メディカルダイエット13 現行制度の課題

日本肥満学会は、新たな症候群の対策として体重を増やすことを主とした発表を行いました。

それは「閉経前までの成人女性における低体重や低栄養による健康課題」で、これまでの体脂肪を減らすメタボリックシンドローム対策とは逆という印象があります。

その発表の中から、「現行制度の課題」と「GLP-1受容体作動薬などの適応外使用」を紹介します。

〔現行制度の課題〕
肥満症対策として特定保健指導が推進される一方で、低体重に対する介入の枠組みは未だ確立されていません。

健診で低体重が判明しても、骨密度や生殖機能への評価といった関連疾患のスクリーニングが実施されることは少ないのが現状です。

また、教育現場においても思春期の子どもたちに対する適切な食育やボディイメージの啓発が十分に行われているとは言い難い事実があります。

〔GLP-1受容体作動薬などの適応外使用〕
肥満症や2型糖尿病を対象に開発承認されたGLP-1受容体作動薬などを、「痩せ薬」として販売・使用されるケースが常態化して、低体重や正常体重の女性が用いていることも報告されています。

このような使用に対して、副作用リスクに加えて、過度なダイエット行動の助長といった社会的懸念が高まる状況にあり、その問題を指摘する声明も発表されています。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕