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美容成分のサプリメントは役に立たないのか

サプリメントは飲めば効果があるものと健康でも美容でも大いに期待されるところですが、一時期、“冷や水を浴びせる”ようなことが報道され続けたことがあります。そのネタはコラーゲンとヒアルロン酸です。 コラーゲンは繊維状のたんぱく質で、体内のたんぱく質の30%ほどを占めています。なぜ、そんなにも多いのかというと細胞の接着剤の役割をしているからです。皮膚のたんぱく質ではコラーゲンが70%も占めています。コ


学習障害147 子どもの食事に関する特徴

脳と腸の機能研究が進むにつれて、「脳腸相関」が指摘されるようになりました。脳と腸の関係性については、ストレスが強くかかると下痢や便秘になりやすいことは以前から知られていました。腸の働きは自律神経の交感神経と副交感神経の働きに影響されていて、ストレスが強まって交感神経の働きが盛んになると、腸の消化が低下して、腸の吸収も蠕動運動も低下します。そのために便秘になりやすくなりますが、便秘になると腸内に有害


ポストコロナ「エビデンスでタイアップを釣る」2

テレビ番組のタイアップは、コマーシャルを出していない会社が少しの出費で番組の一部に商品やサービスを紹介してもらうことをいいます。情報の数が少ない地方局ならば地域バラエティ番組のほうからネタ探しをしているので、お金をかけなくても電波に乗せることは難しくはないのですが、全国キー局の番組でタイアップを仕掛けるとなると、それなりの資金が必要になります。しかし、その資金もネタの内容と裏付け、つまり局側が求め


サプリ概論16 代謝促進の水溶性ビタミン

ビタミンは小腸から吸収されたのち、肝臓から血管を通って各組織に運ばれ、エネルギー源の代謝を補助する働きをします。水溶性ビタミンのビタミンB群とビタミンCは、酵素の働きを補う補酵素して働き、糖質、脂質、たんぱく質の代謝を促進します。 糖質がブドウ糖に分解されるときにはビタミンは関与していませんが、ブドウ糖がアセチルCoAに変換されるときにはビタミンB₁、ナイアシン、ビオチン、パントテン酸が必要とな


他人と同じことをするな!の教え

やっていないのに「やった」と言う人がいます。刑事ドラマで見る自白の強要のシーンのことではなくて、サプリメントのアドバイザリースタッフのことです。2002年に厚生労働省から「保健機能食品等に係るアドバイザリースタッフの養成に関する基本的な考え方について」という通知が出されて、これに準じて各団体が資格認定制度を立ち上げました。その中で初めに手をあげたのは日本臨床栄養協会で、サプリメントアドバイザーの教


発達栄養学147 食に関する指導の目標3

文部科学省の「食に関する指導の手引」の食に関する指導の目標から、食事の重要性について紹介します。 【食品を選択する能力】(正しい知識・情報に基づいて、食品の品質・安全性などについて自ら判断できる能力を身につける) 正しい知識・情報に基づいて食品の品質、安全性について自ら判断し、食品に含まれる栄養素や衛生に気を付けていくことが重要であるという視点である。 正しい知識・情報とは、食品や料理の名前


ポストコロナ「エビデンスでタイアップを釣る」1

前に紹介した「二度あることは三度目の正直」に関連することから書き始めますが、一緒に仕事をしていた電通テレビ局のOBのAさんが台湾の広告代理店に出向しているときに発掘した歌手を日本に連れてきました。欧陽菲菲です。以前にテレビ番組で日本でデビューさせた音楽プロデューサーが自分が発掘したようなことを話していましたが、本当の事情を知っています。1971年に「雨の御堂筋」が大ヒットしますが、次の大ヒットとな


サプリ概論15 アミノ酸の摂取タイミング2

アミノ酸のサプリメントを運動後に摂るのは、成長ホルモンが多く分泌されるのと同時に、運動によって傷ついた筋肉(筋繊維)が回復していく時間帯であり、筋肉に送られるアミノ酸の量が通常の3倍ほどにも増えているからです。筋肉は傷ついたあとの2〜4日に以前より強くなる超回復が起こります。超回復のためには、筋肉の材料となるアミノ酸の摂取が必要となります。 運動後には筋肉の中にブドウ糖(グルコース)が取り込まれ


グルコサミンは効かないのか

健康運動指導士の更新教育を実施する団体は複数ありますが、その一つの公益財団法人日本健康スポーツ連盟の理事を、日本メディカルダイエット支援機構の理事長は務めて、更新教育も担当してきました。その講習のテーマは「サプリメント」です。健康運動指導士はフィットネスクラブや運動施設、企業の健康増進担当、学校教師、自治体の健康担当など健康づくりに取り組んでいる方々の指導的な立場の職に就いています。それだけに健康


学習障害146 自律神経調整による腸機能の改善2

消化は胃だけでなく、食べ物を噛むところから始まっています。噛むと唾液が分泌されますが、交感神経は唾液の分泌を抑え、逆に副交感神経は唾液の分泌を盛んにします。興奮しているときには唾液が粘つきやすくなりますが、これは交感神経の働きが盛んになると唾液が減ってくることと関係しています。 交感神経は消化液の分泌を抑え、副交感神経は消化液の分泌を盛んにするわけですが、腸の蠕動運動を起こしている筋肉は交感神経