「正しい情報を正しく伝える」という健康情報学の根幹について、ダイエットを例にして考えていくことにします。
ダイエット(diet)は、元々は方針、戦略、戦術などを意味していて、正しい方針に従って正しいことを実践することを指しています。
ダイエットの語源を示して伝えたいのは、ダイエットの目的は健康になることで、健康であればこそできることを実践するための手段・手法だという考え方です。少なくとも無理をして健康を害するようなことになってはいけないということです。
ダイエットは体重を減らすことではなくて、太っている人の場合は健康状態に影響を与える体脂肪を減らすことです。「太っていないからダイエットは必要ない」と話す人は少なくありません。
太っているか太っていないかの判断基準として最も活用されているのは体重です。標準体重より多いか少ないかでの判断でしょうが、筋肉と脂肪を重量で比較すると、筋肉1:脂肪0.8の割合なので、筋肉が少なくて、体脂肪が多いと体重は平均値であっても、実は脂肪の割合が多いということは普通にあることです。
筋肉細胞には脂肪酸をエネルギーとして代謝(一般には燃焼)させる役割があり、筋肉量が多いほど体脂肪が多くても、健康面では問題ができにくいということになります。
こういった正しい情報を知らないと、無理をした割には無駄な努力をすることになり、本来のダイエット(diet)の目的である健康的に適正な体重と体脂肪に保つということが達せられないことになってしまうということです。
「無理なく無駄なく」は、私が代表を務める特定非営利活動法人(NPO法人)日本メディカルダイエット支援機構が掲げるモットーです。
〔小林正人〕






