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カリウムは細胞の浸透圧を維持するほか、神経刺激の伝達、心臓機能や筋肉機能の調節、細胞内の酵素反応の調節などの働きをしています。また、カリウムには腎臓でのナトリウムの再吸収を抑制して血圧を下げる効果があります。
1日の目安量と目標量については「日本人の食事摂取基準」(2020年版)に掲載されています。目安量は体の恒常性維持に適正と考えられる量で、目標量は高血圧を中心とした生活習慣病の予防の観点からの量です。
カリウムの男性の目安量は年齢によって異なります。
〔男性:カリウム目安量〕
1〜2歳:900mg、3〜5歳:1000mg、6〜7歳:1300mg、8〜9歳:1500mg、10〜11歳:1800mg、12〜14歳:2300mg、15〜17歳:2700mg、18〜29歳:2500mg、30〜49歳:2500mg、50〜64歳:2500mg、65〜74歳:2500mg、75歳以上:2500mg。
カリウムの男性の目標量は年齢によって異なります。1〜2歳の目標量は掲載されていません。
〔男性:カリウム目標量〕
3〜5歳:1400mg以上、6〜7歳:1800mg以上、8〜9歳:2000mg以上、10〜11歳:2200mg以上、12〜14歳:2400mg以上、15〜17歳:3000mg以上、18〜29歳:3000mg以上、30〜49歳:3000mg以上、50〜64歳:3000mg以上、65〜74歳:3000mg以上、75歳以上:3000mg以上。
カリウムの吸収率(利用効率)はほぼ100%ですが、腎臓から90%ほどが排出されています。カリウムは野菜に多く含まれていることから野菜が不足している人、塩分を摂りすぎている人は多めに摂ることがすすめられます。

発達障害では独特のこだわりが見られます。学習するときの席の場所、座り方、光(自然光、照明)の方向、書き出すまでのローテーション、質問の手順など、そのこだわりの通りに行わないとうまく学べない、少しでも手順が違うと集中力が保てないということにもなります。そのために、座席が決まっていない教室に入るときには一番に入って席を確保する、教室に入るのが遅れて席が使われていると学習意欲が大きく低下する、場合によっては学ぶ気がなくなり、帰ろうとすることさえあります。
席へのこだわりは、それがうまくいくと、そこから先はスムーズに進められることから、なんとかして席を確保しようとしがちです。学習障害がある場合には、特に好みの席にこだわる傾向がありますが、進学試験を考えるなら、この席へのこだわりは早めに解消するようにしたいものです。
例えば、周囲に他人がいると落ち着かない、後ろに他人がいると気になって集中できないという子どもは、端の席、後方の席を希望します。その両方を希望して、最後方の端の席を確保しようとする場合もあります。しかし、実際は、そのような希望する席に試験会場で当たることは極めて珍しいことで、希望がかなえられることはないと思ったほうがよいでしょう。
発達障害と学習障害への理解がある学校なら、特別に席を選んで与えてくれたり、別室(個室)での試験を認めてくれるところもあります。しかし、これも極めて少ない学校でしかありません。
そういったラッキーな条件で試験が受けられないことが圧倒的に多いことから、どんな席でも対応できるように、席へのこだわりが薄れるようにすることが求められます。ただ、いろいろな席で学ばせるだけでなく、席を変わったときによい結果が得られた、誉められたという成功体験があれば、席へのこだわりは徐々に薄れていくようになります。

「まごにもいしょう」と書かれていれば「馬子にも衣装」とすぐにわかるのですが、テレビを見ていて、アナウンサーやナレーターの発音がよくないと“馬子”ではなく“孫”に聞こえてしまい、どんな衣装を孫に着せるのかと思ってしまうようなこともあります。「馬子にも衣装」は、どんな人間でも身なりを整えれば立派に見えてしまうことのたとえに使われる諺(ことわざ)で、どんな人間というところに馬子という馬に人や荷物を乗せて引いて歩く職業を持ってきたというのは、あまりよい服装をしていない人のことを指しているからです。
「孫にも衣装」と聞き間違えて、そのまま覚えてしまうと、「孫は、どんな衣装を着せても可愛い」「孫に服を買い与える」という意味合いになりそうですが、本来の「馬子にも衣装」の意味を知っていると、“大したことがない孫を可愛がりすぎている”というような変な意味に取られても仕方がないことです。
コロナ後を考えるシリーズで、あえて「孫にも衣装」という言葉を持ってきたのは、これはいいことだ、素晴らしいと思い込んでしまうと、状況に応じた的確な判断ができなくなることを示そうとしてのことです。自分の孫を可愛がりすぎるあまりに、他の同年代の子どもとの違いが見えず、ついつい甘やかして育ててしまったがために、本来の子どもの能力が引き出せなくなることがあります。
教育方針が間違ってしまったのではないかという例として出されることが多いのは“ゆとり世代”です。ゆとり世代は、義務教育で“ゆとり教育”を受けた世代のことで、1987年4月2日から2004年4月1日までに生まれた世代を指しています。現状(2021年)では上は34歳、下は17歳になります。祖父母の年齢にもよるものの、上は子ども、下は孫の年齢に相当します。
ゆとり教育は、詰め込み教育の反省から授業時間の大幅削減が行われ、学習指導要領が変更され、2002年には“生きる力”を掲げた学習指導要領が施行されました。学力低下の不安から改定されて、脱ゆとり教育が目指されましたが、小学校、中学校、高等学校を通じて競争社会を経験してこなかったために、平穏な時代は乗り切れても、厳しさを増した時代には対応できにくい世代とされています。
“生きる力”を掲げたのに、実際には生きる力も低下しているとも言われ、新型コロナウイルス感染症の拡大によって低下した健康度と学力が、これからの社会で対応していけるのか、そこが不安視されているところです。

広く健康に関わる記念日について紹介します。
11月2日 カゴメが、いい(11)血圧(けつあつ=ツー)の語呂合わせで「いい血圧の日」と制定。日本習字教育財団が、いい(11)文字(02)の語呂合わせで「習字の日」「書道の日」と制定。
11月3日 自由と平和を愛して文化をすすめる日として国が「文化の日」と制定。日本助産学会、日本助産師会、日本看護協会、全国助産師教育協議会が、いい(11)お産(3)の語呂合わせで「いいお産の日」と制定。日本内分泌学会がアドレナリンを発見した高峰譲吉博士の誕生日(嘉永7年11月3日)にちなんで「ほるもんの日」と制定。全国凍豆腐工業協同組合連合会が高野豆腐を食べて新年を迎えてほしいとのことから高野(58)の語呂合わせで新年まで58日である11月3日を「高野豆腐の日」と制定。日本アロマ環境協会が文化の日を「アロマの日」と制定。日本オゾン協会と日本医療・環境オゾン学会がオゾンの化学式がO3で、いい(11)オゾン(03)の語呂合わせで「オゾンの日」と制定。日本野菜ソムリエ協会が、いい(11)味(3)の語呂合わせで「調味料の日」と制定。毎月3日は「くるみパンの日」(カリフォルニアくるみ協会)。
11月4日 味のちぬや(香川県三豊市)が、かき揚げが麺に乗せて食べられることからカレンダーで11月11日の「めんの日」の上の11月4日を「かき揚げの日」と制定。
11月5日 全国胡麻加工組合が、いい(11)ご(5)まの語呂合わせで「ごまの日」と制定。日健協サービスが、いい(11)酵(5)母の語呂合わせで「いい酵母の日」と制定。神話の国・縁結び観光協会が、いい(11)ご(5)縁の語呂合わせで「縁結びの日」と制定。北里大学北里研究所病院が予防医学で寄与することを目的として北里柴三郎が北里研究所を設立した1914年11月5日にちなんで「予防医学デー」と制定。
11月6日 あじかん(広島県広島市)が節分(立春、立夏、立秋、立冬の前日)に巻寿司を丸かぶりすると幸運が訪れるといわれていることから「巻寿司の日」と制定。石橋工業(福岡県筑後市)がいい(11)麦(6)の語呂合わせで「いいもち麦の日」と制定。パティスリードパラディ(東京都文京区)はロールケーキ専門店ARINCO(アリンコ)を運営しており、いい(11)ロール(6)ケーキの語呂合わせで「アリンコのロールケーキの日」と制定。毎月6日は「手巻きロールケーキの日」(モンテール)。
11月7日 丸協食産(長崎県佐世保市)が、いい(11)もつ鍋(7)の語呂合わせで「もつ鍋の日」と制定。日本酒がうまい推進委員会が二十四節気の立冬に合わせて「鍋と燗の日」と制定。ヤマキ(愛媛県伊予市)が立冬の日を「鍋の日」と制定。森永製菓がココアは体が温まる飲み物であることから11月上旬の立冬を「ココアの日」と制定。フジッコが食物繊維が入った温かい食事をする腸温活の普及のために立冬の頃ということで11月7日を「腸温活の日」と制定。トリドールホールディングス(丸亀製麺)が立冬に夜泣きうどんを食べてほしいと「夜泣きうどんの日」と制定。タカナシ乳業がヨーグルトでいいおなかを心がけるきっかけにしてほしいと、いい(11)おなか(7)の語呂合わせで「いいおなかの日」と制定。日本ソース工業会が設立の1947年11月7日と、ウスターソースのエネルギー量が100gあたり117kcalであることから「ソースの日」と制定。釧路地域ブランド推進委員会が、ししゃもフェアの初日で、いいな(117)の語呂合わせで「釧路ししゃもの日」と制定。
11月8日 日本矯正歯科学会が、いい(11)歯(8)の語呂合わせで「いい歯はならびの日」と制定。ユニリーバ・ジャパンが、いい(11)肌(8)の語呂合わせで「いいお肌の日」と制定。佐藤製薬が、いい(11)歯(8)ぐきの語呂合わせで11月8日と9日を「いい歯ぐきの日」と制定。日本矯正歯科学会が、いい(11)歯(8)の語呂合わせで「いい歯ならびの日」と制定。毎月8日は「歯ブラシ交換デー」(ライオン)。

◎テレビ人脈をコツコツと構築した
私のプロフィール(公式版と称している)には、テレビ関係の話は出てきません。しかし、ジャーナリストとして活動を始めるきっかけになったのはテレビ番組で、今でも遠く離れた岡山から東京の全国キー局のプロデューサーなどに番組ネタを提供しています。このネタというのは企画だけではなくて、実際に番組にするときに必要な裏付けの取れた情報、それを説明する専門家、番組の主旨にあったコメントの例、場合によっては番組内で紹介する商品やサービスまで探して提供しています。
以前はネタ提供だけでも、それなりの謝礼を受け取ることはできたのですが、広告収入の減少、制作費の大幅ダウン、無料でも出演したがる専門家の登場ということもあって、ネタが採用されても、お小遣い程度という状態になっています。それでも他の人が手がけて、充分とはいえない情報、場合によっては間違っていると指摘されても仕方がない情報が流れて、視聴者が誤った健康づくりをしないようにすることに役立つのならば、という気持ちで、依頼は断らないことにしています。
テレビ番組に関わるようになったきっかけは、公式には納豆業界のPR活動に関わったときだということになっています。納豆の健康に関するリリースを新聞社、雑誌社、テレビ局に送り、小さな記事にでもなったら、これをまたリリースにして雑誌の記事に取り上げられると、これを見て番組企画をしているテレビ関係者の目に止まって番組になるという流れと説明しています。そのあと、豆腐業界、豆乳業界でも同じことをしましたが、私にしてみれば同じ大豆が原材料なのでリリースづくりは楽な作業でした。
新聞→雑誌→テレビという流れで、テレビ局とつながったということにしていますが、実際には若いときからテレビ局には出入りしていました。大学時代に教えをいただいていた作家の息子さんが音楽雑誌の編集長で、その手伝いとして音楽業界を回って音源(当時はレコード盤)を集め、その記事を書いていました。レコード会社(今ではレーベル)やプロダクションの依頼でテレビ局への売り込みも手伝うようになり、AD(アシスタントディレクター)と付き合いました。
実力のあるADはディレクター、プロデューサーへと出世していきます。納豆、豆腐、豆乳のPRで付き合ったADの一部が今の情報発信先のプロデューサーです。音楽関係で知り合った大手広告代理店のテレビ局の重鎮で、その方のサポートがあったのも事実です。
(日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人)

運動療法は、食事療法、薬物療法と並ぶ重要な療法で、糖尿病治療をはじめ多くの生活習慣病の治療の有力な手段となっています。しかし、進行した合併症がある場合には、運動が症状を悪化させることもあり、適度な運動量に抑えることがすすめられています。
生活習慣病の改善・治療のために、運動療法については医療系の学会によって、それぞれガイドラインが定められています。糖尿病、脂質異常症、高血圧症などのガイドラインに運動療法が示されていますが、その中から最も詳しく内容が示されている日本糖尿病学会の「科学的根拠に基づく糖尿病診療ガイドライン」を例示します。
◎運動療法の開始と合併症のある糖尿病患者における運動療法
◉運動療法を開始する際には、心血管疾患の有無や程度、糖尿病慢性合併症である末梢および自律神経障害や進行した網膜症、腎症、整形外科的疾患などをあらかじめ医学的に評価する必要がある。
◉進行した合併症のある患者においても、日常生活における身体活動量を可能な限り低下させないようにする。
◎2型糖尿病患者における運動療法
◉運動により心肺機能の改善、血糖コントロールの改善、脂質代謝の改善、血圧低下、インスリン感受性の増加が認められる。
◉有酸素運動とレジスタンス運動は、ともに血糖コントロールに有効であり、併用による効果がある。
◉運動療法は、食事療法と組み合わせることによりさらに高い効果が期待できる。

文部科学省の「食に関する指導の手引」では教科ごとの食に関する指導を各論として掲載しています。ここでは家庭、技術・家庭の中学校の食に関連する内容を紹介します。
ア 目標
生活の営みに係る見方・考え方を働かせ、衣食住などに関する実践的・体験的な活動を通して、よりよい生活の実現に向けて、生活を工夫し、創造する資質・能力を次のとおり育成することを目指す。
(1)家族・家庭の機能について理解を深め、家族・家庭、衣食住、消費や環境などについて、生活の自立に必要な基礎的な理解を図るとともに、それらに係る技能を身に付けるようにする。
(2)家族・家庭や地域における生活の中から問題を見いだして課題に設定し、解決策を構想し、実践を評価・改善し、考察したことを論理的に表現するなど、これからの生活を展望して課題を解決する力を養う。
(3)自分と家族、家庭生活と地域との関わりを考え、家族や地域の人々と協働し、よりよい生活の実現に向けて、生活を工夫し創造しようとする実践的な態度を養う。
イ 教科の特徴
技術・家庭科(家庭分野)では、生活の営みに係る見方・考え方を働かせ、衣食住などに関する実践的・体験的な活動を通して、生活を工夫し創造する資質・能力を育成します。そのため、生徒が家族・家庭や衣食住、消費・環境などの内容について個別に捉えるだけでなく、生活全体を見通し、総合的に捉えて課題を解決する方法を見いだすなど、よりよい生活の実践や社会の構造に向けて学習を進めていくことが重要です。技術・家庭科(生活分野)の学習は、小学校家庭科の学習を踏まえ、その系統性を考慮しながら指導する必要があります。
また、食生活を家庭生活の中で総合的に捉えるという技術・家庭科(家庭分野)の特質を生かし、家庭や地域との連携を図りながら健康で安全な食生活を実践するための基礎を培います。小学校における学習を踏まえ、他教科などとの連携や学校給食との関連、高等学校家庭科との系統性を図るとともに、基礎的・基本的な知識および技能を確実に習得し、食育を一層推進します。

健康食品・サプリメントの世界は日進月歩で、若い研究者の活躍の場が広がってきている中、この世界が始まったばかりのころから活躍してきた“老いた親”の研究成果にも学ぶべきところは数多くあります。これを古い情報と表現したら大先輩方に叱られそうですが、「負うた子に教えられる」だけではなく、「老いた親に教えられる」機会を設けて、両方を学び、その連続性や違いを知ってこそ、コロナ禍で大きく低下した国民的な健康度をV字回復させることができると考えています。
私たちが機能性食品と呼ばれた時代の今でいう健康食品の研究を始めたきっかけは、赤ワインのポリフェノールの抗酸化作用でした。この研究発表をされたのは当時、国立健康・栄養研究所の臨床栄養部長だった板倉弘重医学博士で、その後には日本臨床栄養学会の理事長を務めていました。80歳を超えた今でも日本ポリフェノール学会の理事長を務めている現役研究者です。赤ワインのブームから抗酸化作用はさまざまな成分で確認されて、そのたびに「こちらのほうが抗酸化作用が高い」と発表されてきましたが、抗酸化のメカニズムは板倉博士の発表から変わってはいません。
本当の老いた親ということでは、日本メディカルダイエット支援機構の理事長の奥さんの父親は、大手乳業メーカーの研究所の出身で、退職後から90歳を超えるまでは健康食品の研究者としてテレビでも講演でも健康雑誌でも大活躍されました。その一つの成果である著書・監修の書籍が合計で165冊ということだけでも、多くの業界関係者に影響を与えたことがわかるかと思います。
健康食品やサプリメント(ビタミン、ミネラル、脂肪酸)は、通常の食事をしていれば摂る必要はないと考える栄養関係者もいますが、コロナ禍で、ここまで健康度が低下している状況を考えると、運動までいかなくてもウォーキングの時間を増やすだけでも、エネルギー代謝にすべての水溶性ビタミンが多く必要になることから、食事だけでは補うことは不可能となっています。栄養摂取のために多くの量を食べて、そのために太ってしまったら、健康度を高めるということに逆行することになります。だから、身体活動を高めるときには、多くの大先輩が築いてきた健康食品・サプリメントの研究成果を踏まえて、もっと身体機能に合わせた摂取をしていかないといけなくなったと伝えさせてもらっています。

ナトリウムは塩(塩化ナトリウム)の構成成分で、成人の体内には約100gが含まれています。多く摂取すると血圧を上昇させることが知られていて、避けなければならない成分と考えられがちですが、細胞の内外のミネラルバランスを保つためには必要です。食品だけでも1日に8〜9gは摂取されています。そのため摂取の目標量は下回ることことを目指した未満の表示となっています。
1日の目標量については「日本人の食事摂取基準」(2020年版)に掲載されています。
ナトリウムの男性の目標量(食塩相当量)は年齢によって異なります。
〔男性:ナトリウム目標量〕
1〜2歳:3.0g未満、3〜5歳:3.5g未満、6〜7歳:4.5g未満、8〜9歳:5.0g未満、10〜11歳:6.0g未満、12〜14歳:6.0g未満、15〜17歳:7.5g未満、18〜29歳:7.5g未満、30〜49歳:7.5g未満、50〜64歳:7.5g未満、65〜74歳:7.5g未満、75歳以上:7.5g未満。
これに対して、女性の目標量は以下のとおりです。
〔女性:ナトリウム目標量〕
1〜2歳:3.0g未満、3〜5歳:3.5g未満、6〜7歳:4.5g未満、8〜9歳:5.0g未満、10〜11歳:6.0g未満、12〜14歳:6.5g未満、15〜17歳:6.5g未満、18〜29歳:6.5g未満、30〜49歳:6.5g未満、50〜64歳:6.5g未満、65〜74歳:6.5g未満、75歳以上:6.5g未満。
ナトリウムの吸収率(利用効率)はほぼ100%ですが、腎臓から90%ほどが排出されています。腎機能が正常であればナトリウムの体内保持量は急に増えないように調整されています。

体重が多い人のほうが身体を動かすために多くのエネルギーが必要になることから消費エネルギー量は多く、体脂肪の減少によって体重が減少していくにつれて、同じだけの運動をしても消費エネルギー量が低下していくことになります。
これを補うための方法として荷物を入れたバッグを担いで歩くことがあげられます。荷物を担いで歩けば、荷物の重さの分だけ体重が増えたのと同じことになります。20代の女性が分速60mで荷物を背負って30分間歩くとすると、1kgにつき約15kcalの消費エネルギー量が増えることになります。(0.0534×0.959×1×30)
4kgの荷物を背負って1時間歩けば、120kcalの消費エネルギー量になります。
同じ歩行速度であっても、坂道を歩くと体重による筋肉の負荷が加わり、消費エネルギー量が高まっていきます。平らな道を歩いているときの係数を1とすると、傾斜が1%増すたびに係数は0.125ずつ高まっていきます。傾斜の1%は100mで1mの高さに達する角度です。
具体的な数字を見ていくと、傾斜(%)がない平らな道(0%)では歩数計数が1.000ですが、1%で1.125、2%で1.250、3%で1.375、4%で1.500、5%で1.625、6%で1.750、7%で1.875、8%で2.000、9%で2.125、10%で2.250となります。
これ以上の傾斜になると歩いて登るのはきつくなっていきますが、参考のための記載しておくと11%で2.375、12%で2.500、13%で2.625、14%で2.750、15%で2.875、16%で3.000、17%で3.120、18%で3.250となります。