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1.活動趣意

 特定非営利活動法人日本メディカルダイエット支援機構は、生活習慣病対策のための医学、生理学、栄養学、薬学、運動科学、食品学、サプリメント科学などの科学的な研究に裏付けられたEBM(Evidence Based Medicine)に基づくメディカルダイエットについて研究を進め、健康づくり団体・健康スポーツ団体などを通じて、広く健康づくりに取り組む方々に向けて情報発信に取り組んできました。
 また、専門家向けに資格認定講習も実施してきましたが、正しいダイエット情報を正しく伝えるために必要な人脈との連携が深まったことから、メディカルダイエットの専門家を育成するメディカルダイエットアドバイザー資格認定を実施します。
 日本メディカルダイエット支援機構は、2008年に内閣府によって特定非営利活動法人として認証され、栄養と運動を組み合わせた医科学に基づいたダイエット法による生活習慣病対策の研究と教育を実施してきました。
 特定非営利活動法人はNPO法人との略称でも呼ばれますが、これはNon Profit Organizationの略で、営利を目的とせずに公益的な市民活動を行う民間団体を意味しています。NPO法人には一般には収益事業が認められていますが、日本メディカルダイエット支援機構は公益活動100%の法人で、教育と情報発信のみが公益活動として認められています。その条件を受け入れることで、「メディカルダイエット」を冠した資格認定を実施できる唯一の団体として認められました。
 メディカルダイエットアドバイザーは、現状のエビデンスを元に教育を実施するだけでなく、得た知識を多くの方々に広め、健康づくりに役立てることを目指した情報発信を組み合わせています。資格認定は卒業試験という認識ではなく、今後学んでいく力を確認するための入学試験の位置付けであり、認定後に更新していくことを重要視しています。メディカルダイエットは生理学を駆使したものであるために、広範なオリジナルテキストを使用して、これを理解した方々がそれぞれの活動の場において裏付けのある情報を自信を持って伝え、提供する支援になることを目指しています。
 メディカルダイエットアドバイザー資格認定者が事業活動として健康教育に努め、資格認定者が教育担当者として資格認定講習を実施することができる3段階方式(初級、中級、上級)の教育体制を採用しています。
 上位資格を取得すると下位の資格認定講習を開催することができるもので、上級資格認定者は中級資格認定講習を座学講習もしくは通信講習を開催して、受講料の一部を得ることができます。また、中級資格認定者は初級資格認定講習を座学講習で開催して、受講料の一部を得ることによって普及を進めていくことができる教育体制となっています。
 本資格認定制度の趣意を理解していただき、同じ目的を持ったメディカルダイエットアドバイザーとして一緒に活動できることを望んでおります。

“8020運動”という厚生労働省の健康づくり運動があります。運動といっても、身体を動かすほうの運動ではなくて、みんなで行動を起こすほうの運動です。これは1989年に当時の厚生省と日本医師会が一緒になって始めたもので、「80歳になっても20本の以上の自分の歯を保とう」というスローガンが掲げられました。
永久歯は親知らずを含めて32本がありますが、このうち20本以上の歯があれば食生活に問題なく、生涯にわたって自分の歯で食べることができて、健康も保てるということが示されています。20本以上の歯があれば咀嚼も充分にできて、消化も吸収もよくなるということですが、1989年の平準寿命は男性が75.91歳、女性が81.77歳で、80歳というのは健康状態が高い人の年齢と考えられていました。
実際に、どれくらいの人が8020運動を達成できているのかというと、開始当初は7%ほど(残存本数では4〜5本)でした。厚生労働省は2005年に「歯科疾患実態調査」を実施していますが、そのときの結果は80〜84歳で21.1%、85歳以上では8.3%と達成率が上がりました。
そこで厚生労働省は国民的な健康づくり運動の「健康日本21」で8020運動の達成率を20%の目標を掲げましたが、2007年の中間報告では25%の達成率となっていました。さらに2017年の「歯科疾患実態調査」では51.2%にもなっていました。
20本の歯があれば80歳までは生きられるという意味ではないのですが、8020運動には歯の本数が多いほど行動的になり、それが健康づくりに役立つとの考えもあります。美味しいものを食べに外出する、外出して友人などと会うという行動が身体の健康にも脳の健康にもプラスに働くということです。
噛むことは脳の刺激にもなり、歯が失われるほど認知症になりやすいことは以前から指摘されていました。神奈川歯科大学の研究では歯が20本以下の人は20本以上の人に比べて1.9倍も認知症リスクが高いことが報告されています。
脳の健康寿命を延ばすためには、歯の健康も重要だということがわかります。

感覚過敏の視覚過敏が疑われる状態であっても、アーレンシンドローム(Hren Syndrome)であることが少なくありません。アーレンシンドロームは視覚の過敏症と呼ばれていて、視覚と過敏の用語が使われているものの、まったく異なるもので、光の一部に対する感受性が高いために起こっています。これとは逆に、光の一部に対する感受性が低いために色が見えなくなっているのが色盲や色弱となります。
光は3原色から構成されていて、青い光を感じやすい人、緑の光を感じやすい人、赤い色を感じやすい人がいます。中には2つの色、すべての光を感じやすい人もいます。光の違いは波長の長さによるもので、一定の光に対する感受性が高くなると見えにくくなります。
そのために見えるはずがない紫外線を見ることができたり、蛍光灯の光が波のように揺れて見える、光がチラチラして見えるということもあります。他の人には何も見えない、何も感じないものであっても、余計なものが見えるために疲れやすく、それが原因で体調を崩すことにもなります。眩しく見えることから頭痛や吐き気を起こすこともあります。
アーレンシンドロームの子どもは、学習障害の識字障害と勘違いされることもあります。それは単語を読み飛ばす、1行ごと抜けてしまうということがあるからで、その原因としては文字の背景の白が強く光って、文字がかすむ、一部が消える、二重に見えるといったことが起こるためです。
よく見えなくなることから文字を正しく読むことができなくなり、早く読めない、本に書かれていることが理解できない、間違って読むということから書字障害と勘違いされることもあります。また、よく見えないことから文字や図が上手に書けないという書字障害にも間違われます。光を避けるために室内を暗くしたり、暗いところに閉じこもることもあり、これが自閉症スペクトラム障害と間違われる要因ともなっています。

体脂肪の蓄積量の変動は、食事で摂るエネルギー量と、運動など身体を動かすことによって消費されるエネルギー量のバランスだと一般には説明されています。また、摂取エネルギー量が同じであれば、同じように体脂肪が蓄積されると説明されることも多いのですが、必ずしも摂取エネルギー量と蓄積される体脂肪の量が比例するわけではありません。
食事で摂ったエネルギー源の糖質、脂質、たんぱく質は、エネルギーとして身体に蓄積されるときには、脂肪細胞の中に体脂肪として蓄積されます。体脂肪として蓄えるのは、中性脂肪のほうがエネルギー効率がよいからです。
たんぱく質と糖質は1gあたり約4kcalのエネルギー量がありますが、脂肪は1gあたりが約9kcalと2倍以上のエネルギー量があります。中性脂肪に変換することで、少ない容積で多くのエネルギーを蓄えることができるわけです。
慶應義塾大学スポーツ医学研究センターの研究によって、食品に含まれる脂肪が体脂肪としての中性脂肪に合成されるときには、似たような構造に変換されるため、脂肪合成に使われるエネルギー量は少なく、エネルギーロス率は約3%となっていることが明らかになりました。それに対して、たんぱく質と糖質が中性脂肪に合成されるときには、異なる形に変換されるため、エネルギーロス率は糖質で約20%、たんぱく質で約23%にもなります。
同じエネルギー量の食品を摂っても、脂肪が多いと体脂肪として蓄積されるときには20%前後のエネルギー量の差が生まれることになります。
夕食時には、自律神経の副交感神経が盛んに働き、副交感神経によって膵臓からインスリンが多く分泌されます。インスリンは昼間には糖質を筋肉細胞に取り込み、代謝させるように作用しますが、夕方からはインスリンは糖質を脂肪に合成させると同時に、中性脂肪を脂肪細胞に多く取り込むように働きます。
これは夕食で摂ったものを、重要なエネルギー源の体脂肪として蓄えるために体に備わった機能です。夕食では脂肪を減らした食事内容とし、脂肪は朝食と昼食で多めに摂ったほうが、体脂肪の蓄積を減らす効果が高いことになります。
(日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人)

コロナ禍を経験して、さまざまな制度の見直しが検討されていますが、選挙区の区割りも、その一つです。次の衆議院選挙では、選挙区の区割りの変更による10増10減の方針が掲げられています。まだコロナの影響で、どうなるか見えないところではあるのですが、現状では小選挙区が289議席、比例代表が176議席となっています。
区割りの変更は1票の格差を是正するための方策で、総務省が国勢調査の確定値から割り出した定数では、小選挙区は東京都が5増、神奈川県が2増、埼玉県が1増、千葉県が1増、愛知県が1増で合計10増となり、宮城県、福島県、新潟県、滋賀県、和歌山県、岡山県、広島県、山口県、愛媛県、長崎県が各1減の合計10減となっています。
比例代表ブロックでは東京が2増、南関東が1増、東北が1減、北陸信越が1減、中国が1減の3増3減となっています。比例代表ブロックでは東北は宮城県と福島県、北信越では新潟県、中国では岡山県、広島県、山口県が小選挙区でも減るので、厳しい地域となっています。
必ずしも小選挙区で減らされるのは現在の人口が少ないということではなくて、かつては人口が多かったので選挙区が多くなっていたか、人口実態に合わない多くの選挙区が与えられていたということです。
今回の衆議院選挙の小選挙区で勝てずに、比例復活した議員にしてみれば、次の戦いの厳しさを感じているところで、ましてや比例復活で初当選した議員にしてみれば次はないかもしれない「一期当選」ともなりかねない状況です。
この「一期当選」は、パソコンで「一騎当千」と打ち込むつもりが、分割して打ち込んだために出てきた言葉です。厳しい選挙の中で、一人で千人分にも相当するような大活躍をするために勝ち抜いてきた議員のことを文章にしようとしていたのですが、そのときに出てきたものです。一騎は他に「一気」と変換されることもあり、これだけ一気に頑張って当選したのに、選挙区の区割り変更で頑張りが通じなくなるというような意味にもなり、それが一期だけで落選するという悲しいことにもなってしまいます。
与党が野党との一騎打ちで小選挙区では敗れても比例復活したのなら、次は与党の力を結集して選挙区が減らされても勝てるという見込みはあっても、保守分裂での選挙区で比例復活した議員となると、これは厳しすぎることになります。そんな選挙区があります。

脂肪燃焼という言葉はイメージしやすく、効果も伝えやすいことから講演などで言葉としては使うことがあるのですが、受講者に渡す資料でも講習テキストでも“代謝”に統一しています。
一時期「燃焼系サプリメント」が流行していましたが、その販売メーカーに知り合いがいたことから、何を意味する言葉として使っているのか聞いたことがあります。そのときの答えは「健康的に活き活きと燃焼した生活をしてほしい」という理解が難しいような表現でした。要は、脂肪を燃焼させる意味ではないということで、確かにパッケージにもチラシにも“脂肪”“燃焼”も使われていませんでした。
燃焼というのは燃えることで、脂肪を燃焼させようとしたら300℃以上の温度が必要になります。燃えやすい紙でも200℃ほどにはしないといけません。体内では最高の温度は42℃で、これ以上の温度になったら生命維持ができなくなります。というのは、細胞を構成しているタンパク質は42℃を超えると変成して、生きたタンパク質ではなくなるからです。だから、体温計の目盛りは42℃までしかないのです。
では、どうやって脂肪からエネルギーを作り出しているのかというと、細胞のミトコンドリアの中にあるTCA回路で、電子と水素のやり取りをしながら酸の化学反応を起こして、エネルギー物質のATP(アデノシン三リン酸)を作り出しています。と書くと、ATPという物質が新たに作り出されているようにも思われがちですが、実際にはADP(アデノシン二リン酸)にリンが一つ追加されて、ATPになっているだけです。このATPからリンが離れてADPになるときにエネルギーが発生しています。
脂肪の最小単位の脂肪酸はTCA回路に入るときに、アセチルCoAという化合物になっています。このアセチルCoAに変化することで脂肪酸は減っていきます。これがエネルギー代謝の始まりで、燃焼のほうがイメージしやすくても、代謝を使って説明しています。そのために説明が長々と必要で、理解するのにエネルギーが必要となるのですが、燃えてはいないという事実があるので、あえて面倒なことをしています。
(日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人)

認知症は脳血管性の疾患も原因の一つとなっていますが、それだけでなく血流の低下からアルツハイマー型認知症の発症を早めることも知られています。脳の血流がよければ、認知症のリスクが低下するということですが、血流を盛んにすることよって脳に多く運ばれて、認知機能を高めているのは酸素とブドウ糖です。ブドウ糖は平常時では唯一の脳細胞のエネルギー源です。そのブドウ糖をエネルギー化するためには酸素が必要です。
血流が低下することによって特に不足しやすいのは酸素です。酸素を全身に運んでいるのは赤血球ですが、その赤血球の流れにストップをかけているのは血液中に多くなりすぎたブドウ糖と中性脂肪です。ブドウ糖は脳の健康には欠かせないものですが、血液中で多くなりすぎると赤血球の周りに付着して、赤血球をくっつけるようになります。太い血管なら問題はないのですが、毛細血管のように8μm(マイクロメートル)以下しかない細いところ赤血球はつぶれるようにして通過していきます。
というのは、赤血球の直径は8μmほどあって、1個ずつなら通過なんとかできても、くっついた赤血球は通過することができません。ちなみに、1μmは1mmの1000分の1の大きさです。
ブドウ糖によって、すべての赤血球がくっつくわけではないものの、ブドウ糖が多くなりすぎて血糖値が高まった状態では毛細血管を通過して、脳細胞まで酸素を届ける赤血球が減ってしまいます。
もう一つの中性脂肪は血液中で多くなると、いわゆるドロドロ状態になって、血液の流れが悪くなります。日本人は欧米人や北方のアジア人などと比べると血液温度が低いために、動物の脂肪が固まりやすくなっています。そのために流れが特に悪くなりやすいので、肉の食べすぎは、どうしても血流を低下させる原因になってしまうのです。

発達障害と勘違いされやすいハイリー・センシティブ・チャイルドの4つのチェック法の意味について説明していきます。
Depth
初めの特徴は、物事の本質を突くような鋭い反応をすることや、とても子どもの反応ではないと思われるような発言をすることがあります。その反面、じっくりと考えているために行動を起こすのに時間がかかり、引っ込み思案のように見えることがあります。
Overstimulation
次の特徴は、過剰に刺激を受けやすいことで、他の人なら気にならないような刺激にも敏感に反応します。その無意識な反応のために精神的にも肉体的にも負担がかかりやすく、疲れやすくなっています。このことが自閉症スペクトラム障害の特性である感覚過敏と勘違いされやすくなっています。
Empathy&Emotional
次の特徴も発達障害と勘違いされることがある項目で、感情の反応が強く、周りの状況に飲み込まれやすいことが指摘されます。感情の振り幅は誰にもあることですが、振り幅が大きすぎて、泣いて怖がったりして行動を抑えているように見える一方で、急に怒ったり癇癪を起こすようなこともあります。
Subtlety
もう一つの特徴は変化への敏感な反応で、周りからすると気づかないこと、気づいたとしても大したことではないと見逃すようなことであっても、見過ごすことができず、気になって仕方がないという些細な刺激への察知能力があります。これも発達障害の感覚過敏と勘違いされやすいことです。

動物性の食品に含まれている脂肪は中性脂肪です。脂肪細胞に蓄積される中性脂肪も中性脂肪なので、脂肪細胞の中の中性脂肪を減らすためには、食事で摂る中性脂肪を減らせばよいと単純に考えられがちです。しかし、中性脂肪が多く含まれる肉の摂取量を減らせば、それだけで脂肪細胞の中の中性脂肪が減らせるわけではありません。
中性脂肪は大切なエネルギー源で、同じ重量であれば脂肪酸は糖質(ブドウ糖)、たんぱく質(アミノ酸)よりも多くのエネルギー量があります。1gあたりでは脂肪酸は約9kcalで、糖質とたんぱく質の約4kcalと比べると2倍位以上のエネルギー量となっています。同じ容量で多くのエネルギーを体内に蓄積できるということで、余分となった糖質もたんぱく質も脂肪酸に変化しています。その変化させる場所は肝臓です。
全身の細胞には脂肪酸シンターゼという脂肪酸合成酵素があり、糖質やたんぱく質を脂肪酸に変化させています。脂肪酸合成酵素が特に多く存在しているのは肝臓です。肝臓で合成された脂肪酸は、肝臓の中で結合して中性脂肪となります。この中性脂肪が血流に乗って脂肪細胞まで運ばれて、蓄積されることになります。
脂肪は肉だけでなく、魚にも植物性食品にも含まれていますが、これも体内で多くなりすぎたときには肝臓で中性脂肪に変化していきます。だから、脂肪細胞に蓄積される中性脂肪を減らそうとしたら、食事で摂る脂肪だけを減らすのではなく、全体の摂取エネルギー量を減らすことを考えるべきです。
運動をして脂肪細胞の中性脂肪が分解されれば、運動のために脂肪酸がエネルギーとなるので、脂肪酸を減らし、中性脂肪も減らせます。脂肪細胞の中の中性脂肪の分解はアドレナリンが作用していて、アドレナリンは運動だけでなく、カフェインが含まれたお茶でも、唐辛子のカプサイシンなどが含まれた辛いものでも、体内に取り入れれば分泌されます。
それでやせられるのかというと、運動によって消費されなかった脂肪酸は、余計なものとして再び肝臓で中性脂肪に合成され、結局は脂肪細胞の中に蓄積されます。だから、中性脂肪を減らすためには、運動によってアドレナリンを分泌させる必要があるということです。
(日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人)

「二者択一」は2つのうち1つを選ぶことを意味しています。AとBのランチのうち「どちらにしようか」と選択肢が狭い中から軽く悩んで選ぶということではなくて、将来を見据えて選択するという重要な事柄に使うべき四字熟語です。
新型コロナウイルス感染症の拡大期に、外食店に一緒に入れるグループの人数が制限されて、誰と一緒に行くべきか選択を迫られたときでも同じテーブルに4人までなら、それほど悩まずに済みました。ところが、2人までと制限されたときには、かなり悩んだ人も多かったはずです。
もっと感染拡大したら、1人でしか入店できなくなるかもしれないという不安もありました。1人だけになってしまうようなことだと、今しか2人で一緒に飲食を楽しむことができなくなります。となれば、絶対にこの人と一緒に行きたいという人だけを選ぶという“択一”が迫られます。
そんな状況を表す言葉として登場したのが「二者卓一」です。宅は食卓、テーブルを表す文字で、まさに2人までと制限された自粛時代の新語です。パソコンで「にしゃたくいつ」と打ち込んで変換すれば「二者択一」と出てきます。ところが、漢字二文字に分けて変換すると「卓一」と出てくることもあります。これは卓を文章でよく使っていた結果ですが、もともとは間違いであったのに、あまりに面白いので、あえて使うこともあります。
卓はテーブルや机だけでなく、他より優れている、他より高いという意味もあって、「卓一」は優れている人を選んで一緒に席につくということを表すときに使うようにしています。
コロナ禍を経験して、新たなことに踏み出すときには、本当に優れている人なのか、自分を活かしてくれる人なのかを慎重に判断するべきです。それが自分の健康に関わることであれば、なおさらのことです。