投稿者「JMDS」のアーカイブ

脳の働きがよくないと、「血の巡りが悪い」などと言われることがあります。脳のエネルギー源はブドウ糖だけで、血流が正常であってもブドウ糖が不足すると「頭の回りが悪くなる」ということが起こるのは事実です。

ブドウ糖を充分に摂っていれば脳の回りが悪くなることはないのかというと、むしろブドウ糖が多く含まれている糖質(ご飯、パン、麺類など)の摂取量が多い人で、太っているほど脳の働きがよくないということが起こりやすくなります。

余計にエネルギー源(糖質、脂質、たんぱく質)を摂ると、肝臓で脂肪酸に合成され、複数の脂肪酸がつながって中性脂肪となります。この余分な中性脂肪は脂肪細胞の中に蓄積されていって、いわゆる太るという状態になります。

脂肪細胞の中の中性脂肪は固定されたものではなくて、血管を通って出入りしています。血液中の脂肪が余分になれば脂肪細胞に入り、不足すれば脂肪細胞から出ていきます。そのために脂肪細胞の数が多くなれば、そこに通じる血管も多くなり、血管を通って脂肪細胞に運ばれる血液量も多くなります。

肥満と呼ばれるほどに太っていると、本来なら脳に回るはずだった血液が脂肪細胞に回ることにもなります。脳は1日のエネルギー量の20%以上を使っているので、それだけ多くの血液が必要で、血液量が不足すると脳に運ばれる酸素も減っていきます。

脳のエネルギーはブドウ糖と酸素によって作り出されているので、酸素不足になっても頭の回りが悪くなってしまうのです。だから、太らないようにするべきだし、太っている人は脂肪細胞の中の中性脂肪(体脂肪)を減らして、できるだけ正常値の範囲に近づけることが求められるということです。
(日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人)

厚生労働省は、「健康に配慮した飲酒に関するガイドライン」を発表しました。飲酒に係る留意事項を紹介します。

◎飲酒に係る留意事項
(1)重要な禁止事項
法律で禁止されている場合や、特殊な状態で飲酒を避けることが必要な場合など、以下のものがあります。

①法律違反に当たる場合等
・酒気帯び運転等(酒気帯び運転をさせることを含む)
飲酒時には、安全運転に必要な情報処理能力、注意力、判断力等が低下します。

・20歳未満の飲酒(20歳未満に飲酒させることを含む)
脳の発育に悪影響を及ぼし、若い頃からの飲酒によって依存症になる危険性も上がります。

・飲酒による不適切な状態での動作や判断によって事故や事件を招いてしまう行為(フォークリフト等の機械の操作、公衆への迷惑行為等)

②特定の状態にあって飲酒を避けることが必要な場合等
・妊娠中・授乳中の飲酒
妊娠中の飲酒により、胎児へ胎児性アルコール症候群等をもたらす可能性があります。授乳期中などには、家庭内などの周囲の理解や配慮が必要です。

・体質的にお酒を受けつけられない人(アルコールを分解する酵素が非常に弱い人等)の飲酒
アルコールを分解する酵素が非常に弱い人は、ごく少量の飲酒でも、強い動悸、急に意識を失うなどの反応が起こることがあり、危険です。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕

厚生労働省は、「健康に配慮した飲酒に関するガイドライン」を発表しました。飲酒量と健康に配慮した飲酒の仕方等についての続きを紹介します。

(3)健康に配慮した飲酒の仕方等について
飲酒をする場合においても、さまざまな危険を避けるために、例えば、以下のような配慮等をすることが考えます。

①自らの飲酒状況等を把握する
自分の状態に応じた飲酒により、飲酒によって生じるリスクを減らすことが重要です。医師等に相談したり、AUDIT(問題のある飲酒をしている人を把握するために、作成したスクリーニングテスト。飲酒問題の早期発見等のため、アルコール関連問題の重症度の測定を行うものです)等を参考に自らの飲酒の習慣を把握することなどが考えられます。

②あらかじめ量を決めて飲酒する
自ら飲む量を定めることで、過度な飲酒を避けるなど飲酒行動の改善につながると言われています。行事・イベントなどの場で飲酒する場合も、各自が何をどれくらい飲むかなどを、それぞれ自分で決めて飲むことが大切です。

③飲酒前または飲酒中に食事をとる
血中のアルコール濃度を上がりにくくし、お酒に酔いにくくする効果があります。

④飲酒の合間に水(または炭酸水)を飲むなど、アルコールをゆっくり分解・吸収できるようにする(水などを混ぜてアルコール濃度を低くして飲酒する、少しずつ飲酒する、アルコールの入っていない飲み物を選ぶなど)
飲む量に占める純アルコールの量を減らす効果があります。

⑤1週間のうち飲酒をしない日を設ける(毎日飲み続けるといった継続しての飲酒を避ける)
毎日飲酒を続けた場合、アルコール依存症の発症につながる可能性があります。1週間の純アルコール摂取量を減らすために、定期的に飲酒をしないようにするなど配慮が必要です。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕

「ビスケットの日」全国ビスケット協会が1855年に軍用パンの製法をオランダ人から学ぶために長崎にいた水戸藩の蘭医が水戸藩に送った1855年2月28日の書簡にビスケットの製法が書かれていたことから制定。

毎月28日:「にわとりの日」(日本養鶏協会)、「ニワトリの日」(都道府県食肉消費者対策協議会)

生活習慣病の改善には、食生活の改善のための行動変容が大切になります。中でも食事の見直しが重要となる糖尿病と脂質異常症(高中性脂肪血症、高LDLコレステロール血症)では、全体の摂取エネルギー量が関係することから、糖質や脂質の摂取制限が指導されます。

食の行動変容は難しく、医療機関の管理栄養士が一生懸命に実践できるように、継続できるように指導をしても、言うことを聞いてくれない患者も少なくありません。その理由の一つは、糖尿病や脂質異常症は初期段階では自覚症状がないことから真剣に向かい合ってくれないことがあります。

自覚症状が出るのは、糖尿病では合併症(網膜症、腎症、神経障害など)、脂質異常症では動脈硬化症が進んで心疾患(心筋梗塞、狭心症など)や脳血管疾患(脳梗塞、脳出血など)が起こったときなので、手遅れになりかねない状況です。

もう一つの理由が健康食品の存在で、血糖値や中性脂肪値を降下させる機能がある特定保健用食品や機能性表示食品を使っていることから、安心して食事量を減らせないまま食べ続けている人が多く存在しています。

そして、血糖値や中性脂肪値が下がらない状態でも検査をしていないことから悪化する人もいます。そのようなことから、特定保健用食品にも機能性表示食品にも反対する管理栄養士も少なくありませんでした。

血液検査によって糖尿病であることが指摘されても、40%ほどが医療機関で治療をしていないという実態があるのも、そういった理由が関係しています。

アメリカでは健康食品と医薬品が同じような効果がある場合には、健康食品を摂り続けて、医薬品を減らすという指導が医師によって行われることがあるものの、日本では血糖値や血圧などが下がりすぎることを懸念して健康食品を摂らないように指導するのが一般的な対応です。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕

厚生労働省は、「健康に配慮した飲酒に関するガイドライン」を発表しました。前回を受けて、疾病毎の発症リスクが上がる飲酒量(純アルコール量)について説明します。

1 脳卒中(出血性)   男性 150g/週(20g/日)
             女性   0g<

2 脳卒中(脳梗塞)   男性 300g/週(40g/日)
             女性  75g/週(11g/日)

3 虚血性心疾患・心筋梗塞 現在研究中

4 高血圧        男性   0g<
             女性   0g<

5 胃がん        男性   0g<
             女性 150g/週(20g/日)

6 肺がん(喫煙者)   男性 300g/週(40g/日)
             女性 データなし

7 肺がん(非喫煙者)  男性 関連なし
             女性 データなし

8 大腸がん       男性 150g/週(20g/日)
             女性 150g/週(20g/日)

9 食道がん       男性   0g<
             女性 データなし

10 肝がん        男性 450g/週(60g/日)
             女性 150g/週(20g/日)

11 前立腺がん(進行がん)男性 150g/週(20g/日)
             女性 データなし

12 乳がん        男性 データなし
             女性 100g/週(14g/日)

※0g<(少しでも飲酒するとリスクが上がると考えられるもの)
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕

厚生労働省は、「健康に配慮した飲酒に関するガイドライン」を発表しました。飲酒量と健康に配慮した飲酒の仕方等についての続きを紹介します。

(2)飲酒量と健康リスク
世界保健機関(WHO)では、アルコールの有害な使用と低減するための世界戦略を示しており、また循環器疾患やがん等の疾患の予防コントロールのため、アルコール有害使用の低減に関する目標なども含めた行動計画を発表しています。

さらに、飲酒量(純アルコール量)が少ないほど、飲酒によるリスクが少なくなるという報告もあります。

個々人が疾患などの発症リスクにも着目するなどして、健康に配慮することが重要であると考えられます。例えば、高血圧や男性の食道がん、女性の出血性の脳卒中などの場合は、たとえ少量であっても飲酒自体が発症リスクを上げてしまうこと、大腸がんの場合は1日当たり20g程度(週150g)以上の量の飲酒を続けると発症の可能性が上がる等の結果を示した研究があります。

これらの研究結果に基づく疾病毎の発症リスクが上がる飲酒量(純アルコール量)については表に示されています。(これについては次回に紹介します)

飲酒による疾患への影響については個人差があります。したがって、これらよりも少ない量の飲酒を心がければ、発症しないとまでは言えませんが、当該疾患にかかる可能性を減らすことができると考えられます。

なお、飲酒の影響を受けやすい体質を考慮する必要がある場合などには、より少ない飲酒量(純アルコール量)とすることが望まれます。飲酒は疾患によっても、臓器によっても影響が異なり、個人差があります。

かかりつけ医等がいる場合には、飲酒についても相談をすることも有用です。飲酒量(純アルコール量)が多くなることは、病気や怪我の可能性を高めるだけでなく、飲酒後の危険な行動につながる可能性も高くなります。これらを避けるよう、飲酒量(純アルコール量)に注意していくことが重要です。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕

「冬の恋人の日」2月14日のバレンタインデーと3月14日のホワイトデーの間に恋人同士が絆を深める日として絆(きずな)のずなを27に見立てて結婚カウンセラーなどが制定。

毎月27日:「ツナの日」

健康に役立つ商品を流通させれば、それで健康になることができるのかというと、そんなことはありません。絶対にないとは言えないとしても、ほとんどない、充分な結果が得られることはないというのは多くの人に共通している感覚です。

商品があっても、使い方がわからなければ健康という結果は得られません。その商品が、例えば紫外線を防止する作用があって、普通に傘をさすだけでよいというなら使い方の情報は必要ないかもしれません。

しかし、どのような効果が得られるのかがわからなければ、わざわざ新しい商品(傘)を買おうという動機も起こらないことになります。

商品と情報がセットになっていなくても、先に情報があって、それが購入のきっかけになって、情報に合致した商品を上手に使うことができるということもあれば、その逆もあります。これがトリセツ(取扱説明書)で、商品を購入してから別に入手して、効果的に使うことができるというわけです。

高度な内容の商品で、取り扱いによっては充分な結果が得られないというものは、トリセツが重要になります。初期のパソコンは説明書が添付されていて、説明通りにセッティングすれば使うことができるというものでした。

ところが、グレードアップするにつれて解説の書籍がなければ扱えなくなり、今ではパソコンに取扱説明書がないのは当たり前になっています。パソコンほどではないものの、健康に関わる機器などは説明されないことには、機器の持っている機能、それを使う人のポテンシャルが引き出せないというのも当たり前になりつつあります。

商品の機能と、それを使う人の能力が合致することで、初めて商品の魅力が引き出されるものが増えてきているだけに、健康を送り届けるためには情報が重要になってくるという意識で選択をすることが大切になります。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕

厚生労働省は、「健康に配慮した飲酒に関するガイドライン」を発表しました。飲酒量と健康に配慮した飲酒の仕方等についての前半を紹介します。

◎飲酒量(純アルコール量)と健康に配慮した飲酒の仕方等について
アルコールのリスクを理解した上で、次に示す純アルコール量に着目しながら、自分に合った飲酒量を決めて、健康に配慮した飲酒を心がけることが大切です。

(1)飲酒量の把握の仕方
お酒に含まれる純アルコール量は、
「純アルコール量(g)=摂取量(ml)×アルコール濃度(度数/100)×0.8(アルコールの比重)」
で表すことができ、食品のエネルギー量(kcal)のように、その量を数値化できます。

飲酒をする場合には、お酒に含まれる純アルコール量(g)を認識し、自身のアルコール摂取量を把握することで、例えば疾病発症等のリスクを避けるための擬態的な目標設定を行うなど、自身の健康管理にも活用することができます。

単にお酒の量(ml)だけでなく、お酒に含まれる純アルコール量(g)について着目することは重要です。

〔お酒に含まれる純アルコール量の算出式〕
摂取量(ml)×アルコール濃度(度数/100)×0.8(アルコールの比重)
例:ビール 500ml(5%)の場合の純アルコール量(g)
500(ml)×0.05×0.8=20(g)
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕