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早起きしてのウォーキングは健康によいのか
早起きをしてラジオ体操などで身体を動かすのは気持ちがよいものです。そこから発想して、早起きをして元気にウォーキングをして健康になった気分を味わっている人は少なくありません。元気に歩くことはよいことであっても、まだ身体が充分に働いていない早朝に頑張って歩くことは、かえって健康面ではよくないこともあります。“あります”どころではなくて、身体を傷めることから、できれば禁止したい人もいます。それは血圧が高
牛乳は朝に飲むべきなのか
一般的な常識は実は非常識というテーマはウケがよいようで、テレビ番組でも雑誌記事でも、よく取り上げられることです。中でも健康については関心が高く、私たちも、そういった観点で取り上げることが多いのですが、“非常識”と言い切っていることが実際には非常識だったりすることもあって、視聴者や読者を惑わせていることがあります。非常識と断言する根拠が一つの見方しかしていないこともあって、人間の身体の仕組みというの
同じ時間を使うなら効果的に歩いてほしい
ウォーキングは健康によいというイメージが先行しすぎるのか、長く歩けばよい、歩く時間を長くすればよいと考える人も少なくありません。歩けなくなった人よりも自由に歩ける人のほうが健康的であることはもちろん認めます。歩けないわけではないものの、自由に歩き回れない状態になったら、健康寿命を過ぎたとされることからも、歩くことは健康そのものの指標となっていることも当然だと考えています。だから、自由に歩いているこ
血糖値はブドウを食べると上昇するのか
ブドウ糖という名前は、果物のブドウ(葡萄)に由来しています。果物の中ではブドウに最も多く含まれているからという説明もされているようですが、ブドウから初めて発見されたからという説が有力です。調べてみると、1747年にドイツの化学者によってレーズン(干しブドウ)から初めてブドウ糖が単離されています。 ブドウ糖というのは俗称のようなもので、科学名はグルコース(glucose)です。このコーナーで何度か
ダラダラ歩きでも長く歩けば血糖値は下がるのか
運動によるエネルギー量の計算は「エネルギー量の高さ×時間」が基本となります。ウォーキングというと勢いよく歩いたほうがエネルギーの消費量が高いものの、勢いよく歩くのは疲れるからと弱めの負荷でも長く歩けばよいのでは、という考えをしがちです。糖尿病の人にウォーキングをすすめるときには短い時間でもよいので勢いよく歩くことをすすめています。 運動をしているときに血液中のブドウ糖を主に使っているのは10〜1
グアニル酸は高血圧に効果があるのか
テレビの健康をテーマにしたバラエティ番組で、キノコの健康効果を紹介していました。どれも目新しい情報ではなかったのですが、気になった情報がありました。高血圧の人によいキノコとして紹介されていたのはシイタケでした。シイタケには旨味成分のグアニル酸が含まれていて、その量は生シイタケと干しシイタケのどちらに多いかという質問があり、その答えは干しシイタケでした。 これは間違っていないのですが、干しシイタケ
ウォーキングの前に飲むお茶の種類とタイミング
ウォーキングをすると水分が失われるので、それを補うために水分補給を行います。失われてからではなく先に水を飲んでおく人もいますが、喉の渇きを感じてから飲んでも水分補給が間に合わないということはありません。それは体内には充分な水分があるからです。その多くは細胞内にあります。体内の水分量は体重の60%ほどとされます。血液中の水分が減ってくると、細胞内の水分が補われます。体内の水分が1%失われると喉の渇き
高脂肪食は食後のエネルギー消費が低い
食事をすると体温が上昇します。これは消化・吸収されたエネルギー源(糖質、脂質、たんぱく質)の一部が代謝して発生した熱によって起こっていることです。そのために、食事をしたあとに横になっていても代謝量が増えてくれます。この代謝の増加は食事誘発性熱産生と呼ばれています。以前は特異動的作用と呼ばれていたことがあります。1日の消費エネルギー量の割合は基礎代謝が約70%、活動代謝が約20%、そして食事誘発性熱
女性に励んでもらいたい認知機能を高めるウォーキング
有酸素運動は脳に酸素を多く送り込み、血流を高めることによって脳細胞に多く取り込まれたブドウ糖をエネルギー源として使うことから、脳の認知機能の維持と向上に役立つことは知られています。有酸素運動はウォーキング、ランニング、サイクリング、スイミングなどがあげられていますが、認知機能の改善が強く求められるようになる高齢者には、できるだけ負荷が少なく効果が得られる運動が相応しいということで、ウォーキングがす
認知症のリスクを高める肥満は歩いて改善
メディカルダイエットの研究している関係もあって、肥満と認知症の関係性についての質問をされることがあります。この研究成果が初めて公開されたのは2014年のことで、北米神経科学学会の研究成果でした。この研究は60歳代を対象にして8年間にわたって実施されたもので、肥満体型の被験者は脳の認知機能に関わる海馬が1年で2%近くも収縮していることが明らかにされています。標準体型の人では約1%の収縮であることから