L–カルニチンは代謝促進成分で、2002年に厚生労働省によって医薬品の成分としてだけでなく、食品の成分としても使用することが許可されました。L–カルニチンの材料は必須アミノ酸のリシンとメチオニンです。
L–カルニチンのエビデンス(科学的根拠)が示されて審査が行われました。そのときに反対意見の根拠として示されたのが、欧米人でのL–カルニチンの有効性で、あまり好結果ではありませんでした。
それは初めからわかっていたことでした。というのは、欧米人はL–カルニチンが多く含まれる牛肉を多く食べていることから、体内に蓄積されているL–カルニチンの量が多くて、サプリメントとして摂取しても効きにくいからです。
それに対して、日本人は体内の蓄積量が少ないことから、L–カルニチンの摂取で効果が出やすくなっています。L–カルニチンが最も多く含まれているのは羊肉のマトンで、それに次ぐのが同じく羊肉のラム(子羊の肉)、牛肉です。
L–カルニチンが羊肉に多く含まれているということは、羊肉を多く食べる地域(モンゴルやオーストラリアなど)の人たちの体内には多く蓄積されているわけです。当地の出身の大相撲力士やラグビー選手の身体を見ると、筋骨隆々としていて、スタミナも豊富です。
L–カルニチンは全身の細胞のエネルギー産生小器官のミトコンドリアに脂肪酸が入る際に必要な成分で、脂肪酸と結びつくことによってミトコンドリアの膜を通過することができます。
脂肪酸のエネルギー化にはL–カルニチンが必要ですが、体内でのL–カルニチン合成の材料となるのは必須アミノ酸のリシンとメチオニンで、これは肉類に多く含まれています。
肉類を多く摂っている民族はL–カルニチンが多く合成されやすくて、L–カルニチンによって脂肪がエネルギー化されやすいので、余分な脂肪が蓄積されにくいことになります。
そのL–カルニチン研究の第一人者は王堂 哲工学博士で、私が理事長を務める日本メディカルダイエット支援機構の副理事長です。
〔小林正人〕






