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ダイエットと活性酸素の関係

体脂肪として脂肪細胞に蓄積されている中性脂肪は固定されているものではなく、運動や身体を動かすことでアドレナリンが分泌されると、中性脂肪は分解されて、脂肪酸が血液中に放出されます。肥満と判定されるほど太っている場合には、運動や身体を動かしたときだけでなく、常にアドレナリンが分泌されていて、脂肪細胞の中の中性脂肪は分解され続けています。 体脂肪は、内臓脂肪と皮下脂肪に大きく分けられています。内臓脂肪


学習障害5 書字障害の例を知って対応を考える

学習障害の書字障害は、周囲と違った文字を書くことから気づきやすいのですが、これを不器用と勘違いして、繰り返し文字を書いていれば直っていくと思われがちです。しかし、書字障害は慣れによって徐々に改善していくことはあるものの、直すように強制されながら繰り返すことが精神的な負担を高めて、書くことが嫌いになってしまうこともあります。 書字障害は文字を書いたり、文章を綴ったりすることに困難があるものです。バ


発達栄養学5 エネルギー代謝を理解するためのビタミンB群の基礎知識

全身の細胞のミトコンドリアの中のTCA回路でエネルギーを作り出すために必要なビタミンB群のビタミンB₁、ビタミンB₂、ビタミンB₆、ビタミンB₁₂には、それぞれ特性があり、一つの食品だけを食べれば摂取できるというものではありません。また、ビタミンB群は水溶性の性質があるため、細胞内で長く保持されず、毎日食事から摂る必要があります。 ビタミンB₁は、チアミンとも呼ばれています。糖質のエネルギー代謝


エネルギー消費が多くなるほど活性酸素が発生

エネルギーを作り出しているミトコンドリアのTCA回路は、ブドウ糖、脂肪酸、アミノ酸をエネルギー源として用いて、酸素を充分に活用して完全燃焼が行われている場合には活性酸素は発生しにくいのですが、酸素不足や燃焼を補助する働きの補酵素が不足して不完全燃焼になると活性酸素が多く発生するようになります。三大エネルギーの糖質、脂質、たんぱく質を摂りすぎて血液中のブドウ糖や中性脂肪が多くなりすぎると、TCA回路


記念日10月27日〜11月2日

広く健康に関わる記念日について紹介します。 10月27日 1931年10月27日に走り幅跳びの南部忠平、三段跳びの織田幹雄が日本人として初めて世界記録を樹立したことから「世界新記録の日」と制定。 10月28日 鰹節の燻乾カビ付け製法を考案した江戸時代の紀州藩の漁民・角屋甚太郎の命日の1707年10月28日にちなんで太鼓亭が「おだしの日」と制定。 10月29日 日本食鳥協会が国産とり肉のPRの


学習障害4 識字障害の例を知って対応を考える

学習障害の中で多くみられる読字障害は、本人も周囲の人も気づきにくいところがあります。もう一つの書字障害は識字をして、それを書くということで、文字の状態を見ることで周囲との違いを本人も把握しやすくなっています。それに対して、識字障害のほうは周囲と違っていることを認識することができないので、周囲の人は注意して見守り、早期に発見することが求められています。 読字障害は文字を音に変えることに困難さがあり


発達栄養学4 朝食を抜くとビタミンB群が不足する

全身の活動のためのエネルギーは、全身の細胞のミトコンドリアの中にあるTCA回路で作り出されています。ミトコンドリアはエネルギー産生の小器官ですが、その量は全細胞の重量の10%ほどにもなっています。それだけ重要な器官だということです。TCA回路にはブドウ糖、脂肪酸、アミノ酸が変化したピルビン酸、アセチルCoAを経て変化した、クエン酸が使われます。このクエン酸が次々に変化して、一周するとエネルギー物質


運動でエネルギー量が増えると活性酸素が発生する

吸い込んだ酸素のうち2〜3%が活性酸素になります。ということは、吸い込む酸素の量が多くなるほど活性酸素の発生量が多くなることになります。活性酸素の発生量が特に多くなるのは運動をして大量の酸素を取り込み、大量のエネルギーを消費しているときで、身体を動かすほど吸い込む酸素が多くなり、エネルギーを多く発生させるほど活性酸素の発生量は増えていくことになります。歩くだけでも平常時(安静時)に比べると1.5倍


学習障害3 発達障害の学習障害に感覚過敏も含まれる

学習障害(LD:Learning Disabilities)は、全般的な知的発達には問題がなく、視覚、聴覚に問題がなく、さらに学習環境や本人の意欲にも問題がないにも関わらず、読む、書く、計算するなどの学習に必要な基礎的な能力のうち一つないし複数の特定の能力について、なかなか習得できなかったり、うまく発揮することができないことによって、学業成績や日常生活に困難が生じる状態を指します。 学習障害は「


発達栄養学3 朝食抜きでは脳のブドウ糖が不足する

ブドウ糖は脳の唯一のエネルギー源で、脳細胞には三大エネルギー源のうち脂肪酸、アミノ酸は入ることができなくて、ブドウ糖だけが毛細血管から脳細胞に入ることができます。ブドウ糖が多く含まれた糖質(ご飯、パン類、麺類、砂糖など)を多く食べていれば、脳細胞に多くのブドウ糖が取り込まれ、それを長く使い続けることができるということなら、脳がエネルギー不足になるようなことはありません。ところが、脳は、そんな単純な