよく理解するために、日本の10の前向きコホート研究から肺がん6454症例を含む44万4143名を対象として、性別、喫煙状況、組織型により層別化した統合解析を行い、その結果を発表しました。

研究では、体重(kg)を身長(m)の2乗で割った肥満指数(BMI)(kg/㎡)を使って、6グループ(18.5未満、18.5〜20.9、21.0〜22.9、23.0〜24.9、25.0〜29.9、30.0以上)に分け、21.0〜22.9(kg/㎡)を基準として、その他のグループの肺がん罹患リスクを調べました。

全体としてBMIと肺がんリスクの間に負の関連が観察され、低体重(BMI<18.5)は肺がんリスク増加、過体重(BMI25.0〜29.9)、肥満(BMI≧30)はリスク減少と関連しているという結果が得られました。

また、BMIが5kg/㎡増加するごとに肺がんリスクが21%低下し、性別で層別化すると、負の関連は男女ともに同様の傾向であったものの、女性における低体重の肺がんリスク増加は統計学的には有意ではありませんでした。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕