健康情報学・番外7 奢りは身を滅ぼす

ネット情報の困ったところは、今の流行りの言葉やフレーズがあると、正しい言葉をキーワードとして入れても間違ったフレーズが出てくることがあります。

ほんの少し前の例ですが、「驕りは身を滅ぼす」と検索ワードを打ち込んでいるのに、お題の「奢りは身を滅ぼす」が先に出てきて、それも1ページ目には“奢り”(おごり)だらけで、“驕り”(おごり)が下のほうにあっただけでした。

それはある県議会議員の海外旅行(海外視察とか海外活動を言い間違えただけと元議長が間違えところがテレビ番組で盛んに流されていた)で、男女の議員がタイタニックポーズをしていたシーンが放送されて、その議員の1人が反省の弁として「驕りは身を滅ぼす。自戒」とXに投稿していたことが取り上げられました。

もちろん、驕りが正しい表現なわけですが、県議会議長の役職を金で買うこと(カツアゲ)が報道された後のことだったので、「奢りは身を滅ぼす」は、あまりにピッタリの誤りでした。

その誤りを謝るのではなくて、誰がタイタニックポーズをリークしたのかと難癖をつけるような発言をしたことが、さらに火に油を注ぐようなことになりました。

そのような詰まらない話を伝えたくて、わざわざ「奢りは身を滅ぼす」としたのではなくて、メディアで誤り(間違い)が伝えられるのも、影響力がある人や団体、会社などのことがあったり、これまでの奢り、これからの奢りを考えて、間違いの修正に手心を加えているのではないか、と疑われるようなことは実際にあることです。

「誤っても謝らないメディア」などと言われないようにするには、謝る姿勢の前に、まずは誤らないことが重要で、そのためのリテラシー、中でも誤ったら健康に影響を与えるようなことは健康リテラシーの姿勢を持って、しっかりと見ていくことが重要なことだということを伝えるときに、面白いフレーズとして使っています。
〔小林正人〕