甘いものはダイエットの大敵とされるものの、我慢をしてストレスがたまるとキレてしまい、ドカ食いをして急に太る原因にもなります。我慢をしすぎないように甘いものを活用する方法をメディカルダイエット講習では伝えていますが、受講者の中には砂糖が使われたお菓子ではなくてフルーツを食べているから大丈夫ということを言う人がいます。
それが正しいのかどうかということですが、砂糖に多く含まれているのはブドウ糖です。ブドウ糖は血糖値を上昇させて、膵臓からインスリンというホルモンが多く分泌されます。インスリンにはブドウ糖を細胞に取り込む働きと、肝臓で脂肪合成を進める働きがあります。いけないのは甘いものではなくてブドウ糖の量ということになりますが、フルーツに多く含まれているのは果糖(フルクトース)です。
果糖は血糖値には影響しないとされて言われていることを信じて、ダイエットのためにフルーツを多く食べる方法も人気となっているのは事実です。しかし、ブドウ糖と果糖の割合を見てみると、ぶどうやいちご、キウイ、オレンジ、グレープフルーツの場合には果糖がブドウ糖よりも多いものの、バナナはブドウ糖のほうが多くなっています。果糖のほうが圧倒的に多いのは、りんご、なし、スイカなどです。
果糖の糖度は砂糖の1.2〜1.7倍もあるために甘いものによる満足感を得やすいのですが、甘くておいしいフルーツはブドウ糖も多くなっていることを知っておいてほしいのです。
また、果糖は他の糖に比べて肝臓で脂肪酸を多く合成して、中性脂肪に合成されやすい特徴があります。果糖なら太らないわけではなくて、食べすぎると太ることになるということを知っておいてほしいことです。
(日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人)






