ミネラルは種類によって吸収率に大きな差があるのに、「含まれている=吸収される」といったイメージで語られることがあります。また、吸収されても、排泄される割合が大きいと、多く摂取すれば体内に残るわけではありません。
その代表的なものはカリウムで、吸収率(利用効率)はほぼ100%ですが、腎臓から90%ほどが排出されています。
カルシウムの吸収率は30%ほどで、イオン化することで吸収率が高まることから、胃液が分泌されない空腹時(起床後、就寝前)に摂るのが効果的です。
マグネシウムは男性と女性で推奨量にあまり差はありません。マグネシウムの吸収率(利用効率)は30〜50%ですが、摂取量が少ないと吸収率が高くなるという特徴があります。
全身の酵素は3000種類ほどあって、マグネシウムが補酵素となっているのは300種類であることから、マグネシウムが不足すると全身の機能に影響が出ることになるため、身体的な負荷が高い人は多く摂ることがすすめられます。
リンの吸収率は60〜70%ですが、ビタミンDによって吸収率が高まります。リンは魚介類、穀類、卵類、乳類、豆類などに多く含まれます。これらの食品が不足している人は多く摂ることがすすめられます。
鉄の吸収率はヘム鉄が約30%、非ヘム鉄が約5%となっています。ビタミンCによって吸収率が高まるのですが、それは非ヘム鉄に対してです。
亜鉛の吸収率は約30%とされています。魚介類、肉類、豆類、種実類などに含まれていて、特に牡蠣(かき)には多く含まれています。これらの食品が不足している人や運動をして細胞の再生が盛んになっている人は多く摂ることがすすめられます。
銅の吸収率は摂取量によって大きく異なり、44〜67%とされています。
銅と亜鉛は拮抗作用があり、血液中に亜鉛が多くなると銅の吸収が抑制され、その逆に銅が多いと亜鉛の吸収が抑制されます。そのため食事内容に合わせて、摂りすぎないように注意しなければなりません。
マンガンの吸収率は0.5〜3%と非常に少なくなっており、植物性食品の全粒穀類、豆類、ナッツ類に多く含まれているものの不足しがちなミネラルです。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕






