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発達栄養学85 生理前に便秘になる理由
食物繊維は腸壁を刺激して便通をよくするものとして知られていますが、積極的に食物繊維を摂っても便通が悪いということがあります。女性の場合は、生理前には食生活に関係なく、便秘になる可能性が高くなっています。 便秘になる原因は女性ホルモンの変化です。排卵から生理が始まる前には女性ホルモンのプロゲステロン(黄体ホルモン)の分泌量が増えます。これは妊娠を保持するためのホルモンですが、大腸の蠕動運動を低下さ
健康寿命延伸のための提言12 要点7感染症
国立高度専門医療研究センター6機関(国立がん研究センター、国立循環器病研究センター、国立精神・神経医療研究センター、国立国際医療研究センター、国立成育医療研究センター、国立長寿医療研究センター)が連携して、研究成果として「疾患横断的エビデンスに基づく健康寿命延伸のための提言(第一次)」を公開しています。その要点を掲載します。 〔感染症〕 ◎肝炎ウイルスやピロリ菌の感染検査を受ける。 *肝炎ウ
学習障害84 異音異議語は面白い44
同じ漢字で発音が違う異音異義語を紹介しています。今回は、は行の“ひ”から始まる異音意義語の第2回と、“ふ”から始まる異音意義語の第1回です。 百足「ひゃくそく」靴などが100組。「むかで」ムカデ綱の節足動物の総称。 百度「ひゃくど」100度。「ももたび」多くの度数。 百日「ひゃくにち」100日。「ももか」100日、日数の多いこと。子供の生後百日目の日。 百部「ひゃくぶ」刷り物が100。「び
感染拡大のリバウンドは元に戻るだけなのか
新型コロナウイルスの感染者数が減少していく中で、一都三県に発令されていた緊急事態宣言が延長になったときに次の感染拡大を懸念する専門家から出されたのが「リバウンド」という言葉でした。せっかく減少傾向にあって、収束も見えてきたのに、緊急事態宣言を解除して外出自粛を緩めてしまうと、また感染者が増えて、元に戻ってしまうという意味で使われました。これを受けて、政府の発表でも国の代表者の発言でも“リバウンド”
発達栄養学84 肉を食べても血糖値が上昇する日本人の体質
血糖値が高い人は、ブドウ糖が含まれる糖質を減らすことで血糖値を抑えることができますが、糖質制限をしている人の中には、かえって血糖値が上昇して、太りやすくなることがあります。糖質制限をすると、糖質(炭水化物)を減らした分だけ、肉を多く食べるようになりがちです。肉に多く含まれるたんぱく質にも脂肪にも直接的に血糖値を上昇させることはありません。血糖は血液中のブドウ糖のことで、ブドウ糖の量が少なければ血糖
健康寿命延伸のための提言11 要点6心理社会的要因
国立高度専門医療研究センター6機関(国立がん研究センター、国立循環器病研究センター、国立精神・神経医療研究センター、国立国際医療研究センター、国立成育医療研究センター、国立長寿医療研究センター)が連携して、研究成果として「疾患横断的エビデンスに基づく健康寿命延伸のための提言(第一次)」を公開しています。その要点を掲載します。 〔心理社会的要因〕 ◎心理社会的ストレスを回避する。 *ストレス要
学習障害83 異音異議語は面白い43
同じ漢字で発音が違う異音異義語を紹介しています。今回は、は行の“は”から始まる異音意義語の第2回と、“ひ”から始まる異音意義語の第1回です。 万歳「ばんざい」長い年月。いつまでの生きること、いつまでも栄えること。めでたいこと、祝うべきこと。貴人の死を忌んでいう語。祝福の意を表すため両手をあげて唱える語。お手上げ状態。「まんざい」万年。年の始めに風折烏帽子を戴き素襖を着て腰鼓を打ち当年の繁栄を祝い
ワクチン接種をすればマスクをしなくてもよいのか
ワクチン接種は体内で免疫物質の抗体が作られるので、ウイルス感染のリスクが大きく低下するというので国民全員が接種すべきだという意見が強く述べられています。そうは言われても、新型コロナウイルスワクチンには副反応の心配があるからというので医療関係者でも接種を拒否する人が相次いでいます。 新型コロナウイルスの感染拡大で住民を困らせているのは、もちろん感染の危険性、感染した場合の重症化の危険性が大きく取り
発達栄養学83 AMPキナーゼはブドウ糖の代謝を高める
ブドウ糖のエネルギー代謝は、細胞にブドウ糖が取り込まれ、細胞内のミトコンドリアでブドウ糖を材料にして、酸素を用いてエネルギー物質のATP(アデノシン三リン酸)が作り出されます。エネルギー代謝は運動や身体活動によって酸素が多く取り込まれることによって促進していきますが、運動などをしていなくてもブドウ糖が細胞に多く取り込まれ、エネルギー代謝が高まる仕組みが細胞内には備わっています。 筋肉に多く存在し
健康寿命延伸のための提言10 要点5体格
国立高度専門医療研究センター6機関(国立がん研究センター、国立循環器病研究センター、国立精神・神経医療研究センター、国立国際医療研究センター、国立成育医療研究センター、国立長寿医療研究センター)が連携して、研究成果として「疾患横断的エビデンスに基づく健康寿命延伸のための提言(第一次)」を公開しています。その要点を掲載します。 〔身体活動〕 ◎日頃から活発な身体活動を心がける。 *現状より1日