ああ!勘違い21 働くは傍を楽にする?

「働く」というのは自分以外の周りの人、つまり「傍(はた)を楽(らく)にする」ことだとの言葉の解釈があります。“傍”と言われてもわかりにくいかもしれないのですが、「傍迷惑」(はためいわく)という言葉を出されると、なんとなく理解できるという人も多いかと思います。

傍迷惑は、自分以外の周りの人が困ることを指しているので、「働く」の本来の意味合いとは逆の言葉だということです。

「働く=傍楽」は、政治や宗教などでも頻繁に使われてきていますが、語源を辿ると江戸時代の言葉遊びが発祥のようです。

周囲の人の負担を軽くしてあげることが“傍楽”という意味だとすると、働き続けることは周囲(場合によっては国民全体)を楽にすることでないと可笑しいことになります。

「働いて、働いて……」(働いて×5)というのは、国民が楽になる結果の“5倍返し”であってほしいのですが、「働くほど苦しくなる」というのでは「働く=傍が苦」となって、それこそ「傍迷惑」ともなりかねないということです。
〔小林正人〕