メディカルダイエット10 やせの実態

日本肥満学会の「閉経前までの成人女性における低体重や低栄養による健康課題」の発表を理解するために、専門用語や意味合いを示していきます。

その2回目(メディカルダイエット9のフォロー)は、「やせの実態」です。

やせの実態については、厚生労働省の「国民健康・栄養調査」によって毎年調査(20歳以上が対象)が行われています。

令和6年「国民健康・栄養調査」では、BMI(Body Mass Index)の状況として、適正体重を維持している者(BMI:18.5kg/㎡以上25kg/㎡未満)の割合は、60.7%であることを報告しています。

これは全年齢の総数で、20〜64歳では65.5%、65歳以上では54.7%でした。

肥満者(BMI:25kg/㎡以上)は20〜64歳では24.9%、65歳以上では25.8%と大きな差はみられなかったものの、やせ(BMI:18.5kg/㎡)は20〜64歳では9.6%、65歳以上では19.5%と、年齢が高まると「低体重=低栄養傾向」の割合が増えることがわかります。

性別に見ると、やせの総数は男性が8.0%、女性が19.1%で、男性は20〜64歳が4.1%であるのに対して、女性の20〜64歳は14.2%と大きな差がみられます。中でも20〜29歳は17.1%、30〜39歳は16.1%と、やせの割合は若い年齢で目立っています。

年齢が高まるほど栄養摂取の能力(消化、吸収)が低下するため、同じ食事量でも筋肉がつきにくく、太りにくくなる傾向があります。

若い年齢層で、やせが多いということは、これは食事量を意識的に減らしていて、低栄養状態になっている人が多いということを示す結果となっています。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕