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発達栄養学12 代謝に必要な微量ミネラルの役割2
代謝に必要な9種類の微量ミネラルのうち、銅、ヨウ素、セレン、マンガンについて紹介します。 銅は微量元素の必須ミネラルの一種で、鉄の赤血球を作り出す働きを補助する成分であり、赤血球のヘモグロビンの合成には銅が含まれた酵素が必要になります。骨、筋肉、血液の中に約80mgが含まれます。体内の過酸化物質を分解する酵素(SOD=スーパーオキシドディスムターゼ)の成分であり、細胞の酸化を防ぐ抗酸化作用があり
有害物質の分解時に体内で活性酸素が発生する
身体にとって害となる農薬、食品添加物、薬剤、化学物質などの分解・解毒は肝臓が担っています。これらの物質が体内に入ってくると、その害を減らすために肝臓だけでなく、腎臓などにも負担をかけていきます。肝臓は有害物質の分解、解毒のために肝細胞が盛んに働いていますが、肝臓以外の各臓器の細胞も活発に代謝を繰り返して分解、解毒を行っています。そのときに多量の活性酸素が多く発生するのです。 肝臓が有害物質として
記念日11月3日〜9日
広く健康に関わる記念日について紹介します。 11月3日 自由と平和を愛して文化をすすめる日として「文化の日」と制定。日本内分泌学会が、ホルモンや内分泌疾患の知識普及と早期診断・早期治療を目的として、ホルモンのアドレナリンを発見した高峰譲吉博士の誕生日(嘉永7年11月3日)と、学会公式キャラクターのほるもんにちなんで「ほるもんの日」と制定。全国凍豆腐工業協同組合連合会が高野豆腐を食べて新年を迎えて
学習障害11 知っている漢字を組み合わせて覚えていく
小学1年生で学ぶ漢字は文部科学省の学年別漢字配当表に掲載されています。これを見ると身近なところに出てくる漢字がほとんどであるので、生活と結びつけて覚えることが可能で、家庭内でも教えやすい漢字だということがわかります。その小学1年生の学年別漢字配当表は以下の80字です。 「一 右 雨 円 王 音 下 火 花 貝 学 気 九 休 玉 金 空 月 犬 見 五 口 校 左 三 山 子 四 糸 字 耳 七
発達栄養学11 代謝に必要な微量ミネラルの役割
代謝のためにも健康維持にも必要な微量ミネラルは、体内に少ない量しか存在していないだけに、不足すると大きな影響が出ることになります。微量ミネラルは鉄、亜鉛、銅、ヨウ素、セレン、マンガン、モリブデン、クロム、コバルトの9種類です。 鉄はエネルギー代謝の酵素の構成成分となるミネラルで、赤血球の色素成分であるヘモグロビンの成分として酸素の運搬、細胞への酸素の取り込み、老廃物の炭酸ガスとの取り替えの機能が
健康と美容のための皮膚の構造とメカニズム
皮膚の真皮にはコラーゲン線維やエラスチン線維といったタンパク質や、ヒアルロン酸というムコ多糖類が存在しています。コラーゲンは体内のタンパク質の3分の1ほどを占めていて、全身の約60兆個の細胞を結合させる役割をしています。エラスチン線維は皮膚のタンパク質の2%ほどでしかないものの、コラーゲン線維に巻きつくような状態で、コラーゲン線維をバネのように皮膚の組織を支える役目をしています。 ヒアルロン酸は
学習障害10 漢字が読めないと算数の文章問題が理解しにくい
発達障害の学習障害の算数障害は、数の感覚がわからずに計算が苦手という認識がされていますが、足し算、引き算ができても、それと同じことを文章問題で出されると混乱して計算することができないということがみられます。文字を読んで内容を理解する識字に問題があると、計算まで進むことができなくなるということも、よくみられることです。 学習障害の識字障害のために漢字が読めないと、文章問題を理解することができなくな
発達栄養学10 代謝に必要な主要ミネラルの役割2
主要ミネラルのうち前回はカルシウム、リン、カリウムを紹介しましたが、それに続いてイオウ、ナトリウム、塩素、マグネシウムの働きを紹介します。 イオウは必須アミノ酸のメチオニン、システインの成分で、身体の組織を作るために欠かせないミネラルです。健康な皮膚や爪、髪の毛を作る、軟骨・骨・腱を作る、肝臓の分泌を助ける、糖質と脂質の代謝に働く、細菌感染に対する抵抗力を高める、といった作用があります。食品では
日本人の色素細胞メラノサイトの特性
皮膚にはメラニン色素を作り出すメラノサイト(色素細胞)があり、肌色(黄色)メラニンと黒色メラニンが作り出されています。メラノサイトの数は人種では大きな違いはないのですが、メラノサイトの活性度が人類によって異なっています。黒人種はメラノサイトが活性化しやすく、紫外線を浴びるとメラニン色素が活発に合成されます。メラニン色素が多くなるほど紫外線が通過しにくくなるため、黒人種は紫外線によるダメージを受けに
学習障害9 書字障害は漢字筆記を義務づけない
小学1年生で漢字を学ぶときには、学んだ漢字は、すべて漢字で書くことが求められます。それができるのが普通であるとの考えがあるからですが、発達障害の学習障害のうちの書字障害がある子どもは、読むことができても書くことができないということがあり、書けない漢字があることがプレッシャーになって、漢字を書くことが嫌いになることもあります。この嫌いという感情が、せっかくの学ぶ機会を逃してしまうことにもなります。