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感染拡大から考える免疫力の男女差

新型コロナウイルスの陽性反応があった人は、大型クルーズ船の乗客が多かったことからデータ解析の分母にはしにくいところですが、全体的に男性のほうが多くなっていました。免疫の男女差については、以前から男性のほうが弱いと言われてきました。それを証明したかのような結果でしたが、日本人の発症数が多かったことから、日本人は免疫が弱いとも言われています。 しかし、このことを断言できるようなことではなくて、感染し


発達障害の注意欠如・多動性障害は男女で特徴がある

注意欠如・多動性障害は自閉症スペクトラム障害に比べると判断しやすいとされていますが、女子の場合には気がつかれないことが少なくありません。注意欠如・多動性障害は、不注意、多動性、衝動性に大きく分けられていて、男子の場合には多動性と衝動性が多く、行動に特徴があるために目立ちやすくなっています。それに対して女子の場合には多動性と衝動性が少なく、不注意が目立っています。多動性と衝動性は落ち着きがない行動で


感染拡大から考える食べ物を通じての感染

新型コロナウイルスの感染ルートを解明する中で、食事を通じての感染がクローズアップされていました。大型クルーズ船で、客室から出ることができない人のために食事を運ぶ乗員(スタッフ)の手から食器にウイルスが付着して、これに触れて感染する接触感染が心配されました。しかし、一番の不安は、食器ではなくて、食器に入っているもの、つまり食べ物そのものです。食べ物からの感染というと食中毒が心配されるところですが、食


脂肪の吸収に関わる健康食品とメディカルダイエット

中性脂肪が分解されて脂肪酸になり、これが小腸から吸収されて血液中に入ります。血液中に入った脂肪酸は肝臓に運ばれて、中性脂肪に合成されます。このあと中性脂肪は脂肪細胞の中に蓄積されるわけですが、ダイエットのためには吸収量を減らすことが大切になります。 小腸での脂肪酸の吸収を抑制する方法には2つのルートがあり、脂肪酸を吸着する作用のある素材によって脂肪酸の結合を大きなサイズにして、小腸からの吸収を抑


感染拡大から考えるエネルギー代謝

新型コロナウイルスの感染拡大から免疫向上が改めて注目されています。高齢者は免疫力が低下していて、感染しやすく、次への感染源にもなるということで、超高齢社会に突入した日本では、長期的な対策として免疫向上が重要となります。といっても、年齢を重ねて、年々低下していく免疫力に対して、世間で言われるような免疫対策だけでは不安を感じるという人は少ないかもしれません。 免疫は免疫細胞によって全身の細胞で行われ


女性の発達障害は本当に少ないのか

発達障害は男女差が大きくて、全体的には男子は女性の2.4倍だとされています。これは文部科学省の調査による結果ですが、自閉症スペクトラム障害に限ると男子は女子の4倍にもなっているといいます。その理由について、母親の妊娠期間中の女性ホルモンの分泌が男児の脳に与える影響が考えられており、それについては以前に紹介したことがあります。今回の話は、それとは違って、本当に女性の発達障害は多いのか、多いとしても、


感染拡大から考える防止対策

新型コロナウイルスは、感染ルートが明らかでない患者が増えてきたことから「次のフェーズ」に入ったと報道されています。次のフェーズというのは、これまでの水際対策の段階ではなく、新たな局面になり、別の対策を実行しなければならないところまで来てしまったことを指しています。 新型コロナウイルスは感染を防ぐためには、濃厚接触を避けると同時に、免疫を向上させることが重要とされていますが、免疫は体内を守るための


脂肪の分解に関わる健康食品とメディカルダイエット

脂肪は分解されてから吸収されるので、分解を抑制することによって吸収を抑制することができます。食品に含まれている脂肪は中性脂肪の形となっています。中性脂肪は3個の脂肪酸を1個のグリセライドが結びつけたもので、貯蔵型の脂肪となっています。体内に貯蔵されている脂肪、つまり脂肪細胞の中に蓄積されているのは中性脂肪で、食品に含まれている脂肪も同じく中性脂肪となっています。 中性脂肪は胃から分泌される胆汁酸


感染拡大から考える腸管免疫の重要性

新型コロナウイルスに限らず、ウイルスに対しては体内の免疫が大きく関係しています。免疫は敵と味方を識別して、敵だけを攻撃することを一般には指しています。その免疫を司っているのは免疫細胞と呼ばれる白血球とリンパ球ですが、攻撃力が強いリンパ球は骨髄で作られて、胸腺で成長してから全身をパトロールするようになります。胸腺の働きが40歳ころから低下し始めます。その低下を補って免疫を調整しているのは腸管免疫です


発達障害と勘違いされる口腔機能発達不全症

うまく食べられない、話がスムーズでないという子どもがいると発達障害を心配する家族もいますが、実際には口腔機能発達不全症であったという例もみられます。口腔機能発達不全症は15歳未満の子どもを対象として、2018年に新たな病気として医療保険が認められるようになったものです。 口腔は歯や舌、口蓋という口の上側を指していて、食べる、息をするということのほかに、言葉を話すときにも使われる器官です。生まれた