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発達栄養学9 代謝に必要な主要ミネラルの役割
それぞれのミネラルの役割を知ることは、代謝の促進だけでなく、健康の維持・増進にも役立ちます。カルシウム、リン、カリウム、イオウ、ナトリウム、塩素、マグネシウムの7種類は主要ミネラルと呼ばれます。 カルシウムは骨や歯に必須の体内で最も多いミネラルで、体重の約2%を占め、そのうち約99%が骨や歯にあり、約1%が血液や筋肉中にカルシウムイオンとして溶け込んでいます。血液凝固、筋肉収縮、神経系の調整のほ
日本人は皮膚の角質層が薄い
日本人は、角質層が薄いことによってメリットと同時にデメリットもあります。日本人は表皮が薄い分だけ真皮と皮下組織が厚く、角質層から真皮が透けて見えやすく、肌が白く見えやすくなっています。角質層が剥がれやすいため、基底層で作られた細胞が有棘細胞、顆粒細胞と形を変えながら角質層まで上がってくるまでの期間が約2週間と短く、表皮の代謝サイクルのターンオーバーが起こりやすくなっています。そのため、肌の新陳代謝
学習障害8 漢字の書字教育について考える
漢字は小学1年生から学ぶものとなっています。入学前までには自分の名前を漢字で書けるようにしよう、それができない場合でも自分の名前の漢字は読めるようにしよう、ということは入学前に期待されることがあります。小学1年生で学ぶ漢字の中に名字が含まれる場合には、名前も同じように小学1年生で学ぶなから選んだということは以前にはあったようですが、キラキラネームの時代には、そんな親の思いも通じなくなっているようで
発達栄養学8 ミネラルの代謝の働き
人体の約95%は炭素、水素、酸素、窒素などの元素が結合した有機物で、残りの約5%の元素の無機質がミネラルとなっています。体内に必要な16種類のミネラルは必須ミネラルと呼ばれます。ミネラルのうち体内に比較的多い7種類(カルシウム、リン、カリウム、イオウ、ナトリウム、塩素、マグネシウム)は多量(主要)ミネラル、少量しか含まれない9種類(鉄、亜鉛、銅、ヨウ素、セレン、マンガン、モリブデン、クロム、コバル
紫外線は目にも皮膚にも悪影響
紫外線の害は皮膚だけではなく、目の水晶体にも大きな影響を与え、紫外線を浴びる機会が多くなるほど白内障を起こしやすくなります。白内障は眼球の水晶体が濁って、視力が低下し、悪化すると失明する疾患となっています。紫外線は水晶体に吸収されやすく、紫外線を浴びる量が増えるほど水晶体のタンパク質が変化して濁るようになります。白内障の一番の原因は老化ですが、その原因の20%ほどは活性酸素の影響とされています。
学習障害7 記憶は睡眠中に蓄積される
学んだことは脳の中に蓄積されると一般に言われていますが、頭に詰め込むように勉強をすれば脳に蓄積されるわけではありません。頭を使って覚えたことは、起きている間は脳の中の入ったことは整理されているわけではなくて、机の上に散らばって乗せられているような状態になっています。 記憶するのは大脳の細胞で、脳が入力された情報を受け取る記銘、それを保つ保持、必要に応じて呼び出す想起の3ステップで行われています。
発達栄養学7 代謝に影響する水溶性ビタミン
糖質、脂質、たんぱく質がエネルギー源として代謝に使われるときには、水溶性ビタミンが使われています。水溶性ビタミンは一つとして欠かすことができないので、その特徴と何を食べればよいのかを知っておくことが大切です。ビタミンB₁、ビタミンB₂、ビタミンB₆、ビタミンB₁₂については前にも紹介しましたが、改めて掲載しています。 ビタミンB₁はチアミンとも呼ばれています。糖質のエネルギー代謝に必要な補酵素と
紫外線を浴びるだけで活性酸素が発生
肌の老化の最大の原因は加齢によるものと考えられがちですが、実際には紫外線を浴びることによる“光老化”が肌の老化の80%以上を占めています。光を受ける時間が長い顔から首にできるのが光老化によるシワで、加齢によってできるのは背中や腰、腹などのシワとなっています。 紫外線を浴びると皮膚(表皮)で多量の活性酸素が発生します。紫外線は英語ではウルトラバイオレット(Ultra Violet)といいますが、こ
学習障害6 算数障害の例を知って対応を考える
算数障害は算数問題を解くことに困難があることを指します。計算障害とも呼ばれ、数量のイメージができなかったり、数量のイメージと数字を一致させることがうまくいかないことがあります。そのために、加減乗除(+−×÷)の操作(計算)がうまくいかなくなります。計算のほかに図形や空間の認知、数学的推論などでも困難をきたすことがあります。全体的な知能には大きな遅れはないものの、他の教科に比べて不自然に習得が遅れる
発達栄養学6 代謝に欠かせないビタミンの働き
ビタミンは、三大栄養素の糖質、脂質、たんぱく質とは違い、身体の構成成分ではなく、エネルギー源としても使用されません。生体内の代謝、生理機能に対して補酵素として作用する有機化合物で、微量の必須栄養素となっています。不可欠なビタミンとして13種類があり、どれも不足すると欠乏症を引き起こします。ビタミンは性質によって脂溶性ビタミン(4種類)と水溶性ビタミン(9種類)に分類されます。 脂溶性ビタミンは、